猫に聞かせるプログレ

Xing Sa "Creation de l'univers" (2010)

Xing Sa "Creation de l'univers" (2010) フランスの「Soleil Zeuhl」レーベルは Zeuhl ミュージック愛好家にとっては有難い存在ですが、しかし Zeuhl もこうなるともはや伝統芸能みたいなもので、あの頃のような後ろめたいようなおどろおどろしいような背徳…

Curved Air "Live" (1975)

Curved Air "Live" (1975) その当時、二大“歌姫”プログレバンドといえば、ルネッサンスとカーヴド・エアでした。そして、こういうたとえはどうかとおもいますが、ルネッサンスがスティーライ・スパンだとすればカーヴド・エアはペンタングルです。説明はしま…

Wigwam "Fairyport" (1971)

Wigwam "Fairyport" (1971) フィンランドのウィグワムですが、わたしは最初にポップな「Nuclear Nightclub」をきいてしまったので、そこできくのをやめてしまいましたが、今回、それ以前の作品をきいてみて、たいへんよかったので、きくとよいです。本作をひ…

Memoriance "L'écume des jours d'apres Boris Vian" (1979)

Memoriance "L'écume des jours d'apres Boris Vian" (1979) そういうわけで今回はフランスの「メモリアンス」のセカンド「うたかたの日々」です。同名のボリス・ヴィアンの小説(早川書房版。新潮社版の邦題は「日々の泡」)をテーマにしたトータル・アルバ…

Pink Floyd "The Wall" (1979) (Immersion Edition 2012)

Pink Floyd "The Wall" (1979) (Immersion Edition 2012) 「Immersion Edition」のジャケはキャラクターを散らした黒い壁になっていますが、オリジナルのジャケは一面の白い壁(ホワイト・ウォール)でした。ところで、フランスの哲学者ドゥルーズによれば、…

White Willow "Sacrament" (2000)

White Willow "Sacrament" (2000) なんとなくシンフォニック・メタルかとおもっていたけど、よくきいてみたらプログレだったよ。 そういうわけで今回はノルウェーのホワイト・ウィローの「サクラメント」です。基本的にジェネシスの影響が大きいですが、音的…

Kestrel "Kestrel" (1974)

Kestrel "Kestrel" (1974) イギリスのマイナー・バンド、ケストレルの唯一作は、イエスのセカンド(「時間と言葉」)あたりの音にとても近いですが(特にギターがピーター・バンクス(※)っぽいです)、CSN&Y っぽいところもあるので、CSN&YES です。CDライ…

Comus "Out of the Coma" (2012)

Comus "Out of the Coma" (2012) スパイロジャイラ、ブレッド・ラヴ・アンド・ドリームズ、そしてこのコウマスが1970年代男女混声フォークアクトの三大裏番長ですが、コウマスは異教的な歌詞とキチガイじみた(というのはもちろん褒め言葉です)演奏ぶりでと…

Oniris "L'Homme-Voilier" (1980)

Oniris "L'Homme-Voilier" (1980) 今は現物が手元にないのであれですが、キング・レコードの「ユーロピアン・ロック・コレクション」のなかでも、わたしが特に好きだったのが何を隠そうこのオニリスの「翼を持った男」です。アンジュとアトールを足したみた…

Laurent Thibault "Mais on ne peut pas rever tout le temps" (1979)

Laurent Thibault "Mais on ne peut pas rever tout le temps" (1979) 前回はローラン・チボーがプロデュースしたオニリスの「翼を持った男」だったので、今回はローラン・チボー名義の唯一のアルバム「Mais on ne peut pas rever tout le temps」(邦題「忘…

Maneige "Ni vent...ni nouvelle" (1976)

Maneige "Ni vent...ni nouvelle" (1976) 「クラシックとロックとジャズのフュージョン」 ピアノとフルートが印象的なカナダのマネイジュは、わりと早くから日本でも知られていたとおもいます。1972年に結成されて1984年に解散するまで、6枚のスタジオ盤と1…

Yezda Urfa "Sacred Baboon" (1976)

Yezda Urfa "Sacred Baboon" (1976) わたしはモノマネをみるのがわりとすきです。ただし似ていないモノマネとか、本人が言ったことをそのまま繰り返すだけのモノマネとかはだいきらいです。本人が言いそうにないことを言うモノマネとかは大好物です。 そこで…

Catherine Ribeiro + Alpes "Ame debout" (1971)

Catherine Ribeiro + Alpes "Ame debout" (1971) ポルトガル系のフレンチ・プログレ姐さん、カトリーヌ・リベイロは、やや音楽的傾向が似ているブリジット・フォンテーヌに比べて、わりと日本では無視されてきたような気がします。声が太くて男っぽいので、…

Miriodor "Rencontres" (1986)

Miriodor "Rencontres" (1986) 前回紹介したマネイジュの解散と踵を接するように登場してきたミリオドルも、すでに三十年の活動歴を有するベテランバンドです。サムラの Lars Hollmer と共演したり(「Parade」 2005年)しつつ、今年出た新作「Cobra Fakir」…

Daniel Vega "La noche que precede a la batalla" (1976)

Daniel Vega "La noche que precede a la batalla" (1976) 荒れた大地をゆく翼のある不気味な馬に乗った不気味な男たち、そして足元にはワニが。遠方の木々に吊るされているのは異端審問の犠牲者たちでしょうか。 そういうわけで今回はスペインのシンガー/…

Carpe Diem "En regardant passer le temps" (1975)

Carpe Diem "En regardant passer le temps" (1975) エッシャー風なジャケ絵がステキな、フランスのプログレバンド、カルプ・ディアンのファースト・アルバム。1969年ニースで、高校生だった Christian Truchi (キーボード)は、仲間とバンド(「Les Rapace…

Comus "Out of the Coma" (2012)

Comus "Out of the Coma" (2012) スパイロジャイラ、ブレッド・ラヴ・アンド・ドリームズ、そしてこのコウマスが1970年代男女混声フォークアクトの三大裏番長ですが、コウマスは異教的な歌詞とキチガイじみた(というのはもちろん褒め言葉です)演奏ぶりでと…

Fusioon "Minorisa" (1975)

Fusioon"MInorisa"(1975) スペインのフシオーンのサード・アルバム「ミノリサ」は、その昔キングレコードのユーロピアン・ロック・コレクションで出たとおもいます。いまきくとたいへんよいアルバムです。アヴァンギャルドなのにポップなジャズロックで、た…

Potemkine "Triton" (1977)

Potemkine "Triton" (1977) 1971年、フランスはトゥールーズにて、シャルル&ジルのグーバン(Charles and Gilles Goubin)兄弟がバンドを結成した。最初はストーンズやパープルのカバーといった定番どころをやっていたが、1973年、ジャズロックに目覚めてし…

Egg "The Polite Force" (1970)

Egg "The Polite Force"(1970) カンタベリー系の重鎮デイヴ・スチュワート(1980年代にはスチュワート&ガスキンでけっこう売れていました。ユーリズミックスの人と紛らわしかったのも今となっては懐かしい思い出です)がまだ初々しかった、キーボード・トリ…

The Stranglers and Friends "Live in Concert" (1980)

The Stranglers and Friends "Live in Concert" (1980) 1979年11月、活動のピークにあったストラングラーズでしたが、中心メンバーのヒュー・コーンウェル(ヴォーカル、ギター)がドラッグ所持で逮捕され、1980年4月に2DAYSで予定されていたレインボー・シ…

Squackett "A Life Within A Day" (2012)

Squackett "A Life Within A Day" (2012) イエスはジョン・アンダーソンのソックリさんを入れたりして、なんとなくうさんくさいので、だいぶ前に出た新作は YouTube で間に合わせてしまったが、スクワイア(イエス)+ハケット(ジェネシス)で「スクアケッ…

Setna "Guerison" (2013)

Setna "Guerison" (2013) セトナ 『癒し』Zeuhl ミュージックというジャンルがはたしてあるのかないのか、ないのかあるのか、よくわからないですが、そういうジャンルがあるとして、フランスの Soleil Zeuhl レーベルから出ている、このセトナ(Setna)あた…

Various Artists "Eyewitness: A Tribute To VdGG" (1995)

Various Artists"Eyewitness: A Tribute To VdGG"(1995) イタリアのプログレ・レーベル「Mellow」から1995年に出たヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーター(VdGG)&ピーター・ハミル・トリビュート・アルバム。プログレバンドのトリビュート・アルバムとい…

Trace "Trace" (1974)

Trace "Trace" (1974) 1970年代にはオランダのプログレ・バンドのフォーカスが日本でもたいへん人気があったので、おなじオランダのトレースもフォノグラムから日本盤が出たけれど、それほど売れなかったのではないかと思う。トレースはエクセプション(Ekse…

Camel "Breathless" (1978)

Camel "Breathless" (1978) 時は西暦1978年、古き良きプログレ黄金時代も疾に過ぎ去り、音楽業界はパンクとディスコとAORとフュージョンの群雄割拠時代、プログレなんかやっていると石を投げられるよ。 そういうわけで、前作「雨のシルエット」に引き続き、…

Marvin, Welch & Farrar "Marvin, Welch & Farrar" (1971)

Marvin, Welch & Farrar"Marvin, Welch & Farrar" (1971) そういうわけでシャドウズ(The Shadows)のハンク・マーヴィンとブルース・ウェルチが、オーストラリア出身のジョン・ファーラーを加えて、CSN&Yの影響の元に結成したフォーク・ロック・トリオのフ…

Marvin, Welch & Farrar "Second Opinion" (1971)

Marvin, Welch & Farrar "Second Opinion" (1971) 前回のフォレストが三人組フォーク・ユニットだったので、今回も三人組、マーヴィン・ウェルチ・アンド・ファーラーの「セカンド」です。ひび割れた大地ジャケが気に入って日本盤LPを中古レコード店で買った…

Forest "The Full Circle" (1970)

Forest "The Full Circle" (1970) "The wheel is come full circle." - King Lear (Shakespeare) そういうわけで英国のアコースティック・サイケ・フォーク・トリオ「フォレスト」のセカンド・アルバムです。「Hawk the Hawker」は、ゲストでスティール・ギ…

Forest "Forest" (1969)

Forest "Forest" (1969) 英国の三人組フォーク・ユニット「フォレスト」は、簡単に言ってしまえば、インクレディブル・ストリング・バンド(The Incredible String Band)とティラノザウルス・レックス(初期)の中間くらいに位置する、アコースティック・ア…