Hopkinson Smith 『Luys Milan: El Maestro I. Musica de vihuela de mano』

CD: Astrée/Auvidis
E 7748 (1989)

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Luys Milan: El Maestro (1536)
Tome I. Música de vihuela de mano

Tonos 1 & 2
1. Fantasia XIII 1:49
2. Pavana I 1:13
3. Tento I 7:34
4. Fantasia XI 3:12
5. Fantasia X 2:11

Tonos 3 & 4
6. Fantasia XII 2:30
7. Fantasia VIII 2:05
8. Tento II 5:32

Tonos 5 & 6
9. Fantasia XVI 2:47
10. Pavana III 2:00
11. Fantasia XV 3:31

Tonos 7 & 8
12. Fantasia XVIII 3:09
13. Pavana IV 1:49
14. Pavana V 1:16
15. Fantasia XXII 2:46
16. Tento IV 5:51

Durée totale 50:40

Hopkinson Smith:
vihuela de mano Joël van Lennep, Boston

Enregistrement réalisé en l'église romane de Saint Lambert des Bois, Yvelines, par Michel Bernstein et Nicolas Bomsel, en juin et août 1984
En couverture: Ange musicien. Cathédrale de Barcelone
Production, Michel Bernstein

◆本CD解説（Jean-Michel Vaccard）より（大意）◆

1536年にバレンシアでルイス・ミランが「Libro de música de vihuela de mano. Intitulado El Maestro.」（ビウエラ曲集。題して「師匠」）を出版した。同じ年にヴェネツィアでフランチェスコ・ダ・ミラノ、ミラノでカステリオーノ、ニュルンベルクでノイジドラーによる重要なリュートのタブラチュア楽譜集が出ている。1536年はヨーロッパの器楽曲の出版における最初の大いなる年であった。楽譜集のブームはアマチュア音楽家の増加に対応するものである。ミランのものはイベリア半島で印刷された器楽曲のタブラチュア楽譜集の嚆矢であり、アロンソ・ムダーラ、ルイス・デ・ナルバエス、ミゲル・デ・フエンリャーナ、ディエゴ・ピサドールによるものがそれに続いた。
「El Maestro」（「師匠」）でのルイス・ミランは作曲家であると同時に教育者であり、これは最初のビウエラ曲集であると同時に演奏テクニックと音楽理論の情報源でもあった。
われわれのルネサンス音楽の知識もルイス・ミランの本に多くを負っている。注釈における発言のいくつかは16世紀の音楽情況のある局面への知識と理解を啓発するものだ。ミランは「ファンタジア」（幻想曲）の意味を説明して、「fantasía」は、装飾的な書き換えや既にあるモデルを飾り立てたりすることからではなく、ひとえに作曲家の想像力や創見によって流れ出るものだとしている。
ビウエラは言葉の助けなしに聴き手を感動させる力においてリュートに匹敵する。発する音の魔力によって強い感情を伝達することができる。ルイス・ミランの本が、その音楽に魅了された野生動物たちに囲まれた、ビウエラの発明者オルフェウスを描いた銅版画で飾られているのもそれゆえであろう。