幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

『Welcome Every Guest: Songs from John Blow's Amphion Anglicus』 The Consort of Musicke/Anthony Rooley

『Welcome Every Guest: Songs from John Blow's Amphion Anglicus』
皆様ようこそ、ミューズたちの祭典へ――ジョン・ブロウの《アンフィオン・アングリクス》より
The Consort of Musicke/Anthony Rooley
コンソート・オブ・ミュージック/アントニー・ルーリー主宰


CD: Elektra//Nonesuch Records, A Division of Warner Communications Inc., New York
9 79156-2 (1987)
Printed in U.S.A.

Warner-Pioneer Corporation
32XC-81
¥3,200

 

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帯文:

「ブロウの代表作、現代最高のグループによる新録音で登場。」


1. Welcome every guest 5:22
皆様ようこそ、ミューズたちの祭典へ
2. Rise mighty monarch 2:22
立て、強き王よ
3. Horace to Lydia 6:14
ホラティウスとリュディアの対話
4. If mighty wealth 4:10
もしも莫大な富が
5. The self-banished 1:28
みずから身をひくもの
6. Musick's the cordial of a troubled breast 4:20
音楽は気つけ薬
7. A ground for violins 5:03
二つのヴァイオリンのためのグラウンド
8. The bud 4:18
つぼみ
9. Sappho to the goddess of Love 6:13
サッフォーが愛の神に願う
10. Horace to his lute 6:11
ホラティウスリュートを讃える
11. Arms he delights in 1:26
彼は武器を喜ぶ
12. Employed all the day 3:55
公務に明け暮れて(音楽協会のための歌)


The Consort of Musicke
Directed by Anthony Rooley, lute
Emma Kirkby, soprano
David Thomas, bass
Christopher Wilson: chitarrone
Frances Kelly, harp
Alison Crum, bass viol
Alan Wilson, organ and spinet
Rosalind Harris and Peter Fender, violins


Recorded March 1986 at Forde Abbey, Somerset, England
Produced by Morten Winding
Recording Engineer: Anthony Howell
Art Direction and Design: Henrietta Condak


◆本CD日本語解説(津上智実)より◆

「17世紀後半に活躍したイギリスのオルガニストで作曲家のジョン・ブロウ John Blow(1649~1708)は1649年にイングランド中部の町ニューアークに生まれた。(中略)彼の名声にとって不幸だったのはヘンリー・パーセル Henry Purcell(1659~95)という天才と全く同時代を生きたことであった。10歳年下のパーセルはブロウの弟子でもあり、この才能ある弟子のためにブロウは1679年にウェストミンスター寺院オルガニストの職を譲っている(1695年にパーセルが早世すると再びこの職に戻り、没するまで勤めた)。ブロウの歌曲集『アンフィオン・アングリクス Amphion Anglicus』(1700)の出版にあたって寄せられた讃辞は15篇に上り、ブロウに対する当時の人々の尊敬の念をうかがわせるが、その中にもブロウを「パーセルの師」として讃えているものが散見される。1708年10月1日に59歳の生涯を閉じたブロウは、ウェストミンスター寺院の北側廊の、パーセルの墓にほど近い所に眠っている。そこには「高名なヘンリー・パーセル氏の師」と記されている。」
「このディスクには、器楽曲1曲をはさんで、『アンフィオン・アングリクス(イギリスのアンフィオン)』(以下『アンフィオン』と略記する)からの独唱と二重唱の歌曲が11曲収められている。竪琴の名手でその音によって石を動かしテーバイの城壁を築いた、と伝えられるアンフィオンにちなんで名づけられたこの曲集は、パーセルの死後編まれたパーセルの歌曲選集『オルフェウス・ブリタニクス Orpheus Britannicus(イギリスのオルフェウス)第1巻』(1698)にならって、ブロウ自身が1700年に出版した自選歌曲集である。」


◆本CDについて◆

国内仕様輸入盤。帯・投げ込み(十字折り)ライナー付。
原盤ブックレット(全8頁)に英文解説(Anthony Rooley)。歌詞はついていません。
ライナーに日本語解説(津上智実)と英語歌詞。訳詞はついていません。

★★★★☆

 

Welcome every guest

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