幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

『ブルガリアン・ヴォイス Vol. 3』

ブルガリアン・ヴォイス Vol. 3』
Le Mystere des Voix Bulgares vol. 3


CD: 日本コロムビア株式会社 
CY-4379 (1990年) 
税込定価¥2,800(税抜価格¥2,718) 

 

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1.ショプ・ショプ(ショプスキーの男たちへのからかいの歌) 
SHOPE, SHOPE 
(Humoristic song about the shopski men)
Choeur THRAKIA, 1989
Comp. Stefan Moutafchiev

2.誰もがミラを敬う 
SEKOI FALI 
(Everybody admires Mila)
Choeur THRAKIA, 1989
Comp. Stefan Moutafchiev

3.星のように輝く美しい少女 
GHEL MOMA 
(Beautiful young girl sparkling llike a star)
Choeur THRAKIA, 1989
Comp. Stefan Moutafchiev

4.ヘイ、ズラート 
ZLATO MORI 
(Hey Zlato)
Choeur RTB, 1986
Comp. Krassimir Kurktshiyski

5.きれいな羽の小鳥 
AYCHINKO PILIA CHERENO 
(Colourful little bird)
Choeur THRAKIA, 1987
Comp. Ivan Spassov

6.オロを踊って 
YO IGRA ORO 
(We have danced the choro)
Choeur RTB, 1989
Comp. Nikolai Kaufmann

7.庭に座る娘 
SEDI MOMA 
(A girl is sitting in her garden)
Choeur THRAKIA, 1989
Comp. Stefan Moutafchiev

8.ショプ地方の3つの歌 
TRI SHOPSKI PESNI 
(Three songs from Shopski region)
Choeur THRAKIA, 1987
Comp. Stefan Moutafchiev

9.パルチザン・ソング(デリオは山に) 
IZLEL E DELIO HAIDUTIN 
(Partizan-song about Delio hiding in the Mountains)
Choeur RTB, 1973
Comp. Kosta Kolev
Solo: Nadejda Hvoineva

10.貴方は美しい 
DEVOJKO MARI HUBAVA
(You lovely girl)
Choeur RODOPI-SMOLJAN, 1979
Comp. Krassimir Kurktshiyski
Solo: Mladen Kojnarv

11.ショプ地方のダブル・デュエット 
DVA SHOPSKI DUETA
(Double Duet from Shopski region)
4 Solos, 1985
Comp. Stefan Moutafchiev

12.女は井戸へ水汲に 
MOMA VODA NOSSI 
(A girl fetches water at the well)
Choeur TOLBOUHIN, 1989
Comp. Petar Lyondev

13.村作業のための女達の夜のつどい 
SEDENKARSKA 
(Evening gathering of the girls for community work)
Choeur TOLBOUHIN, 1989
Comp. Petar Lyondev

14.黄金のマーラの強奪 
ALTAN MARA 
(The rape of golden Mara)
Choeur THRAKIA, 1989
Comp. Gueorgui Mintchev

Total Time 41'04" Stereo


Cover Design: Junichi Nakamura
Cover Photo: Rosemary G. Hasner
P & C 1989 Disques Cellier/Licensed from Disques Cellier through Jade Music Co., Ltd.


◆本CD解説(濱田滋郎)より◆ 

「スイスはレマン湖のほとりローザンヌに鉱物資源を扱う会社を持っている実業家、セリエ氏は、(中略)かねがね音楽には並々ならぬ趣味と愛着を持っていた。
 1950年、セリエ氏は夫人ともども、仕事上のことで、東欧一帯を車で旅した。ハンガリールーマニアブルガリア……夫人は膝の上に小さなラジオを置き、行く先ざきの音楽放送をキャッチしていた。ところが、車がブルガリアへ入ったとき、セリエ夫妻はラジオ・ソフィアから放送されている、なんとも不思議な、“この世のものとも思われぬ”合唱の歌声を聴いたのである。一聴しただけでその歌声に惚れきってしまったセリエ夫妻は、その後幾度となくブルガリアを訪れては、できるかぎり多くそれらの歌声をテープに収録するという作業をつづけた。そのうちに芽生えたのが「いつかはこの素晴らしい宝を西欧の人たちにも聴かせたい」という願いであった。1950年から75年まで、ほぼ20回ほどブルガリアへ赴いた夫妻は、集めた曲目約400点の中から14点を精選し、1枚のLPとして世に問うことにした。それが1976年のことだった。これは夫妻の願いどおりヨーロッパでもアメリカでも大好評で、当然〈第2集〉を望む声も高く起った。しかし夫妻は、慎重に構えないわけに行かなかった。〈第1集〉の内容に自信があっただけに、それに劣らぬ内容のレコードでなければ、出しても意味がないと思ったのである。テープの聴き直し、その後にあらためて行われた録音の整理、それらの作業がようやく〈第2集〉として結晶したのは、〈第1集〉の発売からじつに11年も経た1987年のことであった。――ここにお届けする〈第3集〉は、それを考えれば、異常な早さで出現したとも言える……。」
「集められた録音は1989年度の真新しいものが半数以上を占めることを含め、全体に新鮮味に富んで、二番煎じ、三番煎じの感じは更にない。従来多かったRTB(ブルガリア国営放送)合唱団の演唱を凌いで〈トラキア合唱団〉という団体のものが大半を占めているが、この合唱団はトラキアブルガリア東南部、トルコに近い地方)の州立民俗音楽アンサンブルに所属するもので、18歳から25歳までの若い女性たち29名から成っている。」


◆本CDについて◆ 

ブックレット(全12頁)に無記名の英文解説と濱田滋郎による日本語解説「なんと瑞々しいこの伝統――あらたな魅力の〈ブルガリアン・ヴォイスⅢ〉」。英文解説には「トラキア合唱団」(略してTRK29、かどうかはわからないですが)の仕事依頼のための電話番号まで記されていて、肩入れしているようすがうかがわれます。


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