アストル・ピアソラ
『リベルタンゴ+ペルセクータ』
Astor Piazzolla
Libertango+Persecuta
CD: King Record Co. Ltd
KICP 274 (1992年)
税込定価¥2,800(税抜価格¥2,718)
Printed in Japan
LIBERTANGO
リベルタンゴ
1. Libertango 2:45
リベルタンゴ
2. Meditango 5:37
メディタンゴ
3. Undertango 4:06
アンダータンゴ
4. Adios Nonino 5:35
アディオス・ノニーノ
5. Violentango 3:33
ヴィオレンタンゴ
6. Novitango 3:33
ノヴィタンゴ
7. Amelitango 3:58
アメリタンゴ
8. Tristango 6:58
トリスタンゴ
ASTOR PIAZZOLLA
アストル・ピアソラ
Arranged and Conducted by Astor Piazzolla
Recorded at Mondial Sound Studio, Milan 1974.
Astor Piazzolla: bandoneon
Felice Da Vià: piano, organ
Gianni Zilioli: organ, marimba
Gianni Bedor, Marlene Kessik: bass flute
Hugo Heredia, Gianni Baiocco: flute
Giuseppe Prestipino: electric bass
Tullio De Piscopo: percussions
Filippo Daccò: guitar
Andrea Poggi: timpani, percussions
Umberto Benedetti Michelangeli: 1st violin
Elsa Parravicini: 1st viola
Paolo Saivi: 1st cello
All songs by Astor Piazzolla
PERSECUTA
ペルセクータ
9. Cité Tango 5:33
タンゴ都市
10. Pia-Sol-La-Sol 4:50
ピア・ソ・ラ・ソ
11. Largo Tangabile 6:50
ラルゴ・タンガーブレ
12. Persecuta 2:40
ペルセクータ(逃亡の女)
13. Windy 3:53
ウィンディ
14. Moderato Tangabile 3:27
モデラート・タンガービレ
15. Chant et Fugue 6:37
歌とフーガ
ASTOR PIAZZOLLA
アストル・ピアソラ
Arranged and Conducted by Astor Piazzolla
Produced by Aldo Pagani
Recorded at Milan 1977.
All songs by Astor Piazzolla
◆本CD解説(高場将美)より◆
「リベルタンゴ
ピアソラ自身が後に「マカロニ・タンゴ」と命名(?)したイタリア時代の第1作である。1974年5月に録音。ピアソラ以外のメンバーはすべてイタリア人で――バンドネオン・作曲・編曲指揮: アストル・ピアソラ/ピアノ(フェリーチェ・ダ・ヴィアほか。兼ハモンド・オルガンとマリンバ)/バス・フルート2/フルート2/エレキ・ベース/ドラムス(トゥッリオ・デ・ピスコーポ)/ギター(フィリッポ・ダッコ)/パーカッション/弦セクション(第1ヴァイオリン: ウンベルト・ベネデッティ・ミケランジェロ)という編成である。[4]以外は当時の新作。」
「[1]リベルタンゴ
自由のタンゴ! ワンパターンの繰り返しがじつに魅力的に展開していくアストルならではの作品だ。」
「[2]メディタンゴ
瞑想のタンゴ。」
「[3]アンダータンゴ
当時アンダーグラウンドという言葉がはやり出していた。アストルが想っていたのは、昔のブエノスアイレスの場末のことだったろう。ガス灯のひかり、ナイフのきらめき……」
「[4]アディオス・ノニーノ
亡くなった父親に捧げた曲、ノニーノはイタリア語で「お父ちゃん」という愛称である。」
「[5]ヴィオレンタンゴ
(中略)題名どおり激しいけれど、暗い情熱のしらべである。」
「[6]ノヴィタンゴ
新しいタンゴ、といってもアストルの曲はぜんぶ新しいのだが。タッチをこころもち軽くしたところからの命名なのだろう。」
「[7]アメリタンゴ
別れた妻アメリータに捧げる1曲。」
「[8]トリスタンゴ
前曲につづいてバンドネオンを4重録音している。この楽器に教会のオルガンのひびきを感じているアストルの「悲しいタンゴ」。後半のソロは名作『AA印の悲しみ』に共通する世界で、バンドネオンにこめられた悲しみの歴史をうたう。」
「ペルセクータ
この作品は1977年に録音され、元来は『ピアソラ ’77』のタイトルで発売されていた。年号を出すと営業上まずいということで改題されたものと思われる。メンバーは上記に準ずるだろう。(中略)曲目はすべて新作である。」
「[9]タンゴ都市
フランス語で題名をつけているところから、これはパリを指しているのだろう。ミュゼット・アコーディオンの感触がバンドネオンに入っている。」
「[10]ピア・ソ・ラ・ソ
ベースがずっと「ファ#・ソ#・ラ・ソ#」を弾きつづけ、その上にモチーフが展開する。かつて『ブエノスアイレス午前零時』で使った手法である。」
「[11]ラルゴ・タンガービレ
クラシック音楽の術語を転用して「タンゴらしく、ゆっくりと」。」
「[12]ペルセクータ(逃亡の女)
この曲の最初の題は『ピアソラ ’77』という。ピアソラの出版者、ミラノのパガーニ氏が改題した。」
「[13]ウィンディ
ウィンディはアストルの愛犬の名前。」
◆本CDについて◆
1970年代イタリア録音の二作を収録した2イン1CDです。
ブックレット(全8頁)に高場将美による解説。
★★★☆☆
Libertango (full album)
Persecuta (1977) (Full Album)
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