幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

阿部薰・山崎弘 DUO 『Jazz Bed』

阿部薰・山崎弘 
Abe Kaoru - Yamazaki Hiroshi 
DUO 1971. 1. 24 
『Jazz Bed』 


CD: P.S.F Records 
シリーズ: J. I. コレクション 
PSFD-67 (1995年) 
¥2,884(税込)/¥2,800(税抜) 

 

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1. 1971.1.24. Duo 1 
2. 1971.1.24. Duo 2 

1971.1.24. 池袋 Jazz Bed


Produced by 生悦住英夫
Directed by 石谷仁 (Selfportrait)
Front Photo by 五海裕治
Mastered by 五十嵐輝明


◆本CD解説(石谷仁)より◆ 

高柳昌行ニューディレクションがメンバーを一新して阿部とのデュオになったのは70年の5月位だったと思う。私は7月にそのユニットを聴いて、びっくりして9月に「Jazz Bed」に出かけた時には、山崎弘が加わったトリオになっていた。その時の演奏も素晴らしいもので、当時の高柳、阿部はまさに一つのピークといえる状態だった。しかし11月には高柳が抜けてデュオになり、71年2月にはそのコンビも解散してしまう。
 このCDは一連の動きの最後にあたる、71年1月24日のデュオの演奏を収録している。」
「阿部のテンションは恐ろしく高い。このスピード感、この音色。(中略)山崎のドラミングも見事である。けっしてでしゃばらず、しかし、流れをとどめることなく、むしろ知らない間に主導権は彼になっている。阿部のこのスピード感は彼によるところが多いと思う。その音の流星のような演奏の中で突然現れる「チム・チム・チェリー」や「アカシアの雨がやむとき」のフレーズは無から唄が生まれるようである。
 そしてそれは激しくデフォルメされ、一瞬の夢のように消えてゆく。」


◆本CDについて◆ 

4頁ブックレットにトラックリスト&クレジット、石谷仁による解説、「JI COLLECTION」CDリスト。

「Duo 1」で「チム・チム・チェリー」の断片的フレーズが二か所で、「Duo 2」で「アカシアの雨がやむとき」がわりと長めに挿入されています。音はよくないですが阿部薫の全盛期の凄さが凝縮されたような演奏で、たいへんよいです。


Duo 1

youtu.beDuo 2

youtu.be

 

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