『Shoenberg: Cabaret Songs/Berg: Lieder/Webern: Seven Early Songs』  Dorothy Dorow

『Shoenberg: Cabaret Songs/Berg: Lieder/Webern: Seven Early Songs』 
Dorothy Dorow/Tan Crone/Rudolf Jansen 
新ウィーン楽派/歌曲集』 
ドロシー・ドロウ(ソプラノ) 


CD: Etcetera Records B.V. 
KTC 1051 (1988) 
Made in W. Germany 

輸入・発売元: 株式会社ミュージック東京 
標準小売価格¥3,000 

 

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ANTON WEBERN (1883-1945) 
アントン・ウェーベルン 
1-8. Acht frühe Lieder (1901-1904) 
8つの初期の歌 
 a) Tief von fern  1:43 
 遥かなる深み(詞デーメル) 
 b) Aufblick  3:06 
 仰ぎ見て(詞デーメル) 
 c) Blumengruss  1:10 
 花のあいさつ(詞ゲーテ) 
 d) Bild der Liebe  1:44 
 愛人の肖像(詞グライフ) 
 e) Sommerabend  2:43 
 夏の夕べ(詞ヴァイガント) 
 f) Heiter  0:57 
 上機嫌(詞ニーチェ) 
 g) Der Tod  1:11 
 死(詞リリエンクローン) 
 h) Heimgang in der Frühe  4:21 
 朝の早帰り(詞クラウディウス) 

ALBAN BERG (1885-1935) 
アルバン・ベルグ 
9. Schliesse mir die Augen beide (1900)  1:10 
私の両眼をやさしい両手で閉じて下さい(詞シュトルム) 
10-16. Sieben fruhe Lieder (1907) 
7つの初期の歌 
 a) Nacht  4:12 
 夜(詞ハウプトマン) 
 b) Schilflied  2:18 
 葦の歌(詞レーナウ) 
 c) Die Nachtigall  1:58 
 ナイチンゲール(詞シュトルム) 
 d) Traumgekrönt  2:41 
 夢で冠を戴く(詞リルケ) 
 e) Im Zimmer  1:04 
 部屋で(詞シュラーフ) 
 f) Liesbesode  2:17 
 愛を称える歌(詞ハルトレーベン) 
 g) Sommertage  1:32 
 夏の日(詞ホーエンベルグ) 
17. An Leukon (1908)  1:28 
ロイコンに(詞グライム) 
18-21. Vier Lieder Opus 2 (1910) 
4つの歌曲 op.2 
 a) Aus "Dem Schmerz sein Recht"  2:59 
 眠る、眠る(詞ヘッベル) 
 b) Schlafend trug man mich  1:12 
 眠っていると(詞モンベルト) 
 c) Nun ich der Riesen Stärksten  0:59 
 いま私は一番強い巨人を倒し(詞モンベルト) 
 d) Warm die Lüfte  3:04 
 風が暖かい(詞モンベルト) 
22. Schliesse mir die Augen beide (1925)  1:18 
私の両眼をやさしい両手で閉じて下さい(詞シュトルム) 

ARNOLD SHÖNBERG (1874-1951) 
アーノルド・シェーンベルグ 
23-30. Brettl-Lieder (Cabaret Songs) (1901) 
キャバレー・ソング 
 a) Galathea  3:48 
 ガラテア(詞ヴェデキント) 
 b) Gigerlette  1:53 
 ジガレッテ嬢(詞ビァバウム) 
 c) Der genügsame Liebhaber  2:37 
 満足した恋人(詞ザールス) 
 d) Einfältiges Lied  2:08 
 単純な歌(詞ザールス) 
 e) Mahnung  3:01 
 警告(詞ホーホシュテッター) 
 f) Jedem das Seine  4:14 
 それぞれ自分の(詞コソー) 
 g) Arie aus dem Spiegel von Arcadien  3:23 
 アルカディアの鏡よりのアリア(詞シカンダー) 
 h) Nachtwandler  3:47 
 夢遊病者(詞ファルケ) 


DOROTHY DOROW, Soprano 
ドロシー・ドロウ(S) 

RUDOLF JANSEN, Piano (1-8) 
ルドルフ・ヤンセン(P) 
TAN CRONE, Piano (9-30) 
タン・クローン(P) 
RIEN DE REEDE, Piccolo (30) 
リエン・デ・リーデ(ピッコロ) 
PETER MASSEURS, Trumpet (30) 
ピーター・マッセウス(trp) 
WILLY GOUDSWAARD, Snare Drum (30) 
ウィリー・グーズワード(小太鼓) 

Produced by Klaas A. Posthuma 

Recorded by Klaas Posthuma Productions, Castricum, The Netherlands, for Etcetra Records B.V. 


◆本CD帯解説(木村敦夫)より◆ 

「〈新ウィーン楽派〉は、師シェーンベルグがたどった「後期ロマン派の半音階主義」から「自由な無調の表現主義」、「12音技法によるより抽象的で緻密な構成的音楽」への道を共に歩んだ。ウェーベルンは一層論理性を強調し、第二次世界大戦後の前衛音楽に大きな影響をのこし、またベルグは、表現性の強調によってロマン派音楽との間隙を埋める役割を果たしたのである。
 このCDには、この〈新ウィーン学派〉3人の歌曲が集められている、注目すべき企画といえよう。」
ウェーベルンの音楽の特色は、後期ロマン派の作曲家たちの壮大な規模の曲に比べれば、微妙で、はかなく、点描的な音の世界と沈黙で綴られた小宇宙の世界であることだ。そして、このシェーンベルグに師事する前の作品で、マーラーなど後期ロマン派の影響が濃い歌曲集にも、そのきざしがうかがえる。」
「ウィーンに生まれたベルグは、1904年シェーンベルグの弟子になるまで、音楽の専門教育は受けていなかった。しかし、独習によって書いた歌曲は70曲近くもあったと言われる。しそて、シェーンベルグに入門後の数年間にもほぼ同数の歌曲を作っている。」
「ウィーン生まれのシェーンベルグは、(中略)全く作曲は独学で習得した。(中略)アマチュア・オーケストラでチェロをひいているとき、たまたま指導に来たツェムリンスキーと知り合い、彼から対位法についての指導を受ける。
 1901年、ツェムリンスキーの妹と結婚したシェーンベルグは、安定した収入を得るためにウィーンからベルリンに移る。そこで、彼は当時設立されたばかりの文芸キャバレー〈ユーバー・ブレットル〉の楽長になった。そのキャバレーには、当時一流の詩人だったデーメルやヴェデキント、ビアバウムらをはじめとして、作家、画家などの芸術家が集まった。」
「シェーンベルグは、こうした詩人たちの詩に8つの歌曲を書き、それがこのCDに収められているキャバレー・ソング(ブレットル歌謡)である。これらの歌曲は一聴してわかるように、全くシェーンベルグらしくない、くだけた作品ばかりといえよう。とくに最後の「夢遊病者」には、トランペット、ピッコロ、小太鼓が使われていて、今世紀はじめのベルリンの文芸キャバレーの雰囲気を彷彿とさせるものがあり、興味がつきない。」


◆本CDについて◆ 

輸入盤に日本語解説帯(トラックリストと木村敦夫による解説)付。
原盤ブックレット(全16頁)に解説(英・仏・独)と歌詞(独語原文と英訳)。

オランダのクラシック・レーベル、エトセテラから出た新ウィーン楽派シェーンベルク、ベルク、ウェーベルン)の歌曲集。ソプラノのドロシー・ドロウはロンドン生まれ、伴奏のルドルフ・ヤンセンとタン・クローンはオランダのピアニストです。

★★★★★ 


Galathea

youtu.be

Nachtwandler

youtu.be

 

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