『シェーンベルク: 交響詩《ペレアスとメリザンド》/ベルク: 《抒情組曲》からの3章』
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/ヘルベルト・フォン・カラヤン
Schoenberg - Pelleas und Melisande
Berg - 3 Stücke aus der "Lyrischen Suite"
Berliner Philharmoniker - Herbert von Karajan
CD: ポリドール株式会社
F32G 50520(423 132-2) (1988年)
¥3,200
アルノルト・シェーンベルク
Arnold Shoenberg
(1874-1951)
交響詩《ペレアスとメリザンド》 作品5
Pelleas und Melisande
Symphonische Dichtung für Orchester op.5
1.Anfang 4:29
2.Heftig 3:06
3.Lebhaft 3:59
4.Sehr rasch 7:13
5.Ein wenig bewegt 1:21
6.Langsam 3:22
7.Ein wenig bewegter 4:09
8.Sehr langsam 4:43
9.Etwas bewegt 2:23
10.In gehender Bewegung 2:27
11.Breit 6:12
アルバン・ベルク
Alban Berg
(1885-1935)
《抒情組曲》からの3章(弦楽合奏版、1929)
Drei Stucke aus der "Lyrischen Suite"
(Fassung fur Streichorchester; 1929)
12.I. Andante amoroso 6:40
13.II. Allegro misterioso 3:28
14.III. Adagio appassinato 7:09
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Berliner Philharmoniker
指揮: ヘルベルト・フォン・カラヤン
Dirigent: Herbert von Karajan
プロデューサー: Dr. ハンス・ヒルシュ
ディレクター: ハンス・ヴェーバー
レコーディング・エンジニア: ギュンター・ヘルマンス
データ: 1973年11月(ベルク)、1974年1月(シェーンベルク) ベルリン、フィルハーモニー
解説書表: ホルガー・マッティース(デザイン)
◆本CD解説(塚田れい子)より◆
「『ペレアスとメリザンド』は、フランスの作家モーリス・メーテルランク(中略)によって1892年に書かれた戯曲(1893年パリ初演)である。この戯曲に基づいた音楽作品としては、第一にドビュッシーの同名のオペラが挙げられるが、シェーンベルクの他に、フォーレ(1898年作)やシベリウス(1905年作)も、だいたい同じ時期にこの劇のための付随音楽を書いている。19世紀末から20世紀初頭にかけて、ベル・エポックの成熟した文化のなかに生きた作曲家たちにとって、神秘と象徴の森の中で展開されるこの物語は、多分に魅力的なものだったと言えるだろう。」
「シェーンベルクは、メーテルランクのこの神秘的象徴主義の世界を、大編成オーケストラの重厚で色彩豊かな響きによって表現している。4管編成の大規模なオーケストラは、彼の作品中破格の《グレの歌》に次ぐ大きさである。また、半音階的主題やその示導動機的使用など、ワーグナー、R. シュトラウス、マーラーから受け継いだ後期ロマン派の手法が色濃く残されており、交響詩というジャンルの熟しきった姿をそこに見てとることも可能であろう。だが同時に、対位法の点では複雑な処理がみられ、シェーンベルクの個性がすでに現れている。」
「アルバン・ベルクによる《抒情組曲》の原曲は、1925年から1926年にかけて作曲された弦楽四重奏曲(全6楽章)であるが、今日ではその3つの楽章を抜粋した弦楽オーケストラ版の方がより親しまれている。」
「ベルクは編曲にあたって、原曲の第2、第3、第4楽章を選び出した。ヴェーベルンはベルクのこの選択には異論があったが、ベルクは結局最初の考えを実行し、1928年に編曲を完成、翌1929年に初演が行われた。」
「原曲では、第1、第6楽章の全体と、第3、第5楽章の一部が12音技法によっており、その他は無調で書かれている。弦楽オーケストラ版は第2、第3、第4楽章の構成だから、ベルクは無調の章を中心に選んだことになる。」
◆本CDについて◆
6頁ブックレット(巻き三つ折り)にトラックリスト&クレジット、塚田れい子による解説。
インレイには「Made in Japan」とありますが、CDレーベル面の記載は「Made in W. Germany」になっています。
★★★★☆
Pelleas und Melisande
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