CD:P-VINE RECORDS/blues interactions, inc.
PCD-93091 (2008年) [MONO録音]
定価¥2,415(税抜価格¥2,300)
Made in Japan
帯文:
「まさに快挙! 佐井好子初のライブ音源CD!」
「1976年6月29日京都・山一ホールのライブ音源が初CD化! アルバム『密航』発売直前の、ファン待望のライブレコーディング音源がついに公式リリース! さらに1979年、『蝶のすむ部屋』発売直後のFM番組でのライブ演奏音源が奇蹟の発掘! 佐井好子ファン狂喜乱舞の垂涎の一枚!」
1.酔ひどれ芝居
2.春
3.鏡地獄
4.恋した人へ
5.眠りのくに
6.人のいない島
7.母さまのうた
(1976年6月29日京都・山一ホール)
8.春の夢
9.蝶のすむ部屋
10.ひとよ酒
11.遍路
12.眠りのくに
(1979年1月28日放送 東京FM「DENON ライブコンサート」より)
作詞・作曲:佐井好子
「お詫び:古い音源の為(原盤がカセットテープ)、ヒスノイズやレベルの問題などお聴き苦しい点がございます。
なにとぞご了承下さい。」
◆本CD解説(JOJO広重)より◆
「佐井好子は1975年に『萬花鏡』でデビュー、1979年に歌手を引退するまで合計4枚のスタジオ録音アルバムをリリースしている。その間、それほど多くはないが、ライブハウスやコンサートホールでライブ活動を行っていたようだ。
現在確認されているものでは、
1976年6月29日 京都・山一ホール (共演・みなみらんぼう)
1976年8月20日 京都会館第二ホール (共演・長谷川きよし)
1976年11月6日 東京・全電通ホール
1977年12月10日 東京・日本教育会館
が大きな会場でのコンサートである。
この中で唯一音源が録音されているのが、(中略)1976年6月の京都・山一ホールである。」
「今回リリースされたCD『佐井好子LIVE 1976/79』にはこのライブから7曲が収録されている。」
「この日のライブは、アコースティックギターによる弾き語りの第1部(中略)と、バックバンドとの共演となる第2部で構成されていた。このCDには第1部の音源は「酔ひどれ芝居」の1曲のみ収録されている。
当日の演奏構成を見るとファーストである『萬花鏡』とセカンド『密航』からの曲がほとんどだが、翌年発表されるサード作『胎児の夢』に収録されることになる「波止場」や、アルバムには収録されなかった「海へ」といった曲も演奏されている。当時のライブコンサートの最後では必ず演奏したという童謡「赤い靴」も、ラストに演奏されたようだ。
バックバンドのメンバーはキーボードが小倉超の他、当時のだててんりゅうのメンバーが多く参加しており、ベース・井上衛、ドラム・杉浦正周、ギター・五百旗頭邦彦の構成である。
またこの日の演奏テイクで「海へ」「赤い靴」は、2003年にアルケミーレコードより復刻された詩集『青いガラス玉』の付録CDに収録されている。」
「1979年のスタジオライブ音源は東京FMの「DENONライブコンサート」からで、(中略)この日放送された5曲全曲が今回のCDに収録されているが、「蝶のすむ部屋」「ひとよ酒」が佐井好子によるギター弾き語り、「春の夢」「遍路」がピアノとギターによる伴奏、「眠りのくに」はピアノのみをバックに佐井好子が歌っている。この番組は生演奏、生放送であったので、このテイクももちろんオーバーダビング一切無しのスタジオライブ音源である。
特筆すべきは「ひとよ酒」で、この曲は松田優作のために書き下ろしされた曲であるため、佐井好子のスタジオ録音アルバムには収録されていない。」
◆本CDについて◆
紙ジャケット(A式/シングル)仕様。三つ折りブックレット(6頁)にJOJO広重による解説、歌詞。
#4は1st『萬花鏡』(1975年)、#1-3, 5-7, 12は2nd『密航』(1976年)、#8, 11は3rd『胎児の夢』(1977年)、#9は4th『蝶のすむ部屋』(1978年)、#10は松田優作『Uターン』(1978年)収録曲。
音はよくないです。しかし本CD解説執筆のJOJO広重氏が中心となって着実に進められつつあった、作品のCD化、著書の復刊、本人の音楽活動復帰といった、いわば一つ一つ封印を解いて眠れる精霊を呼び覚ますかのような佐井好子復活作業の一環としての本作(ライブ音源発掘リリース)なので、音がよくないとかは問題ではないです。本人によるジャケ絵がよいです。
★★★★☆