Canis Lupus featuring Kazuhide Yamaji
『G.T.O II Works』
CD: Trans Records/Fool's Mate
FMTR023 (2020年)
税抜価格¥3,000+税
帯文:
1. G.T.O II (from V.A / BLANK TAPES) [10:07]
2. G.T.O II Alternate One [10:08]
3. G.T.O II Alternate Two [10:07]
4. G.T.O II Alternate Three [10:08]
5. G.T.O II Alternate Four [10:08]
Total Time; 50:35
Masashi Kitamura; Vocal, Bass, etc.
Kazuhide Yamaji; Guitar
Masahiro Minowa; Drums, Percussion
Hiroshi; Guiter
Kawaguchi; Sampling Material
Kokado; Keyboard
Mastering; Soichiro Nakamura (Peace Music)
Art Work; Masahiro Shibagaki
「作品中の音飛び、ノイズ等はすべてマスターに由来するものです。」
◆本CDについて◆
透明プラケース。二つ折りブックレットにトラックリスト&クレジット。
「代表曲の進化ヴァージョンの集大成!
サウンドとリリックスの変化が襲いかかる
ヤマジカズヒデ(dip)参加の未発表スタジオ・テイク集!!」
(Fool's Mateオフィシャルサイトより)
「原曲の「G.T.O」は89年の2nd『Ⅱ』に収録されたハード・ナンバーで“Genetic Takeover”の略である。“遺伝的乗っ取り”の意味で、当時ベストセラーとなったリチャード・ドーキンス著『利己的な遺伝子』に北村昌士が触発されたモチーフでもある。(中略)ライヴでは定番中の定番曲で、そのピッチ(速度)をさらに上げ、歌詞をリアレンジしたのが“G.T.O Ⅱ”だ。トラック1は“G.T.O Ⅱ”としてのオリジナルで、93年のオムニバス『BLANK TAPES』からのテイク。トラック2~4はリズム・パートとギター・パートの音響性がそれぞれ異なり、特に終盤のギター・ワークでスペース・サイケ風やアコギ・メインなどミックスが変えられている。最も異質なのは最後の5トラック目で、ほとんどギター音が抑えられ、歌詞も前4トラックスとはまったく異なっている。」
(同上)
サイトの紹介文にはドーキンスとありますが、『Ⅱ』LPインサートの自作解説によればケアンズ・スミス著『遺伝的乗っ取り』(紀伊国屋書店、1988年)で、「生命の鉱物起源説」を説く同書が、J・G・バラードのSF『結晶世界』(世界が結晶化して終末を迎える、いわば生命の結晶終焉説)とからめて言及されていました。それはそれとして、エンディング・パートでのアメーバ状に増殖するギターがよいです。オルガンも入っています。
★★★★☆
G.T.O II Alternate Four