『伊福部昭 日本狂詩曲/交響譚詩/サロメ』 山田一雄/東京交響楽団・新星日本交響楽団
CD: EMI Classics
企画・販売:TOWER RECORDS
制作:株式会社 EMIミュージック・ジャパン
シリーズ:EMI×TOWER RECORDS Excellent Collection Vol. 3
QIAG-50103・04 (2013年) [2CDs]
定価2,000円(本体1,905円)
帯文:
「ヤマカズ指揮による伊福部作品の原点と、改訂版「サロメ」初演時の貴重盤が再発!」
「2013年
最新リマスター」
帯裏文:
「巨匠・山田一雄指揮による伊福部昭作品の幻の名演の数々がここに甦ります。1961年に《日本現代作曲家シリーズ》の1つとして録音された「日本狂詩曲」「交響譚詩」に加えて、1948年度版に伊福部昭自ら加筆した改訂「サロメ」初演コンサートライヴを収録。エネルギッシュなヤマカズサウンドを存分にご堪能ください。」
DISC 1
日本狂詩曲
JAPANESE RHAPSODY, 1935
1.第1章:夜想曲 7:27
1st Movement: Nocturne
2.第2章:祭り 8:06
2nd Movement: Fête
交響譚詩
SYMPHONIC BALLAD, 1943
3.第1譚詩:アレグロ・カプリッチョーソ 7:39
1st Movement: Allegro Capricvcioso
4.第2譚詩:アンダンテ・ラプソディコ
2nd Movement: Andante Rapsodico
5.古代日本旋法に依る蹈歌 (ギター独奏) 14:52
CANTILENA BALLABILE sul Modo Antico di Giappone, 1967
DISC 2
舞踊曲「サロメ」
BALLET SUITE "SALOME", 1948/87
1.Ⅰ. 前奏曲 1:44
Prelude
2.Ⅱ. 侍女たちの踊り 6:04
Dance of the Ladies-in-waiting
3.Ⅲ. ヘロデ王とヘロディアス王妃の出御 3:04
Grand Departure of King Herod & Queen Herodias
4.Ⅳ. サロメ登場、王との対話 9:34
Salome Enters & Talks with The King
5.Ⅴ. 7つのヴェールの踊り 13:05
Dance of the Seven Veils
6.Ⅵ. 黙劇 6:25
Silent Drama
7.Ⅶ. 狂乱と死 4:42
Madness & Death
阿部保夫(ギター・ソロ) Disc 1 [5]
YASUO ABE, Guitar
東京交響楽団 Disc 1 [1]-[4]
TOKYO SYMPHONY ORCHESTRA
新星日本交響楽団 Disc 2
JAPAN SHINSEI SYMPHONY ORCHESTRA
指揮:山田一雄
cond. by KAZUO YAMADA
録音:1961年 Disc 1 [1]-[4]
1968年 Disc 1 [5]
1987年5月15日 東京文化会館 Disc 2
「オリジナル・マスターより最新デジタル・リマスタリング
一部マスターテープに起因するノイズ等が有りますがご了承ください。」
◆本CDについて◆
2枚組用ジュエルケース(10mm厚)。ブックレット(全20頁)にトラックリスト&クレジット、解説(三浦淳史/小村公次)、「第100回定期演奏会を迎えて(当日のプログラムより)」(榑松三郎)、図版(モノクロ)4点。「Disc1の解説は1962年発売のJSC-3012より、Disc2の解説は1987年発売のLD32-5054より加筆・訂正の上転載いたしました」。
1962年リリースのLP『日本狂詩曲/交響譚詩(Modern Japanese Composers Series No. 6)』(東芝 JSC-3012)全曲、1968年リリースのLP『阿部保夫ギター珠玉アルバム4(現代編)』(東芝 TA-6024)より「古代日本旋法による蹈歌」、1987年リリースのCD『舞踊曲「サロメ」』(東芝EMI LD32-5054)全曲を、2枚組CDに収録しています。
ブックレット表紙はJSC-3012、裏表紙はLD32-5014のジャケットを再現したものです。TA-6024のジャケット図版はブックレット内にモノクロで掲載されています。
伊福部昭というと、特撮映画のマーチが自衛隊とか右翼の街宣車とかに使われたりするイメージがあってあれですが、伊福部昭のいう「日本」や「民族」は、本CD収録曲からもわかるように、まずアイヌや東北地方の「まつろわぬ民」であって、シャモ(和人)や大和朝廷ではないです。伊福部昭が自らをアイデンティファイするのはシャモではなくアイヌであり、アマテラスではなく罪を背負わされて追放されたスサノオであり芸能の神であるアメノウズメ(=サロメ)であり、天つ神ではなく国つ神であり、中央ではなく辺境であり、農耕民の弥生文化ではなく狩猟採集民の縄文文化であり、ワーグナーやシュトラウスではなくストラヴィンスキーやサティであり、自衛隊ではなくゴジラである、そういうことだと思います。
★★★★★
交響譚詩