幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

『伊福部昭 SF交響ファンタジー第1番/交響頌偈「釈迦」』 小松一彦/東京交響楽団 他

伊福部昭 SF交響ファンタジー第1番/交響頌偈「釈迦」』 小松一彦/東京交響楽団 他 


CD: EMI Classics 
発売・販売元:TOWER RECORDS 
制作:ユニバーサル クラシックス&ジャズ 
シリーズ:EMI×TOWER RECORDS Excellent Collection Vol. 4 
QIAG-50112 (2013年)
定価1,200円(本体1,143円) 

 

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帯文: 

バレエ音楽を再編成した「釈迦」の初演ライヴ。
秀逸な小松の指揮のもと、3管、合唱付の巨大作品が迫る!」
「2013年
最新リマスター」


帯裏文: 

仏教用語で「佛の功徳を讃美する」という意味をもつ「頌偈」と名付けられたこの作品は、伊福部の数多くの名作の中でも独特の存在感を放つ作品のひとつです。またCDジャケットの題字は、この曲を「アジア的・仏教的なものを意図して」作曲した伊福部昭自らの筆によるものです。」


 1.SF交響ファンタジー 第1番 
SYMPHONIC FANTASIA, 1983 

交響頌偈「釈迦」 
SYMPHONIC ODE "GOTAMA THE BUDDHA" - in Pali language-, 1988-89 
2.第1楽章:カピラバスツの悉達多(シッダルタ) 
1st Movement: Siddhartha in Kapilavastu 
3.第2楽章:ブダガヤの降魔(ごうま) 
2nd Movement: Meditation at Bodh Gaya 
4.第3楽章:頌偈(じゅげ) 
3rd Movement: Ode 〈Acintiya Buddha〉 


東京交響楽団 
TOKYO SYMPHONY ORCHESTRA 
指揮:小松一彦 
cond. by KAZUHIKO KOMATSU 

合唱指揮:郡司博 [2]-[4] 
HIROSHI GUNJI, Choral Director 
合唱:東京オラトリオ研究会、大正大学音楽部混声合唱団 [2]-[4] 
THE TOKYO ORATORIO SOCIETY / TAISHO UNIVERSITY MIXED CHORUS, Choir 

録音:1989年4月8日 簡易保険ホール 


「オリジナル・マスターより最新デジタル・リマスタリング 
この音源はライヴ録音です。一部マスターテープに起因するノイズ等が有りますがご了承ください。」


◆本CD解説(小村公次)より◆ 

「釈迦を主題とした作品として、伊福部昭は1953年(昭和28年)にバレエ音楽「人間釈迦」を作曲している。(中略)また1961年(昭和36年)には映画「釈迦」(監督・三隅研次、製作・大映)のための音楽を作曲している。」
「交響頌偈「釈迦」は三楽章からなっており、満ち足りた生活をしていた釈迦が出家し、あらゆる誘惑や煩悩との戦いを経て、ついに悟りを開くまでを描き、釈迦への讃歌が三管編成のオーケストラと混声合唱によって歌いあげられる構成となっている。
 標題の「頌偈」とは、仏教用語で「佛の功徳を讃美し、又法の道理をほめた辭句」(小柳司気太著『新修漢和大辞典』――博友社刊)という意味であり、角川書店版『新字源』では「仏徳をたたえた歌」とある。」
「全曲は独特の旋律美に加えて、荘重なテンポと和声を必要最小限に抑えた音楽づくりという点に大きな特徴がある。」
「この作品は浄土宗東京教区青年会・東宝音楽出版及びユーメックスの委嘱で作曲され、1989年4月8日に東京・五反田の簡易保険ホールで開かれた「釈尊降誕会(はなまつり)コンサート」で初演された。」


◆本CDについて◆ 

ブックレット(全12頁)にトラックリスト&クレジット、解説(小村公次)、荻野順雄(浄土宗東京教区青年会会長)によるコメント。「この解説は1989年発売のLD32-5105より加筆・訂正の上転載いたしました」。

フォンテックからでている『交響二題』でも本CDと同じ曲目が石井眞木/新交響楽団によって演奏されているのでききくらべてみるとよいです。

★★★★★ 


釈迦