Jannick Top
『Soleil d'Ork』
ヤニック・トップ
オルクの太陽(未発表音源集)
CD: Utopic Records / Distribution Musea
EX 6245 (2001)
Arcangelo
ARC-1053
税抜価格¥2,500
帯文:
「ヤニク・トップ幻のシングル“Utopia Viva”、マグマの超過激な名曲“Mekanik Machine”の完全版やエルドンのリシャール・ピナスとの“De Futura”など全曲未発表テイクを収録
【仏文ライナー対訳付/解説:竹川真】」
JANNICK TOP
SOLEIL D'ORK
INEDITS 74-76
1. Epithecantropus erectus 6:54
(完全版)
2. Utopia Viva 6:57
(完全版)
3. La Musique des Sphères 8:29
(1980年再録音のスタジオ・ヴァージョン)
4. Mekanik Machine 9:28
(完全版)
5. Soleil d'Ork 6:23
(別ヴァージョン)
6. De Futura 22:50
(with Richard Pinas)
7. Glas 7:30
(未発表曲)
All compositions by Jannick Top
1,2/ Jannik Top all instruments except Jean Schultes (dms).
3/ idem add Doudou N'Diaye Rose and Dakar percussions.
4/ Jannick Top (bs), Christian Vander (dms), Klaus Blasquisz (vc), Claude Olmos (g), Patrick Gauthier (kbds).
5,7/ Jannick Top (all instruments).
6/idem 5,7 add Richard Pinhas (g).
Produced by Utopic Records (C) 2001
Project manager: Philippe Hodara
Assistant: Marc Rossi
Mastered by Uwe at Electric City Studio, Bruxelles
Graphic art and design: Liliane Mangavelle
Photos: Galaxy Contact
Marc Rossi / Guy Mas
Liner notes: Philippe Hodara
◆フィリップ・オダラによるライナーノーツ(邦訳)より◆
「Epithecantropus Erectus / Utopia Viva」
「1974年、ヤニック・トップはパリに出てきて2年になる。(中略)その頃トップはマグマに参加したばかりで、エレクトリック・ベースの重低音が十分でないとして、チェロと同じようにC音でチューニングするようになる。そして“Epithecantropus Erectus”と“Utopia Viva”を続けざまに録音したが、ここでは多重録音を使いながら、ジャン・シュルテイスが担当したドラムスの音を除いて、ヴォーカル部とすべてのインストルメンタルをひとりで演奏している。これらは7インチ・シングル用に短縮されて発表されたが、ここで紹介するのはそのインテグラル・ヴァージョンで、このヴァージョンは今日まで未発表であった。この“Epithecantropus Erectus”は、来るべき“De Futura”の草案であったと言えよう。」
「Mekanik Machine」
「1974年、ヤニックはマグマのアルバム「コンタルコス」のために、“Oak Alarm”と“Mekanik Machine”の2曲を作曲する。“Oak Alarm”は実際には彼が当時構想していた三部構成から成る組曲「DE FUTURA」の一部分でしかなかった。しかし(中略)ヤニックはその組曲を断念し、その一部の“Oak Alarm”をアルバムに入るように短縮することに同意した。それと同じ理由で、“この“Mekanik Machine”も3分以上も削除された。しかしそれにもかかわらず、この曲はのちにヤニック脱退後にシングルとしてしかリリースされなかった。ここに収められたのは、未発表のインテグラル・ヴァージョンである。」
「Soleil d'Ork」
「1976年、一日だけ借りた録音スタジオで、ヤニックは、マグマ復帰のために作曲したばかりの新曲“Soleil d'Ork”のデモを録音する。彼の最初のシングル盤同様、ベース、ヴォーカル、パーカッション、キーボードすべてのパートを彼ひとりで録音している。」
「Glas」
「1976年。“Glas”(臨終を告げる鐘)は神秘的な曲である。(中略)ここに収録されたのは、その最も長いヴァージョンである。」
「De Futura」
「1975年、パリ・ダヴート・スタジオ。」
「ひとりスタジオで、(中略)キーボード、ベース、ヴォーカル、パーカッション…とひとつひとつ録音していった。ギターだけは、エルドンのリシャール・ピナスが担当した。
イントロ部で、(中略)右のチャンネルには産院で実際に録音された新生児の泣き声があり、左のチャンネルにはドイツ語による「われらが父」の朗読があり、それらを合成している。
この曲はクリスチャン・ヴァンデに非常に強い印象を与え、その結果76年の(中略)アルバム「ウドゥ ヴドゥ」の片面全部をこの曲で埋めることに決定するのである。ここに収録されたのはヤニックが最初に考案したそのままのインテグラル・ヴァージョンである。」
「La Musique des Sphères」
「1980年。ヤニック・トップはベルナール・ラヴィリエのアルバム「NOIR ET BLANC」の中の1曲(中略)の(中略)編曲を担当するためスタジオにいた。この曲には、ドゥードゥー・ンジャイエ・ローズと彼のダカール・パーカッションが参加することになっていて、午前10時にスタジオで待ち合わせになっていた。
しかしセネガルでの時間に従って、彼らがスタジオに到着したのは12時半で、ラヴィリエとそのクルーは昼食に出かけてしまっていた。
スタジオに残っていたヤニックはパーカッショニストたちと話をし、彼らの先祖から伝わる太鼓の循環モードの意味について、彼らからその神秘的な説明を聞いた。
そこで、急に彼は彼らと“La Musique des Sphères”を録音することを思い立ち、その録音では、彼らがリハーサルを済ませるや否や、パーカッション循環の一巡だけでストップするよう彼らに頼んだ。」
「ここで聞くことができるこの信じがたいヴァージョンは、1回のテイクで録音されたものである。」
「フィリップ・オダラ」
◆本CDについて◆
国内仕様輸入盤。透明ジュエルケース。原盤ブックレット(二つ折り)にPhilippe Hodaraによるライナーノーツ、写真図版(カラー)2点。インレイにトラックリスト&クレジット。投げ込みライナー(十字折り)に竹川真による解説と、フィリップ・オダラによるライナーノーツ邦訳(訳者名記載なし)。
マグマのベーシスト、ヤニック(ジャニック)・トップのレーベル「Utopic」から21世紀初頭にリリースされた4枚の1970年代マグマ関連未発表音源CDのうちの1枚で、1974年リリースのマグマのシングル曲(#4)&1975年リリースのヤニックのシングル曲(#1、#2)のそれぞれ完全版と、後にマグマのレパートリーとなる#6の最初期ヴァージョンなど各種デモ音源を収録しています。
★★★★★
Epithecantropus erectus
Jannick Top & Richard Pinhas - De Futura