幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

Matching Mole  『March』 

Matching Mole 
『March』 


CD: Cuneiform Records 
RUNE 172 (2002) 

 


1. March (Wyatt/MacRae)  4:49 
2. Instant Pussy (Wyatt)  4:53 
3. Smoke Signal (MacRae)  6:24 
4. Part Of The Dance (Miller)  9:50 
5. No 'alf Measures (Ayers)  5:40 
6. Lything And Gracing (Miller)  11:39 
7. Waterloo Lilly (Sinclair)  4:20 

total - 47:38 


Phil Miller - guitar 
Dave MacRae - electric piano 
Robert Wyatt - drums, vocals 
Bill MacCormick - bass 


Recorded in concert in Europe, March 1972 


Remastered and edited by Michael King and Miki Dandy at Sounds Good, Canada 
Release coordination by Steven Feigenbaum 
Photography, mole sculptures and design by Tom Recchion 


◆本CDについて◆ 

透明ジュエルケース。ブックレット(三つ折り)にトラックリスト&クレジット、Robert Wyattによるコメント、写真図版(モノクロ)1点。

ロバート・ワイアット率いるマッチング・モールの、『Smoke Signals』(邦題『まっすぐモグラ』)に続く発掘ライヴ音源集第2弾。1972年3月ヨーロッパ・ツアーより。前作に引き続きモグラ・フィギュアが「3月」と「行進」をかけた「マーチ」ジャケで大活躍です。

キャラヴァンをやめてロバート・ワイアットとマッチング・モールを結成したキーボーディストのデイヴ・シンクレアでしたが、バンドが当初シンクレアが望んでいたような歌もの志向から離れて、即興インスト中心になると、1stではゲストとしてクレジットされていたデイヴ・マクレエに追い出されるような形でシンクレアは脱退、キャラヴァンに復帰しています。デイヴ・シンクレア不在中にリリースされたキャラヴァンのアルバム『Waterloo Lily』のタイトル・トラックの中間部のリフに基づいたインストが本CD#7で、これはシンクレア脱退後のライヴですが、シンクレア在籍時のスタジオ・セッションが「Horse」のタイトルで1st『Matching Mole』エクスパンデッド・エディション(Esoteric、2012年)のディスク2に収録されています。作曲者はSinclairとなっていますが、これはデイヴなのかリチャード(デイヴの従兄弟でキャラヴァンのベース&ヴォーカル)なのか、しかしそれはどっちでもいいです。

★★★★☆


Smoke Signals