幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

『マーラー:交響曲第5番』 インバル

マーラー 
交響曲第5番 
エリアフ・インバル指揮 
フランクフルト放送交響楽団 

Gustav Mahler 
Symphony No. 5 
Frankfurt Radio Symphony Orchestra 
Eliahu Inbal 


CD: DENON 
発売元:日本コロムビア株式会社 
シリーズ:Crest 1000 
COCO-70403 (2002年) 
定価¥1,050(税抜価格¥1,000) 

 


帯文:

マーラー指揮者としての不動の地位を確立したインバルの代表的名盤」
「86年度文化庁芸術作品賞/レコード芸術特選/朝日新聞試聴室推薦/87年度「HIFI-VISION」誌クラシック部門受賞/87年度ディアパソン・ドール(仏)大賞/87年度ドイツ・レコード大賞(全集)/88年度レ・プラチヌ(仏)」


帯裏文:

「世界中でインバルの名を不動のものにしたマーラー演奏史上の金字塔的名盤。深く精確なスコアの読みは今なお他の指揮者の追随を許さず、同時にみずみずしい情感と説得力にあふれた名演です。限りなくナチュラルに音場をとらえた録音もすばらしく、聴き手の耳を一瞬たりともそらさない求心力にみちたアルバムです。」


マーラー Gustav Mahler (1860-1911) 

交響曲 第5番 
Symphony No. 5 

第Ⅰ部 
1.Ⅰ 葬送行進曲。精確な歩みで。厳格に。葬列のように 13:31 
Trauermarsch. In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt 
2.Ⅱ 嵐のように激して、いっそう大きなはげしさで 14:04 
Stürmisch bewegt, mit größter Vehemenz 

第Ⅱ部 
3.Ⅲ スケルツォ 力強く、速すぎずに 18:46 
Scherzo Kräftig, nicht zu schnell 

第Ⅲ部 
4.Ⅳ アダージェット。非常にゆっくりと 11:34 
Adagietto. Sehr langsam 
5.Ⅴ ロンド-フィナーレ:アレグロ 14:27 
Rondo-Finale. Allegro 


エリアフ・インバル指揮 
フランクフルト放送交響楽団 
Eliahu Inbal conducting Frankfurt Radio Symphony Orchestra 


録音:1986年1月23日~25日 フランクフルト、アルテ・オーパー 
制作担当:川口義晴、リヒャルト・ハウク 
録音担当:ピーター・ヴィルモース、デトレフ・キットラー 
リミックス担当:岡田則男 
技術:高橋幸夫 
テープ編集:久木崎秀樹 
使用楽譜:ウィーン、ウニヴェルザール 
ヘッセン放送との共同制作 


「このCDは、COCO-85037の原盤による再発売商品です。」


◆相澤昭八郎による解説より◆

「他の多くの交響曲同様、第5交響曲も書かれたのは夏のことだった。前作4番の交響曲の初演と同じ年の1901年夏に手を付け、約1年後の8月に脱稿した。その年1902年の3月、マーラーはアルマ・シントラーと内密に結婚している。マーラーは44歳、アルマ22歳だった。」


◆本CDについて◆

ジュエルケース(白トレイ)。ブックレット(全8頁)にトラックリスト&クレジット、相澤昭八郎による解説(2002.3)、演奏者紹介「エリアフ・インバル」。「クレスト1000 全70タイトル」(CDリスト)、ブックレット裏表紙に写真図版(カラー)1点。

第3楽章のピチカートがよいです。
結婚早々の交響曲が葬送行進曲から始まるというのもマーラーらしいですが、前祝いは天国的な第4交響曲で済ませてあるということかもしれないです。

★★★★★