幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

美狂乱 『風魔 ライヴ Vol.2』 

美狂乱 
風魔 ライヴ Vol.2 

BI KYO RAN 
WHO MA 


LP: Belle Antique/ベル・アンティーク・レコード 
BELLE ANTIQUE 8805 (1988年) 
Made in Japan 
[定価表記なし] 

 


帯文: 

「このゾクゾクする緊張感!両面で50分強に渡るセンシティヴなアドリブ・プレイの冴え!
やっぱり美狂乱のライヴはただひたすら凄い!AB面全5曲共未発表曲。」
「’82年12月6日(幻の)ACB 
’83年3月22日(噂の)バーボン・ハウス 
ライヴより編集」
「㊟前回のアルバム、マーキー等でのお知らせのアルバムと都合により内容が全面的に変更になりました。詳しくは裏のライナーを御覧下さい。」


SIDE 1 
1.都市の情景 (10:53) VISION OF THE CITY 
2.狂 〔パートⅠ〕 (3:23) PSYCHO 〔PART I〕 
3.風魔 (10:53) WHO MA 

SIDE 2 
1.ストップ・ブレイキング・センス (9:10) STOP BREAKING SENSE 
2.インプロヴィゼーション (17:31) IMPROVISATION 

美狂乱 BI KYO RAN 
須磨邦雄 KUNIO SUMA (GUITAR, VOICE) 
白鳥正英 MASAHIDE SHIRATORI (BASS) 
長沢正昭 MASAAKI NAGASAWA (DRUMS) 
雨宮たくま TAKUMA AMAMIYA (PERCUSSION) 

LIVE AT 
ACB ON DECEMBER 6, 1982 
BOURBON HOUSE ON MARCH 22, 1983 

Front cover painted by AKIRA SHISHIDO 

プロデュース/たかみひろし


◆高見博史によるライナーノーツより◆

「1982年12月6日に東京のACB(アシベ)で、デビュー・アルバム発売後のまもないライヴ(これ以前にSAXをゲストに迎えたライヴを渋谷エピキュラスにて行っている)として行なわれた時のテイクが中心となっているが、その後のテープ発掘により発見された(これも幻のライヴと噂される)83年3月22日大阪バーボン・ハウスでのライヴも組み込まれることとなった。
 本アルバムでのポイントを最初に書いてしまうとこんな風になる。①全5曲レコード初収録ナンバー!②AB面で50分強、CD向け(?)のボリューム!③抜群の音質!」
「今回のACBテイクは、ぼくが、キングのプロ用のワンポイント・マイクを借りて、ソニーのカセット・デンスケで録ったものであるから、音がいいのは当然なのである。」
「「都市の情景」は、もともとキングからのデビュー・アルバムに収められる予定だった曲。単に収録時間の関係だけで涙を呑まざるを得なかっただけで、(中略)「二重人格」あたりに勝るとも劣らない名曲だ。「狂(パートⅠ)」は、「組曲:美狂乱」の内「狂」だけが独立したもので、デビュー・アルバムに収められていたのは「狂(パートⅡ)」で、別の曲なのだ。「風魔」は(中略)バーボン・ハウスで唯一演奏されたが、原曲は、B面ラストの「インプロヴィゼーション」である。(中略)「風魔」=風が呼び覚ますもの、徐々に高まる恐れのかたち。「インプロヴィゼーション」もそうだが、このようなゾクゾクするような緊張感との出会いこそは、美狂乱だけのものだろう。(中略)「ストップ・ブレイキング・センス」(中略)もバーボン・ハウスのテイクで、この時一度だけ演奏された貴重ナンバーである。」
「今回もVol.1同様ジャケットは、ししどあきら氏のもので、もう10年程以前、ぼくは今回のこの画(中略)を、あるデパートの片隅で行なわれていた展覧会で偶然見つけて、ひと目で気に入ってしまい、氏に早速連絡し、DADAのデビュー・アルバムを描いてもらったのだった。」


◆本LPについて◆

E式シングル・ジャケット、裏ジャケにトラックリスト&クレジット、投げ込みライナー(左端を折ってジャケットに引っかけて帯代わりにしています)にトラックリスト&クレジット、高見博史によるライナーノーツ(1988年3月)、Numero Ueno によるライナーノーツ、関連CD紹介「好評発売中」(Belle Antique レーベル&美狂乱/モノクロ図版2点)。

本作は1993年にACBの2曲「ひとりごと」「サイレント・ランニング」を増補してCD化されています。バーボン・ハウスの残りは同年に『乱 ライヴ Vol.3』としてリリースされています。この2枚は個人的にはむしろスタジオ盤より好きかもしれないです。

 


狂(パートI)

風魔