オーネット・コールマン  『ジ・エンプティ・フォックスホール』 

オーネット・コールマン 
『ジ・エンプティ・フォックスホール』 
Ornette Coleman 
The Empty Foxhole 


CD: Blue Note 
制作: ユニバーサル クラシックス&ジャズ 
発売・販売元: ユニバーサル ミュージック合同会社 
シリーズ: ブルーノート・ザ・マスターワークス 
UCCQ-5121 (2015年) 
定価¥1,500(税抜価格)+税 

 

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帯文: 

ブルーノート4000番台の珠玉の輝き!」
「●復活の巨人オーネットの5年半ぶり(ブルーノート初)のスタジオ録音、久々のCD化。
●10歳の息子デナードとの共演にさらなる自由と解放を求めた特別セッション。
●最初期の仲間チャーリー・ヘイデン復帰。」


1.Good Old Days 6:48 
グッド・オールド・デイズ
2.The Empty Foxhole 3:19 
ジ・エンプティ・フォックスホール 
3.Sound Gravitaiton 7:14 
サウンド・グラヴィテーション 
4.Freeway Express 8:16 
フリーウェイ・エクスプレス 
5.Faithful 7:03 
フェイスフル 
6.Zig Zag 5:57 
ジグ・ザグ 

All compositions by Ornette Coleman 


オーネット・コールマン(tp-②④, as-①⑤⑥, vln-③)、チャーリー・ヘイデン(b) 
オーネット・デナード・コールマン(ds) 

Ornette Coleman, alto sax, trumpet & violin; 
Charles Haden, bass; 
Ornette Denardo Coleman, drums. 

●1966年9月9日録音 
Original recording by Rudy Van Gelder 
Recorded on September 9, 1966 
at The Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, New Jersey 
Original session produced by Alfred Lion 
Produced for release by Michael Cuscuna 

Cover painting by Ornette Coleman 
Cover design by Bob Fuentes 


「この音源は、オリジナル・マスター・テープに起因するノイズ等がありますが御了承下さい。」


◆マイケル・カスクーナ「ブルーノート75周年版のためのノート」(行方均 訳)より◆ 

「1966年9月9日、本アルバムが(中略)録音された日は、オーネット・コールマンにとってはアトランティックの最終アルバム『オーネット・オン・テナー』を1961年3月22日と27日に作って以来の録音スタジオ入りだった。
 本アルバム録音当時、デヴィッド・アイゼンソンとチャールズ・モフェットとのトリオを率いていたにも関わらず、オーネットは彼の初代ベーシスト、チャーリー・ヘイデンを呼び、10歳の息子のデナードをドラムに座らせている。オーネットは、自分の息子はまだ音楽のルールやクリシェに縛られておらず、ピュアでフリーな演奏ができると考えたのだ。」
「かくも若いドラマーの採用と、トランペットとヴァイオリンを我流に演奏するというこの頃のオーネットの習慣には異論もあるところだが、本アルバムはダウンビート誌でピート・ウェルディングから熱狂的な評価を獲得した。」
「デナードは2年後『オーネット・アット・12』と『クライシス』(ともにインパルス)という2作のライヴ・アルバムで父親と共演したが、オーネットのエレクトリック・グループ、プライム・タイムの1979年版までレギュラー・メンバーになることはなかった。」


◆行方均「アルバム、アーティスト、楽曲について」より◆ 

「オーネットは息子デナードに「過去や常識に束縛されないリズム」を見いだしたが、レギュラー・ベーシストのデヴィッド・アイゼンソンはこれに賛同せず、オーネットの最初期の仲間であるチャーリー・ヘイデンが参加している。」
「オーネット親子の自由を支持するように、全編ヘイデンがタイムをキープしコード感を送り出す。(中略)オーネットは本来アルト奏者だが、②④でトランペットを吹き、③〈サウンド・グラヴィテーション〉で初めてヴァイオリンで1曲を弾き通す。」


オーネット・コールマンによる原盤ライナーノーツより◆ 

「When Ornette Denardo Coleman became 6 years of age I called him to find out what he wanted for his birthday. He was in California and I was in New York on a gig. Well, our conversation went like this . . . "Hello Denny" . . . "Hi Dad." "What would you like to have for your birthday?" "Dad, you know I saw a gun on T.V. for kids called a cannon or something like that. I would like to have that." "Well, I don't know if I can find it here, I'll try. If I can't find it, how would you like a set of drums, in case I don't find the gun?" "Dad, you can forget about the gun, send the drums air mail express!" 
 It is now 4 years since then and we have made our fist LP together.」

「This LP has six compositions - two on trumpet, one on violin and three on alto saxophone. This is my first studio date in 4 years.」


◆本CDについて◆ 

ブルーノートBLP 4246。

ブックレット(全8頁)にマイケル・カスクーナによる「ブルーノート75周年版のためのノート」(行方均 訳)とその原文「Notes for Blue Note 75th Anniversary Edition」、トラックリスト&クレジット、「アルバム、アーティスト、楽曲について」(行方均)、「ブルーノート・ザ・マスターワークス 第5期50タイトル」(CDリスト)、ブックレット裏表紙に原盤裏ジャケ(オーネットによる英文ライナーノーツを含む)が縮小復刻されています。

デナードのドラミングはむしろ常套的ですが、タイトル曲などはベースと合ってないです。
オーネットの親ばか、じゃなかった新しい試みへの意欲のおかげで、久しぶりのヘイデンとの共演が実現したと考えれば、これはこれでよいです。オーネットが思う存分ヴァイオリンを演奏して、ヘイデンがアルコを交えたインプロヴィゼーションで応じる「Sound Gravitation」などはたいへんよいです。
ヘイデンは『オーネット・アット・12』『クライシス』でもベースで呼ばれています。

★★★★☆ 


Sound Gravitation