幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

マンフレッド・ショーフ・クインテット  『ヴォイセズ』 

マンフレッド・ショーフ・クインテット 
『ヴォイセズ』 
Manfred Schoof Quintet 
Voices 


CD: L+R Records 
発売・販売:ソリッド・レコード/株式会社ウルトラ・ヴァイヴ 
シリーズ:L+R ジャズ・トゥルー・カラーズ 第3期 
CDSOL-47739 (2023年)
定価¥1,500(税込1,650円) 
Made in Japan 

 


帯文:

「山下トリオや坂田明との共演でも知られるドイツ・フリー・ジャズのイノヴェーター、マンフレッド・ショーフが1966年にCANの創設メンバーとしても知られるヤキ・リーベツァイト(ds)らと共に吹込んだニュー・ジャズ傑作にしてショーフのデビュー作!」
「最新デジタルリマスタリング


1.ルーツ・アンド・コラージュ
Roots And Collage (10:12) 
(K.: Manfred Schoof, Gerd Dudek, Alexander von Schlippenbach) 

2.ヴォイセズ
Voices (3:49) 
(K.: Manfred Schoof, Gerd Dudek, Alexander von Schlippenbach) 

3.トロピ 
Tropi (6:49) 
(K.: Alexander von Schlippenbach) 

4.マインズ
Mines (8:34) 
Theme - Scale - Signal -D.B. - Interlude 
(K.: Manfred Schoof, Gerd Dudek, Alexander von Schlippenbach, Buschi Niebergall, Jacky Liebezeit) 

5.アジャストメント
Adjustment (2:10) 
(K.: Alexander von Schlippenbach) 

6.リズム・チェンジ
Rhythm Change (9:49) 
(K.: Alexander von Schlippenbach) 


ミュージシャン:
マンフレッド・ショーフ(cor, tp)
Manfred Schoof (cor, flh) 
ゲルト・デュデック(ts)
Gerd Dudek (ts) 
アレキサンダー・フォン・シュリッペンバッハ(p)
Alexander Von Schluppenbach (p) 
ブシ・ニーベルガル(b)
Buschi Niebergall (b) 
ヤキ・リーベツァイト(ds)
Jacky Liebezeit (ds) 

1966年録音
Recorded at Studio Walldorf, Frankfurt, Main, May 2nd, 1966 


◆本CDについて◆

ジュエルケース(透明トレイ)。ブックレット(全8頁)にトラックリスト&クレジット、「L+R Jazz True Colours」シリーズについて(無記名)、田中英俊による「解説」。

オーネット・コールマンの『フリー・ジャズ』がヨーロッパに飛び火して、1966年には本作のピアニスト、アレックス・フォン・シュリッペンバッハを中心に本作参加メンバー全員が加わったフリー・ジャズ・ビッグ・バンド「グローブ・ユニティ・オーケストラ」がベルリンで結成されていますが、本作はその半年前に行なわれたマンフレッド・ショーフ・クインテット(ショーフは1936年生まれ、他のメンバーは1938年生まれ)によるファースト・レコーディングで、オリジナルLPは独CBSから1966年にリリースされ、1980年に独L+Rから再発されています。同時期のセシル・テイラー・ユニットを彷彿とさせるハードなフリー・ジャズになっていて、後にCANを結成するヤキ(ジャッキー)・リーベツァイトの濃密なドラミングも聴き所です。
なお、同じメンバーによる1966年12月のスタジオ音源がLP『The Early Quintet』(FMP、1978年)に収録されています。

★★★★★