幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

Satoko Fujii Quartet  『Minerva』 

Satoko Fujii Quartet 
『Minerva』 


CD: Libra Records 
204-007 (2002年) 
税別¥2,200 

 

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帯文: 

「ミネルヴァ 
Minerva 

「なんだ、これは?!」

Satoko 
Fujii 
Quartet 
田村夏樹 trumpet 
藤井郷子 piano 
早川岳晴 bass 
吉田達也 drums, voice」


1. Tatsu Take (by Natsuki Tamura)  8:38 
2. Warp (by Satoko Fujii)  12:20 
3. Selvedge (by Fujii)  4:12 
4. Weft (by Fujii)  12:40 
5. Caught in a web (by Fujii)  12:11 


Satoko Fujii Quartet 
Natsuki Tamura - tp 
Satoko Fujii - piano 
Takeharu Hayakawa - bass 
Tatsuya Yoshida - drs, voice 

All composed by Satoko Fujii, except #1, Tatsu Take - by Natsuki Tamura 

Recorded on April 24 by Mike Marciano at Systems Two, NYC 
Mastered by Tatsuya Yoshida 


◆本CDについて◆ 

二つ折りブックレット内側にトラックリスト&クレジット、写真図版(モノクロ)。

藤井郷子(ピアノ)&田村夏樹(トランペット)のフリージャズ夫妻に早川岳晴(ベース)&吉田達也(ドラム)のロック寄りのアヴァンギャルド・リズム隊を加えたカルテットの第二作。
飄々としたトランペットを追っかけるモグラ叩きふうリズムが合わせにくそうな#1「Tatsu Take」のタイトルはTatsuya&Takeharuコンビへの挨拶でしょう。#2はヴォイス&トランペットの呻き合いからエイトビートでピアノが暴れまくります。吉田さんは変拍子の人なのでエイトビートは叩きにくそうですが、中盤で5拍子になると水を得た魚。フリーフォームな#3は終盤でベースにデストーションがかかります。#4はゆったりとした6拍子から5拍子を交えてエイトビートに突入、キースジャレットふうに盛りあがります。#5もまたフリーフォーム曲ですが、このカルテットにはやはり変拍子で一丸となって突っ走ってもらいたいところです。

★★★★☆