The Work
『Slow Crimes』
LP: Arcade／Recommended Records Japan
RRJ-002 （1982年）
Distributed by Eastern Works Distribution
I. nearly empty
II. balance
III. pop
IV. flies
V. like this
VI. knives
VII. cain & abel
VIII. state - room
IX. brickyard
X. do it
XI. le travail
XII. maggot song
THE WORK
Bill Gilonis; guitar, bass, euphonium, jews harp, singing.
Mick Hobbs; bass, guitar, drums, singing, ukelele, recorder.
Tim Hodgkinson; singing, hawaiian guitar, saxophone, keyboards.
Rick Wilson; drums, singing, bass.
with Catherine Jauniaux; singing.
Also heard are Lepke Buchvalter, Bob Van de Breuve and Chris Cutler.
Recorded and mixed between Sep '81 & Jan '82 at:
Cold Storage Studios, London, England - tracks I, IV, VI, X, XI, XII.
Surrey Sound Studios, Leatherhead, England - tracks III, VII, VIII, IX.
Sunrise Studios, Kirchberg, Switzerland - tracks II, V. &
50 Rue de Rittweger, Brussels, Belgium - 1st part track III.
Engineered by Peter Bullen at Cold Strage,
Etienne Conod at Sunrise, Chris Grey at Surrey Sound.
Additional engineering by Bubu Steiner (Sunrise), Charles Bullen (Cold Storage), Maggie Thomas (Rittweger), The Work (Everywhere).
Cover by Mick Hobbs
◆本LPについて◆
リコメンデッド・レコーズ・ジャパン（フールズ・メイト）からリリースされた日本盤LP（E式シングルジャケット）。二つ折りブックレット（内側に英文トラックリスト＆クレジット＆歌詞、外側に訳詞とモノクロ図版1点）が付いています。
元ヘンリー・カウのティム・ホジキンソンがミック・ホッブス（元ハーフ・ジャパニーズ）、ビル・ギロニス、リック・ウィルソンと結成したザ・ワークの1stアルバム（1982年）で、カトリーヌ・ジョニオー（アクサク・マブール）がヴォイスで参加（III, VII, XI, XII）しています。
音の方はディス・ヒートやフレッド・フリスのマサカーと同傾向のアヴァン・ロックですが、ポスト・パンクを更に先鋭化したようなフリーキーでアグレッシヴな歌モノになっています。ホジキンソンのヴォーカルはテレヴィジョンのトム・ヴァーレインぽいです。
ホジキンソンとホッブスはザ・ワーク以前にデュオ名義で8曲入りEP「I Do - I Do - I Don't - I Don't」（1980年）を出していて（2004年のコンピ盤CD『WOOF 7 inches』に収録されています）、これはヘンリー・カウをさらに実験的にしたような内容でした。ザ・ワークとしては本作以前（1981年）に3曲入りEP「I Hate America」が出ています（これは1992年の本作再発CD（Megaphone 001）にボーナストラックとして追加されていましたが、その後、前記コンピ盤に収録されたため、2006年の本作再々発CD（Ad Hoc 15）ではオミットされています）。
その後は1982年にライヴカセット『The Worst of Everywhere』、同年にフールズ・メイトの招聘で『Live in Japan』（ホッブス、ウィルソンが抜けてクリス・カトラー、AMOSがサポート）、1989年にリユニオン2nd『Rubber Cage』、1992年に3rd『See』、2010年に4th『The 4th World』をリリースしています。
ホジキンソンとジョニオーは1983年にアルバム『Fluvial』を制作、ギロニスとジョニオーは1991年にチャールズ・ヘイワード、トム・コラを加えたザ・ハット・シューズ（The Hat Shoes）で『Differently Desperate』をリリースしています。
★★★★★
