幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

菊地雅章 ザ・スラッシュ・トリオ  『スラッシュ・ワン』 

菊地雅章 ザ・スラッシュ・トリオ 
『スラッシュ・ワン』 
Masabumi Kikuchi 
The Slash Trio 
Slash 1° 


CD: P.J.L 
発売元:有限会社ピー・エス・シー 
販売元:スリーディーシステム株式会社/有限会社プライエイド・レコーズ 
MTCJ-3001 (2001年) 
定価¥3,000(税抜価格¥2,857) 
Made in Japan 

 

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スリーブケース+帯。


帯文: 

菊地雅章の最新ユニット“THE SLASH TRIO”! 
強靭な音塊がジャズ、ファンク、オルタナを越えて〈音の未来〉を指し示す。」


1. SLASH 1°  3:02 
Masabumi Kikuchi, Tatsuya Yoshida 

ONE FOR GIL 
Masabumi Kikuchi 
2. part one  15:39 
3. part two  7:04 
4. part three  11:43 

5. SPIRAL  15:32 
Tatsuya Yoshida 


Masabumi Kikuchi 
piano 
Tatasuya Yoshida 
drums 
Masaaki Kikuchi 
bass 


All tracks Recorded on September 10th and 11th, 2001 at IRc2 Studios, Tokyo 
Mixed on September 24th and 25th, 2001 at Studio 1970, Tokyo 
Mastered on October 11th, 2001 at King Records Sekiguchidai Studios, Tokyo 

Recording and Mixing Engineer: Shigeru Sugiyama, KENNEK KNOCK 
Mastering Engineer: Seiji Kaneko, KING RECORDS 
Assistant Engineers: Tomoyuki Niitsu, IRc2 Studios and Rika Miyamoto 
Piano Technician: Norihito Onuma and Yoshie Fukuma 

Producer: Satoshi Takahashi 
Excutive Producer: Takashi Tannaka, PJL RECORDS 

Design and Photos: Motonobu Furuhata 
Liner Notes: Kiyoshi Tsunami 


◆本CDについて◆ 

スリップケース。透明ジュエルケース。ブックレット(全16頁)にトラックリスト&クレジット、都並清史によるライナーノーツ、写真図版(モノクロ)5点。

「SPECIAL SAMPLER」(紙スリーブ入8センチCD HIMTD-5004/NOT FOR SALE)付。

MASABUMI KIKUCHI THE SLASH TRIO "SLASH 1°" 
3 VERSIONS 

1. SLASH 1° (VERSION- A)  Masabumi Kikuchi, Tatsuya Yoshida 
2. SLASH 1° (VERSION- B)  Masabumi Kikuchi, Tatsuya Yoshida 
3. SLASH 1° (VERSION- C)  Masabumi Kikuchi, Tatsuya Yoshida 

「このサンプラーはアルバム“SLASH 1°”(MTCH-3001 2001 12/19発売)レコーディング時に収録されたスペシャル・テイク集です。」

日本のキース・ジャレット(唸り声系)菊地雅章率いる「スラッシュ・トリオ」(1995年結成)の第1作(2001年9月スタジオライヴ録音)で、第2作は本CDと同時録音の続編(完結編)『SLASH 2°』、第3作は翌2002年9月のライヴ録音『SLASH 3°:Live at Motion Blue Yokohama Vol. 1』、第4作はその続編(完結編)『SLASH 4°: Live at Motion Blue Yokohama Vol. 2』です。

メンバーは菊地の甥のベーシスト菊地雅晃と、藤井郷子カルテットのドラマーでもある吉田達也

ゲイリー・ピーコックポール・モチアンとのトリオ「テザード・ムーン」がECM系だとするとスラッシュ・トリオはFMP系です。
#1は菊地・吉田の共作になっていますが、ルインズそのままの変拍子のテーマからフリーに突入します。#5の後半(と付録ディスクのVersion- Bの中間部)ではブレイクビートふうになります。ギル・エヴァンスに捧げる#2~4ではハン・ベニンクを彷彿とさせる吉田のドラミングも相俟って、学級崩壊的なフリージャズ・スピリット横溢です。

★★★★★ 


「Interview #12 「菊地 ”Poo” 雅章」 2005年1月16日  稲岡邦彌」より:

「Q:日本の「スラッシュ・トリオ」はどうですか?菊地雅晃(b)と吉田達也(ds)ですよね。
菊地:彼らの興味とミュージシャンとしての質が変わってきてるんだ。雅晃の興味は今のところ他の方へいってるようだし、達也はジャズの連中とやる回数が増えてなにかソフィスティケートされてきちゃった感じがするのよ。初めの頃はとんでもなく面白かったんだけどね。その辺りを俺も何か考えないと。せっかくこの世で唯一無二ともいえる達也とやるんだし。でも最近聞いた話だけど、彼、「Ruins」を解散しちゃったんだってね。何でだろう?俺は「Ruins」のファンだったからちょっと残念だね。この前のアメリカン・トゥアーは大成功だったはずなのに。」

https://jazztokyo.org/interviews/post-43870/

 


Slash 1° (Version-A)


Spiral