Dagmar Krause/Harold Schellinx/Ronald Heiloo
『Commuters』
ダグマー・クラウゼ、ハロルド・シェリンクス、ロナルド・ヘイロー
『コミューターズ』
CD: La Cooka Ratcha/Voiceprint
LCVP127CD (2000)
Made in England
Voiceprint Japan VPJ 145
1. The Ventriloquist
腹話術師
2. The Young Lieutenant
若き中尉
3. The Architect
建築技師
4. The Poet
詩人
5. The Man On The Island
ザ・マン・オン・ジ・アイランド
6. The Acrobat
曲芸師
7. The Organist
オルガニスト
8. The Philosopher
哲学者
9. The Gentleman On The Stairs
ザ・ジェントルマン・オン・ザ・ステアーズ
10. The Priest
僧侶
lyrics by Harold Schellinx
music by Ronald Heiloo & Harold Schellinx
piano: Ronald Heiloo
vocals: Dagmar Krause
original release: Amphibious Records, Amsterdam, February 1983
◆本CD添付日本語解説(坂本理)より◆
「ハロルト・スヘリンクスとロナルト・ヘイローの主催する自主制作レーベル Amphibious Records の1作目がティム・ベンヤミン、ヘイロー、スヘリンクスの3人共作の7インチ・シングル “A Twilight Smile” b/w “Nervous Smiles & Pinestraw”、2作目がヘイローのソロになる7インチ・シングル “In Times Of Panic” b/w “Our Choice” となっており、続く3作目がザ・ヤング・ライアンズのカセット “The Young Lions”、4作目が同じくザ・ヤング・ライアンズのカセット “Small World” だった。
ザ・ヤング・ライアンズはオランダのアムステルダムで結成されたオルターナティヴ系のバンドで、メンバーは、ティム・ベンヤミン(g,b)、ロナルト・ヘイロー(kb,vo)、ハロルト・スヘリンクス(g,b)、ペテル・マルテンス(g,b)、ロブ・スホルテ(perc, vo)という5人編成だった。」
「Amphibious からは更にスヘリンクスの7インチ・ソロ・シングル “Ranks” b/w “Kitty Knew” と、ティム・ベンヤミンとスヘリンクスのデュオで2枚組7インチ・シングル “Under Western Eyes” が発表され、そしてこのコミューターズの登場となった。
コミューターズはロナルト・ヘイロー、ハロルト・スヘリンクス、ダグマー・クラウゼの3人で結成されたグループで、全曲のピアノをヘイローが演奏。ダグマーがヴォーカルをとり、スヘリンクスは歌詞を担当。つまり、実質的に演奏しているのはヘイローとダグマーのふたりだけであり、トリオと言うよりは3人によるソング・プロジェクトと言った方が正確だろう。あるいはヘイローとスヘリンクスの作曲作品をダグマーが歌っていると考えてもいい。
1982年11月にレコーディングされ、12月に早くもリリースされたこのアルバムには、スリーヴ・デザインでティム・ベンヤミンが、ジャケット写真でペテル・マルテンスが参加している。」
◆本CDについて◆
日本語解説付輸入盤。
ブックレット(全4頁)に歌詞とクレジット。投げ込みライナーにトラックリストと坂本理による解説。
「Commuters」というのはアルバムタイトルなのか、ユニット名なのか、よくわかりませんが、各曲のタイトルをみると詩人とか哲学者とか曲芸師とか僧侶とか、commuter(通勤者)とは程遠い職業が並んでいます。「無人島の男(The Man On The Island)」などは職業ですらないです。世の中には通勤者だけでなく、いろんな生き方をしている人がいるということでしょうか。ジャケットにはそれらの人々がオブジェで表現されています。
CD収録時間は16分弱でたいへん短いです。ピアノ伴奏で現代音楽っぽい小品集を歌っています。曲も詩も実をいうとよくわからないですが、ダグマーのヴォーカルを堪能できるCDという点では随一かもしれないです。
★★★★★
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