Ernest Chausson
Poème de l'Amour et de la Mer
Chanson perpétuelle
Mélodies
Jessye Norman
Michel Dalberto, piano
Quatuor & Orchestre Philharmonique de Monte-Carlo
Armin Jordan
CD: Erato/RVC株式会社
RECD-1014 (1985年)
¥3,500
E. ショーソン
Ernest Chausson (1855-1899)
1-3. 愛と海の詩 作品19
Poeme de l'Amour et de la Mer, op. 19
(Maurice Bouchor)
水の花 11:49
I. La Fleur des eaux
間奏曲 2:16
Interlude
愛の死 13:25
II. La Mort de l'Amour
レーン・アンダーソン(チェロ)
Lane Anderson, violoncelle
モンテ・カルロ・フィルハーモニー管弦楽団
Orchestre Philharmonique de Monte-Carlo
指揮: アルミン・ジョルダン
Direction: Armin Jordan
4.終りなき歌 作品37 7:13
Chanson Perpétuelle, op. 37 (Charles Cros)
pour soprano, piano et quatuor à cordes
for soprano, piano and string quartet
ミシェル・ダルベルト(ピアノ)
Michel Dalberto, piano Steinway
ロナルド・パターソン(第1ヴァイオリン)
Ronald Patterson, premier violon
サルヴァトーレ・サンサローネ(第2ヴァイオリン)
Salvatore Sansalone, second violon
ジャン=ピエール・ピゲル(ヴィオラ)
Jean-Pierre Pigerre, alto
レーン・アンダーソン(チェロ)
Lane Anderson, violoncelle
5-9.歌曲集
Mélodies
蜂すずめ 作品2の7 2:24
Le Colibri, op. 2 no 7 (Leconte de Lisle)
イタリアのセレナード 作品2の5 2:25
Sérénade italienne, op. 2 no 5 (Paul Bourget)
最後の一葉 作品2の4 1:43
La dernière feuille, op. 2 no 4 (Théophile Gautier)
蝶々 作品2の3 1:08
Les Papillons, op. 2 no 2 (Théophile Gautier)
魅惑 作品2の2 1:30
Le Charme, op. 2 no 2 (Armand Silvestre)
ミシェル・ダルベルト(ピアノ)
Michel Dalberto, piano Steinway
ジェシー・ノーマン(ソプラノ)
Jessye Norman, soprano
サウンド・エンジニア: ピエール・ラヴォア
Ingenieur du son:Pierre Lavoix
録音: 1982年7月、議会の殿堂、モンテ・カルロ
Enregistrement réalisé en juillet 1982, Palais des Congrès, Monte-Carlo
◆本CD解説(高崎保男)より◆
「19世紀の最後の年に、自転車から転倒して44才の短い生涯を閉じてしまったエルネスト・ショーソン Ernest Chausson (1855・1・20~1899・6・10)は、ドビュッシーより7才だけ年上に当り、19世紀末のフランス音楽の激動の中で、多くの先輩たちからさまざまな感化と影響を受けながら、それを自己の繊細な感性の中に消化し、フランス近代音楽の新しい世界へと扉を開いた作曲家だった。華やかな世俗的名声とはおよそ無縁だったにしても、裕福な生活と幸せな家庭の中で、自分の個性に合った、書きたい作品だけを書く余裕に恵まれていた彼の音楽は、作品番号が付されたものだけでも39にのぼっている。ショーソンが作曲家として活動したのがわずか20年足らずの短い期間であったことを考えれば、この数は決して寡作とはいえない。(中略)だが、彼の資質と才能が最も豊かに花開いたのは、何よりもまず歌曲の分野においてだった。」
「愛と海の詩」
「27才の年からちょうど10年の年月をついやして、1892年に完成された(中略)、独唱と管弦楽のための歌曲集。彼の友人だった詩人モーリス・ブショール Maurice Bouchor の詩をテクストにしている。」
「終りなき歌」
「ショーソンが世を去る前年、1898年12月17日に完成された。(中略)もともとは独唱と管弦楽のために書かれたが、管弦楽の代りにピアノと弦楽四重奏で演奏する版の方がいっそう美しい効果をもつため、今日では専らその形でとりあげられる。シャルル・クロス Charles Cros の詩の主題は、またしてもショーソン好みの失恋と追憶と死であるが、ここではそれが逆に女性の側から歌われている。」
「歌曲集(7つの歌)」
「ショーソンは22才のころから、友人ブショールの詩をテクストとした歌曲の創作をはじめているが、(中略)出版された歌曲作品としてはこの(中略)7曲が最初のものに当る。(中略)ここにはその中の5曲が歌われている。」
「蜂すずめ」
「歌曲集の第7曲。1882年作曲。(中略)詩は高踏派の巨匠、ルコント・ド・リール Leconte de Lisle による。」
「イタリアのセレナード」
「1880年作曲。詩はポール・ブルジェ Paul Bourget による。」
「最後の一葉」
「1880年作曲。テオフィル・ゴーティエ Théophile Gautier の詩による。」
「蝶々」
「これも同じくゴーティエの詩によって1880年に書かれた。」
「魅惑」
「この曲集の中では最も早く、1879年に書かれた。初期のフォーレが好んでとりあげた詩人アルマン・シルヴェストル Armand Silvestre の詩による。」
◆本CDについて◆
二つ折りブックレット内側に「コンパクトディスク」説明文、ブックレット裏表紙にモノクロ図版(ショーソン)。投げ込み(十字折り)にトラックリスト&クレジット、高崎保男による解説・対訳。
★★★★☆
Chanson perpétuelle, Op. 37