『伊福部昭:交響二題 伊福部昭の世界 1』
Akira Ifukube
Works for Orchestra
CD: 株式会社フォンテック
FOCD3140 (1991年)
税込定価¥3,100(税抜価格¥3,010)
Made in Japan
交響頌偈(じゅげ)「釈迦」(1988~89)
Symphonic Ode "GOTAMA THE BUDDHA"
1.Ⅰ. カピラバスツの悉達多(シッタルダ) 14:45
Siddhartha in Kapilavastu
2.Ⅱ. ブダガヤの降魔(ゴウマ) 15:46
Meditation at Bodh Gaya
3.Ⅲ. 頌偈 9:39
Ode 〈Acintiya Buddha〉
4.SF交響ファンタジー第1番(1954/83) 13:28
Symphonic Fantasia No. 1
石井眞木
Maki ISHII: conductor
新交響楽団
The New Symphony Orchestra
合唱団OMP
Choral OMP ([2]、[3])
千葉大学合唱団
Chiba University Philharmonic Chorus ([2]、[3])
Recording Date
19, Jan. 1991 ([1]~[3])
23, Nov. 1984 ([4])
(Live Rec.)
Location
Tokyo Geijutsu Gekijo Hall ([1]~[3])
Tokyo Bunka Kaikan ([4])
Photographer
Hideo AOKI
Art Direction
Shizumune MATSUDA
◆本CD「作者の言葉」より◆
「交響頌偈「釈迦」」
「この作品は釈迦の生涯を、交響詩風に纏めた頌歌で三章に分かれていますが、最も意を用いたのは、西欧風なオラトリオ、又、メサイヤにならぬようにと云うことでした。
釈迦を題材とした作品としては、他にバレエ「人間釈迦」(1953)、映画「釈迦」(1961)などがあります。
バレエは石井漠先生の振付で1000回程上演されましたが、その折に練習ピアノを弾いて居られたのが、此の度の指揮者、漠先生の令息、石井眞木さんでした。」
「Ⅰ. 〈カピラバスツの悉達多〉
ヒマラヤ南麓の迦毘羅城で幸福な王子の生活を送っていた釈迦が、生老病死の四苦に覚め、悟りを求めて、深夜、王城を捨てるまでが描かれます。
Ⅱ. 〈ブダガヤの降魔〉
降魔とは佛教用語で「悪魔を降伏する」と云う意です。
この章では、インドの聖地ブダガヤで永い年月、苦行と瞑想を続け、幾多の煩悩と闘い、終に、悟りを得るまでが描かれます。
男声、女声、混声の順に歌われる言葉は、パーリ語佛典に依るもので、その総てが「煩悩」を示す異名同義語です。13の言葉が用いられますが、女声の箇所は霊肉煩悶を暗示しています。
Ⅲ. 〈頌偈〉
永い苦行の末、悟りに達した釈迦を讃える頌歌で歌われる歌詞は南伝大蔵経、大王統史の一節です。佛法は吾々凡人の思惟を超えたものであると云うような意です。」
「SF交響ファンタジー 第1番」
「この作品は、1954年から始まった一聯の特撮映画のための音楽を演奏会用に編作したものです。
映画の音楽は、映像とドラマが伴うため、音楽の構成の上で大きな制限があり、又、電気的な細工が行い得るので、その書法は実演用とは全く異ります。それ等をステージ用に編作したものです。」
◆本CDについて◆
ブックレット(全8頁)に「作者の言葉」「解説」、作曲者・演奏者紹介。ブックレット裏表紙に写真図版(カラー)1点。
ブッダ(「交響頌偈「釈迦」」)とゴジラ(「SF交響ファンタジー 第1番」)のカップリングです。小松一彦&東京交響楽団による初演盤(1989年)も同じカップリングでした。「釈迦」の第二部「ブダガヤの降魔」に「キ
★★★★★
交響頌偈「釈迦」
Ⅱ. ブダガヤの降魔