幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

ギルガメッシュ  『ギルガメッシュ』

ギルガメッシュ 
ギルガメッシュ』 

Gilgamesh 


CD: Virgin/東芝EMI株式会社 
シリーズ:Virgin/Charisma Paper Sleeve Series 
VJCP-68689 (2004年) 
定価2,548円(本体2,427円)

 


帯裏文:

「古代バビロニア叙事詩よりその名をとった、今は亡きアラン・ガウエン率いるギルガメッシュのデビュー作。3つの組曲を究極のアンサンブルで聴かせるブリティッシュ・ジャズ・ロックの神髄と言える作品。」


1. a) ONE END MORE  [10:18] 
ワン・エンド・モア 
(Gowen) 
b) PHIL'S LITTLE DANCE 
フィルズ・リトル・ダンス 
(Gowen) 
c) WORLD'S OF ZIN 
ワールズ・オブ・ジン 
(Lee) 

2. LADY AND FRIEND  [3:40] 
レイディ・アンド・フレンズ 
(Gowen / Clyne) 

3. NOTWITHSTANDING  [4:43] 
ノットウィズスタンディング 
(Gowen / Cook / Lee) 

4. ARRIVING TWICE  [1:34] 
アライヴィング・トゥワイス 
(Gowen) 

5. a) ISLAND OF RHODES  [6:37] 
アイランド・オブ・ローデス 
(Gowen) 
b) PAPER BOAT 
ペーパー・ボート 
(Gowen) 
c) AS IF YOUR EYES WERE OPEN 
アズ・イフ・ユア・アイズ・ワー・オープン 
(Gowen) 

6. FOR ABSESNT FRIENDS  [1:08] 
フォー・アブセント・フレンズ 
(Lee) 

7. a) WE ARE ALL  [7:44] 
ウィ・アー・オール 
(Gowen) 
b) SOMEONE ELSE'S FOOD 
サムワン・エルシーズ・フード 
(Gowen) 
c) JAMO AND OTHER BOATING DISASTERS - FROM THE HOLIDAY OF THE SAME NAME 
ジャーモ・アンド・アザー・ボーティング・ディザスターズ 
(Gowen) 

8. JUST C  [0:47] 
ジャストC 
(Gowen) 


Phil Lee 
Electric, acoustic 
12 string and classical, 
guitars 

Alan Gowen 
Piano, Electric piano, 
clavinet, synthesiser, 
mellotron 

Jeff Clyne 
Double bass and bass 
guitar 

Michael Travis 
Drums and percussion 

Amanda Parsons 
Voice 


Recorded and mixed at the Manor - May 1975 
Engineer - Steve Cox 
Produced by Gilgamesh and Dave Stewart 
Vocal arrangements on 'Jamo' by Dave Stewart and Alan Gowen 
Cover design and artwork by Celia Welcomme 
Back cover photographs by Clive Merredew 
Paper boat by Doris Lee 

Thanks to Neil Murray, Steve Cook, Peter Lemer, Steve Borrill, Simon Draper, Dave Vandyl, Penny, Barbara, Steve, and all at the Manor. 

A redious enterprises (marine division) production 

P. Virgin Records Ltd. 1975 


◆本CDについて◆ 

紙ジャケット(E式シングル)仕様。投げ込み(十字折り)にトラックリスト&クレジット、松井巧による解説、「Virgin/Charisma 紙ジャケット・シリーズ」(CDリスト/モノクロ図版8点)。

カンタベリー系の重要バンド「ハットフィールド&ザ・ノース」のキーボードのオーディションを受けたアラン・ゴーウェン(ガウエン)でしたが、その座は元「エッグ」(1970年1st&2nd、1974年3rdリリース)のデイヴ・スチュワートに奪われ、自身のバンド「ギルガメッシュ」に専念することになって1975年にリリースしたのが本作(1st)ですが、その後ハットフィールド&ザ・ノース(1974年1st、1975年2ndリリース)をやめたデイヴ・スチュワートギルガメッシュに加入、しかし程なくギルガメッシュは消滅して、その代わりに誕生したのがWキーボードの「ナショナル・ヘルス」(1978年1stリリース)でした。本作リリース後一旦消滅したギルガメッシュは1978年に2ndアルバム録音のために再結成しています。このうちハットフィールド&ザ・ノースの2枚とエッグの3rd、ギルガメッシュの1st、ナショナル・ヘルスの1stにアマンダ・パーソンズが参加しています。アマンダこそカンタベリー界の裏の顔役だったのかもしれないです。
ところでギルガメッシュのギタリストは「フィル・リー」で、ハットフィールド&ザ・ノースのギタリストは「フィル・ミラー」ですが、わたしは物おぼえがわるいので、どっちがリーでどっちがミラーだったかごっちゃになりがちです。「リー・ミラー」といえば20世紀を代表する女性写真家ですが、それはどうでもいいです。
アラン・ゴーウェンの奥さんが手掛けた、バンド活動にまつわる「あるある」すごろく(snakes & ladders)ジャケもよいです。

★★★★★ 

 

We Are All / Someone Else's Food / Jamo And Other Boating Disasters