『マーラー:交響曲 第1番 《巨人》』
アバド/シカゴ交響楽団
Mahler: Symphonie No. 1
Chicago Symphony Orchestra
Claudio Abbado
CD: Deutsche Grammophon
発売:ポリドール株式会社
F35G 50034
¥3,500
グスタフ・マーラー
GUSTAV MAHLER
(1860―1911)
交響曲 第1番 ニ長調 《巨人》
Symphonie Nr. 1 D-dur
[1] 1. Langsam. Schleppend. Wie ein Naturlaut - Im Anfang sehr gemächlich 16:15
[2] 2. Kräftig bewegt, doch nicht zu schnell - Trio. Recht gemächlich 7:11
[3] 3. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen 10:52
[4] 4. Stürmisch bewegt 19:44
シカゴ交響楽団
Chicago Symphony Orchestra
指揮:クラウディオ・アバド
Dirigent: Claudio Abbado
プロデューサー:ライナー・ブロック
ディレクター:ヴォルフガング・シュテンゲル
レコーディング・エンジニア:カール=アウグスト・ネーグラー
データ:1981年2月21-23日、シカゴ、オーケストラ・ホール
解説書表:ヘルベルト・トービアス撮影
◆本CDについて◆
二つ折りブックレットにトラックリスト&クレジット、「コンパクト・ディスク・デジタル・オーディオ・システム」説明文、裏表紙に「グスタフ・マーラー」モノクロ写真図版1点。別冊ブックレット(全4頁)に黒田恭一による解説。盤はMade in W. Germany(400 033-2)。
オリジナルLPは1982年リリース。CDリリース年の記載はありません。
「空気」を読めない(読まない)一方、外部からの影響を受けやすく、しかも自分の価値観に合わせて独自解釈し変形してしまうので、結果的に時代を超越した革新的な作品を生み出してしまったマーラーの、私小説(Ich-Roman)ならぬ私交響曲の事始めにあたる本作では、春の朝に始まって、カッコーが4度で鳴きまくるかと思うと、童謡「フレール・ジャック」が葬送行進曲にアレンジされ、多幸感に酔いしれるかと思うと鬱状態に沈んだり激情を爆発させたりして、マーラーの一人遊びは尽きることがないです。そんなマーラーにアバドは大人の態度で共感的に対応していて立派です。
★★★★★