MICHAEL MANTLER
THE HAPLESS CHILD
and other inscrutable stories
with
ROBERT WYATT
CARLA BLEY
STEVE SWALLOW
JACK DEJOHNETTE
TERJE RYPDAL
words by
EDWARD GOREY
LP: WATT WORKS, INC.
WATT/4 2313 104
Manufactured and marketed by ECM Records
Printed in W.-Germany / Made in W.-Germany
SIDE A
1. The Sinking Spell 5:12
2. The Object-Lesson 4:58
3. The Insect God 5:00
SIDE B
1. The Doubtful Guest 4:45
2. The Remembered Visit 6:25
3. The Hapless Child 6:59
Composed by Michael Mantler
Robert Wyatt - vocals
Carla Bley - piano, clavinet, string synthesizer
Steve Swallow - bass guitar
Jack DeJohnette - drums, percussion
Terje Rypdal - guitar
Alfreda Benge - speaker
Albert Caulder, Nick Mason - additional speakers
recorded July 1975 through January 1976 at Grog Kill Studio in Willow, New York, with the Manor Mobile at Robert Wyatt's house and Delfina's farm in England, and at Britannia Row in London
engineers: Michael Mantler, Dennis Weinreich, Alan Perkins, Nick Mason
mixed January 1976 at Britannia Row by Nick Mason
"The Hapless Child" mixed November 1975 at Scorpio Sound by Dennis Weinreich
cover and drawings: Edward Gorey
produced by Carla Bley
◆本LPについて◆
西独盤。見開きジャケット(E式)、裏ジャケにクレジット&エドワード・ゴーリーによるイラスト、中ジャケに歌詞&ゴーリーによるイラスト。インサートにWATTレーベルLPリスト(モノクロ写真図版15点)。
マイケル・マントラー『ザ・ハプレス・チャイルド』。
エドワード・ゴーリーの代表的絵本六冊の本文にマイケル・マントラーが曲を付け、ロバート・ワイアットが歌っています。オリジナルLPは1976年にリリースされました。本LPは1984年頃の再発盤です。
マイケル・マントラー&カーラ・ブレイ夫妻に、ジャック・ディジョネット(ドラム)&テリエ・リピダル(ギター)のECM勢、後にカーラ・ブレイ・バンドで活躍するスティーヴ・スワロー(ベース)、さらにワイアット夫人アルフレーダ・ベンジとピンク・フロイドのニック・メイスンがヴォイスで参加、不気味な切迫感のあるジャズ・ロックになっています。
「The Sinking Spell」(沈んでゆく呪文)は、或る日上空に出現した謎の生き物が少しずつ「沈んで」行き、屋根を通り抜けて家の中を通過し地下室の床に消える一部始終を一家が見守る様子が歌われています。
「The Object-Lesson」(実物教育)は、シュルレアリスティックにしてメランコリックなイメージの綴れ織りです。
「The Insect God」(昆虫の神)は、虫に誘拐された女の子が虫の神様に生贄として捧げられてしまう話です。
「The Doubtful Guest」(あやしげな客人/絵本の邦題は「うろんな客」)は、或る日突然現れた謎の生き物がコミュニケーション不在のままに家族の一員におさまってしまう話です。
「The Remembered Visit」(思い出された訪問)は、忘れっぽい女の子がかつて異国で交わした約束を思い出した時には相手はすでに亡くなっていたという話です。
「The Hapless Child」(不幸な子供)は、薄幸な女の子が邪悪な運命の導くままに加速度的に不幸になっていく話です。
★★★★★
The Insect God