幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

Phew  『Voice Hardcore』

Phew 
『Voice Hardcore』 


CD: 
BeReKet 
bmp004 (2017年) 
¥2,500(税抜き価格) 

 


1. very cloudy くもった日 8:05 
2. just a familiar face 顔だけ知っている人 6:58 
3. white lounge, so bright 白いラウンジ、明るい 6:42 
4. nice weather いいお天気でした 6:42 
5. in the doghouse 困っています 6:10 
6. scat スキャット 4:00 
7. let's dance, let's go 踊りましょう、行きましょう 2:28 
8. at the end of a long day 長い一日の終わり 7:42 
9. sonic morning 音の朝 7:10 


Phew: voices 

all words and music by Phew 

recorded in July 2017 by 
Phew at Phew's room 

mixed and mastered in July 2017 
by Hiroyuki Nagashima (Dowser) 

art direction and designed by 
Takashi Miyagawa 

illustration by Thomas Perrodin 
photo by Masayuki Shioda 


Bridgeサイト「Voice Hardcoreについて」(Phew)より◆

「声だけで作品を作れると思ったのは、1980年、はじめてのソロシングル「終曲」の録音時です。自分の声をダビングすると、メロディ、ハーモニーやリズム、音響技術の文脈で語れない全く違う世界が立ち現れました。声で絵を描けると思ったのはこの時です。」
「このアイデアは長い間温め続けてきました。が、制作する直接のきっかけになったのは、今年のツアー中に体調を崩したことです。重い機材を運べない、セッティングをするのも困難な中で、自分の身体一つで音楽をつくれるだろうかと思いました。それは、同時に「音楽とは何か」という正解のない大きな問いで、作品の独自性と個人の可能性について考える機会でもありました。」
「このアルバムは、これまで聞いたことがない新しい響きを自分の身体だけを使って作る試みです。こうしたことを試すには、プライヴェートな環境が必要でした。録音エンジニアがいるスタジオでは出来なかったと思います。
自室で普段ライヴで使っている簡素なエフェクター、ヘッドセット・マイクで録音しました。音質は決して良いとは言えません。が、それも「響の」一つだと私は考えています。」
「実際に作業に取り掛かってみると、アイデアが一気に溢れ出し、3日間、延時間にして8時間前後で、アルバムは完成しました。」


◆本CDについて◆

デジパック仕様。デジパック裏面にトラックリスト。インサート(2頁)にクレジット、Thomas PerrodinによるPhewイラスト、アーティスト写真(カラー)。

音楽のアール・ブリュット。多重録音された声&身体ノイズに日常的なコトバの断片を重ねたオーガニックな音の織物になっています。

★★★★★


顔だけ知っている人

 

困っています