イシルドゥルス・バーネ&ピーター・ハミル
『イン・アマゾニア』
Isildurs Bane & Peter Hammill
In Amazonia
CD: BELLE ANTIQUE / a division of MARQUEE Inc. group
マーキー/ベル・アンティーク・レーベル
発売元:マーキー・インコーポレイティド(株)
BELLE 213547 (2021年)
定価¥3,300(税抜¥3,000)
Made in Japan
Licensed from Isildurs Bane Production
[SHMCD]
帯文:
「スウェーデンのシンフォニック・ロック・バンド、イシルドゥルス・バーネ、2017年のスティーヴ・ホガースと作品に続き、VDGGやソロで現在での精力的な活動を続ける孤高のヴォーカリスト、ピーター・ハミルと共演したヴォーカリストとのコラボ作第2弾(2019年発表)。本作はハミルの尖鋭性とバンドの豊かな演奏面での表現力が融合し、エキゾティックで呪術的な雰囲気がミステリアスな躍動感を生み出した傑作。紙ジャケット、SHM-CDにての決定版的内容!」
1. そう気づく前に 7:46
Before You Know It (Hammill/Johansson)
2. 流れの下に 4:46
Under the Current (Hammill/Johansson)
3. アギーレ 5:17
Aguirre (Hammill/Johansson)
4. ここがその場所 10:07
This Is Where? (Hammill/Johansson)
5. 一日(ひとひ)の終わり 9:05
The Day Is Done (Hammill/Johansson)
6. 鳥は飛び立ちぬ 3:02
This Bird Has Flown (Johansson)
ISILDURS BANE
Katrine Amsler : keyboards & electronics
Klas Assarsson : marimba, vibes & percussion
Kuca Calabrese : trumpet
Axel Crone : bass & bass clarinet
Samuel Hällkvist : guitars
Mats Johansson : synthesizers & treatments
Liesbeth Lambrecht : violin & viola
Kjell Severinsson : drums & percussion
FEATURING
Peter Hammill : vocals
Recorded at The Red Room, Haimstad, Sweden 2018-19 by Mats Johansson & Axel Crone
Additional recordings at Valby Station, Copenhagen, Denmark by Katrine Amsler & Samuel Hällkvist ; At Terra Incognita, Wiltshire, England by Peterr Hammill ; And at The Wormhole, Dripping Springs, USA by Pat Mastelotto
Mixed by Charles Storm at Cloudchamber, Gothenburg, Sweden
Produced by Mats Johansson
Originally Released on CD (ATX6CD) and LP (ATX3LP) 2019
Licensed from Isildurs Bane Production.
◆本CDについて◆
見開き紙ジャケット(E式)仕様、中ジャケにクレジット。英文ブックレット(十字折り)に歌詞&クレジット、投げ込み(十字折り)にトラックリスト&クレジット、祖父尼淳による解説、歌詞日本語訳(haman/haman)。
オリジナルCDはデジパック(+8頁ブックレット)仕様でATARAXIAより2019年にリリースされました。ゲストとして中川果林(かりん)が箏(+日本語ヴォイス)で全面的に参加しています。
ハミルによる歌詞はヘルツォークの映画『アギーレ/神の怒り』にインスパイアされているようです。文明と自然、自己意識と集合的無意識、世界の始まりと終わり。われわれ人類が背負わされている歴史は人類の傲慢さゆえの狂気と愚行の歴史ですが、しかしそれをなかったことにはできないので、人類は人類として最後までなんとかするしかないです。
ハミルが他アーティストの作品にメイン・ヴォーカリストとして参加したものには、ロバート・フリップ『Exposure』(1979年)収録曲「Disengage」、フリップと共にストラングラーズの1980年のライヴにゲスト参加した『The Stranglers and Friends in Concert』の「Tank」、この二つはハードでワイルドな歌唱が印象的です。そして同じくフリップと共に参加したデヴィッド・クロス『Exiles』(1997年)収録曲「Tonk」「Troppo」、高橋鮎生『Songs from a Eurasian Journey』(1997年)、高橋鮎生プロデュースによる箏曲家・沢井一恵の『Eye to Eye』(1987年)収録曲「A Song to Fallen Blossoms」(これはサラ・ジェーン・モリスとのデュエットですが、箏奏者との共演という点で本作への布石となっています)、PFM『Live in Japan 2002』オープニング曲「Sea of Memory」、Saro Cosentino『Ones and Zeros』(1997年)収録曲「Phosphorescence」「From Far Away」、同じく『The Road to Now』(2022年)収録曲「The Joke」「November」「Time to Go」「When Your Parents Danced」、The Amorphous Androgynousとの共作『We Persuade Ourselves We Are Immortal』(2020年)などがあります。Saro CosentinoやThe Amorphous Androgynousが本作とほぼ同傾向です。
★★★★★
Gouveia Art Rock 2019 - In Amazonia - Isildurs Bane & Peter Hammill