ハムザ・エル・ディーン
Hamza El Din
『スーダン/エスカレー ― ナイルの水車』
Escalay - The Water Wheel - Oud Music from Nubia
ノンサッチ民族音楽シリーズ 24
CD:Nonesuch
株ワーナーミュージック・ジャパン
シリーズ:ノンサッチ民族音楽シリーズ
WPCS-5124 (1996年)
¥1,500(税込)(税抜価格¥1,456)
帯文:
「ヌビアの調べをウードにのせて、
望郷の想いを込めて描くハムザの新世界。」
帯裏文:
「このアルバムは、ヌビア文化の素晴らしさを、音楽によって人々に伝え残そうと、アラブの古典楽器であるウードの魅力的な調べにのせて表現した、ハムザ・エル・ディーンの名盤です。その新しくも懐かしい響きと音楽は、ヌビラの「新しい民族音楽」といえるものでしょう。」
エスカレー
― ナイルの水車
Escalay - The Water Wheel Oud Music from Nubia
1.水車(エスカレー) 21:30
The Water Wheel
2.昔の想いが甦る 11:55
I Remember
3.タールの歌 4:45
Song with Tar
ハムザ・エル・ディーン (ウード、歌)
Hamza El Din, oud & voice
【録音】 1970年 シアトル、ワシントン大学
Produced with the cooperation of the Archives of Ethnic Music and Dance, University of Washington, Seattle
Producer: Robert Garfias
recording engineer: Daniel C. Grinstead
coordinator: Teresa Sterne
art direction: Robert L, Heimall
cover art: George Guzzi
cover design: Robert W. Zingmark
◆本CD解説(柘植元一)より◆
「このレコードは1970年夏、シアトルのワシントン大学に於て、民族音楽学者ロバート・ガルフィアスが当大学の民族音楽舞踊資料館の協力を得て制作したものである。
作曲者で且つ演奏家であるハムザ・A・エル・ディーンは当時テキサス大学の中近東研究センターに籍を置いていたが、ワシントン大学の夏期講習に講師として招かれ、その年の夏をシアトルで過ごしていた。
ここに録音された音楽は、ヌビアの新しい民族音楽である。つまり、ヌビアの文化を音楽によって再創造し自己のアイデンティティーを確認し、且つ、同胞に伝統の重要性を音で説こうと欲するヌビア出身の国際的な音楽家の創作行動の記録なのである。
ハムザはウードと云うアラブの古典楽器をはじめてヌビアに導入し、この特異な楽器によってヌビアの歌の新しい創造に成功した音楽家として広く知られているが、このレコードはそのことを端的に示している。」
「1.水車(エスカレー)」
「この「水車」と題されたウードの独奏曲はハムザが1965年に作曲したもので、水車番をするヌビアの少年の一日の生活を音で描いたものである。」
「2.昔の想いが甦る」
「これはかつてエジプトの「歌の女王」とも呼ばれたウム・カルスーム(1908―1973)の為にM. アブドルワハーブが作曲した《ファカルーニ》 Fakarūni と題された歌をハムザがウード(及び声)の為に編曲したものである。」
「3.タールの歌」
「ヌビア語で《ターレン・ケレ》 Tāren kere と呼ばれる、タールを打ちながらうたう歌である。タール tār とはヌビア語で太鼓の一種を指し、これはタンバリンの如き円形の枠太鼓(ただし直径が40cm以上、枠の深さが10cm近くある大型のもので、ジングルはついていない)のことである。アラビア語ではタール tār またはダッフ daff と呼ばれるが、これは西アジアから北アフリカ一帯にかけて広く民俗舞踊や民謡の伴奏に用いられる太鼓である。」
◆本CDについて◆
1972年にノンサッチ(Nonesuch)からLPとしてリリースされたもののCD化です。
ブックレット(全4頁)の外側はオリジナルLPのジャケット(表・裏)を縮小したもの。投込ライナーノーツ(十字折・片面)に日本語解説(1982年の日本盤LPより転載)。
★★★★★
The Water Wheel
Remind Me (I Remember)
Song with Tar
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