ハムザ・エル=ディン
Hamza el Din
『ナイルのうた』
Sudan/Songs of the Nile
JVC ワールド・サウンズ[スーダン]
CD: ビクター音楽産業株式会社
VICG-5007 (1990年)
税込定価¥2,500(税抜価格¥2,427)
帯文:
「母なるナイルの水音を思わせる、ウードのオスティナート。
そしてアラブ歌謡の魅力溢れる、ハムザの決定盤。」
1.ウード・デュオ 8:55
Oud Duo (Hamza el Din)
2.アラファ 4:07
Arafa (Ismail Hassen-Hamza el Din)
3.サマイ 3:54
Samai (Tatyoth)
4.アーメン 5:21
Amen (Hamza el Din)
5.ハマヤラ 6:28
Hamayala (Hamza el Din)
6.アネシグ 3:00
Anesigu (Mohammed N. Sheriff-Hamza el Din)
7.ヘラ・リサ 3:39
Hela Lisa (Mohydin H. Sheriff-Hamza el Din)
8.エル・ヒルワトゥ 8:43
El Hilwatu (Nur el Din Abidin-Hamza el Din)
演奏: ハムザ・エル=ディン
Hamza el Din
ウード(1-4,7,8)、歌(2,5-8)、タール(5,7,8)、手拍子(8)
oud, vocal, tar, hand clapping
企画・解説: 藤本寿一
解説: 中村とうよう
制作ディレクター: 藤本草
録音エンジニア: 寺尾寿章
ジャケット・デザイン: 田中一光
写真: 板垣真理子
ジャケット編集: 由井幸男
1982年8月17・18日 入間市民会館 DAS90デジタル録音
◆本CD解説(中村とうよう)より◆
「1982年10月18日、お茶の水の全電通ホールでのコンサートのとき、開演前に場内に流れたのが、コーランの朗唱であった。たがてステージに現われたハムザが、おもむろにウードを弾き始めた。
いうまでもなくコーランはイスラムの経典でありウードはイスラム文化圏を代表する楽器だ。ハムザの演奏する曲の多くがイスラムの音楽原理に基づいている。(中略)だが、ここでちょっと考えておかねばならないことがある。イスラム文化圏というと大概の日本人が、いわゆる中近東――アラビア半島からトルコ、イランあたりを思い浮かべるだろうけれどもそのほかにアフリカ大陸のほぼ北半分がイスラム圏に属しているという事実だ。ハムザは、そのアフリカ大陸のイスラム圏に属する地域の出身だ。彼の音楽は、イスラム的であると同時にまた、アフリカ的でもあると言わなくてはならない。」
◆本CDについて◆
ブックレット(全16頁)に「ハムザにおけるイスラムとアフリカ」(中村とうよう)、「ハムザ・エル=ディーンの語るもの〈曲目解説〉」(藤本寿一)、英文解説、写真図版(モノクロ)3点、「JVC ワールド・サウンズ」CDリスト。
1982年にLP『ナイルのうた――ハムザの世界(A Song of the Nile)』としてリリースされ、1986年に「CD エスニック・サウンド・シリーズ」2『ナイルのうた(A Song of the Nile)』として再リリース。
本CDでは「A Song」から「Songs」にタイトルが変更されていますが、内容は同一です。
「ウード・デュオ」は多重録音による一人二重奏です。
★★★★☆
Oud Duo
Hamayala
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