Kevin Ayers
『Joy of a Toy』
ケヴィン・エアーズ
ジョイ・オブ・ア・トイ
CD: Beat Goes On Records
BGOCD78
Made in England
MSI/TOKYO
MSIF 7075 （1993年）
￥2,884（税込）／￥2,800（税抜）
帯文：
「記念すべきケヴィン・エアーズのソロ・デビュー作。ロバート・ワイアット、マイク・ラトリッジ、ヒュー・ホッパーらソフト・マシーンのメンバーやデヴィッド・ベッドフォードも参加。全てはここから始まったと言っても過言ではない。1作目にして傑作アルバム。ファンの中では名曲として人気の高い「レディ・レイチェル」も収録。」
1. Joy Of A Toy Continued
2. Town Feeling
3. The Clarietta Rag
4. Girl On A Swing
5. Song For Insane Times
6. Stop This Train (Again Doing It)
7. Eleanor's Cake (Which Ate Her)
8. Lady Rachel
9. Oleh Oleh Bandu Bandong
10. All This Crazy Gift Of Time
Thanks and praise to: Robert Wyatt who played all drum tracks, except for *Stop This Train* and *Oleh Bandong*, on which Rob Tait 'did it' for a couple of tricky figures: The Soft Machine for the backing on *Song for Insane Times*: Mike Ratledge and Hugh Hopper individually: David Bedford for creative assistance on instrumental, voicing and their arrangement; (also for his groovy piano playing): The Session men: Jean and Mary who had to sing in Malay - which is a fair achievement for two Scots girls: The Engineer: Peter Mew: Sean Murphy and Ian Knight: Finally, Peter Jenner, who provided a more than valuable smile throughout, and Malcolm Jones and Roy Featherstone of EMI who said Yes.
◆本CDについて◆
輸入盤国内仕様。原盤ブックレット（二つ折り）内側にLP中ジャケ（モノクロ）再構成（「Lady Rachel」「Song for Insane Times」の歌詞が掲載されています）、裏表紙にトラックリスト＆クレジット。投げ込み（巻き三つ折りクロス二つ折り）にトラックリスト＆クレジット、小山哲人による解説（1993年5月）、歌詞＆対訳（伊藤英嗣／協力：伊藤みとり）。
独自のエキセントリックなポップ・センスとあまのじゃく的アヴァンギャルド志向が体質的に一体化していて、一般受けを狙ったりエスタブリッシュメントに迎合したりできないのが元ソフト・マシーン三人男、デイヴィッド・アレン、ロバート・ワイアット、そしてケヴィン・エアーズの共通点ですが、ソフト・マシーン脱退後の初ソロ・アルバムである本作でもケヴィン・エアーズは（才能ある友人たちのサポートを得て）遠慮なしにやりたい放題です。ソフト・マシーン仲間のロバート・ワイアットがドラムで全面的に参加、「Song for Insane Times」では『Volume Two』期ソフト・マシーンの三人をバックに、キャラヴァンやエッグ（「A Visit to Newport Hospital」）に通じるようなカンタベリー系ノスタルジック・サウンドを展開しています。クラシックの作曲家でもあるデヴィッド・ベッドフォードのアレンジも絶妙で、生まれたばかりの娘に捧げた（のに鬱っぽい）「Lady Rachel」や、ストリングスとオーボエのバロックふう（ビートルズふう）イントロで始まる「Town Feeling」のような名曲があるかと思うと、列車の発進＆迷走のようすをテープの回転数の変化で表現しつつ、車内での奇妙な出来事をボブ・ディランふう（？）に語る「Stop This Train」や、マレー語の女声コーラス入りの居心地の、居心地のわるい7拍子曲「Oleh Oleh Bandu Bandong」などの迷曲もあって、聴き込めば聴き込むほど味わい深いのではないでしょうか。
★★★★★
Town Feeling
Song for Insane Times
Lady Rachel
Stop This Train
