幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

Soft Machine  『Facelift』 

Soft Machine 
『Facelift』 

ソフト・マシーン 
フェイスリフト 


CD: Voiceprint 
VP233CD (2002) [2CD] 
Made in England 

Voiceprint JAPAN/ベル・アンティーク 
VP J 203-4 (2002年) 
定価¥3,990(税抜¥3,800) 

 


CD 1 

1. Slightly All The Time (Ratledge)  5:20 
スライトリー・オール・ザ・タイム 
2. Out-Bloody-Rageous (Ratledge)  10:16 
アウト-ブラッディ-レイジャス
3. Moon In June (Wyatt)  5:49 
6月の月 
4. Mousetrap (H. Hopper)  6:28 
マウストラップ 
5. Noisette (H. Hopper)  0:36 
ノイゼット 
6. Backwards (Ratledge)  3:50 
バックワーズ 
7. Mousetrap - reprise (H. Hopper)  0:14 
マウストラップ 
8. Hibou Anemone & Bear (Ratledge)  7:57 
ヒボウ、アネモネ・アンド・ベア 


CD 2 

1. Facelift (H. Hopper)  21:26 
フェイスリフト 
2. Eamonn Andrews (Ratledge)  12:12 
イーモン・アンドリューズ 
3. Esther's Nose Job (Ratledge)  6:50 
エスターズ・ノーズ・ジョブ 
4. Pigling Bland (Ratledge)  3:52 
ピグリング・ブランド 
5. I Should've Known (H. Hopper)  4:47 
アイ・シュッド・ハヴ・ノウン 
6. Esther's Nose Job - reprise (Ratledge)  1:37 
エスターズ・ノーズ・ジョブ 


Mike Ratledge - organ & electric piano 
Hugh Hopper - bass guitar 
Robert Wyatt - drums & vocals 
Elton Dean - alto sax, saxello & electric piano 


Recorded at the Fairfield Halls, Croydon, UK on 26 April 1970 


Co-ordination for Voiceprint: Brian Hopper 
Audio Mastering: Chris Thorpe at Serendipity 
Photography: Mark Ellidge 
Design: Steve Lee at ZEIT artwork 
Executive Production: Rob Ayling 


◆本CDについて◆ 

輸入盤国内仕様。2枚組用透明ジュエルケース(10mm厚)。原盤ブックレット(二つ折り)にBrian Hopperによるライナーノーツ(January 2002)、トラックリスト&クレジット。投げ込み(十字折り/片面印刷)にトラックリスト、坂本理による解説(2002.2.25)。

名作『Third』レコーディング中にロンドン近郊クロイドンのフェアフィールド・ホールズで1970年4月26日に行われたライヴのほぼ全容を伝える2枚組で(冒頭数小節分が欠けています)、たいへん白熱した演奏が展開されていますが、ブライアン・ホッパー(ベースのヒュー・ホッパーのお兄さん)が客席からカセット・レコーダーでモノラル録音した音源であり、残念なことに音質がいちじるしく悪いです。『Third』(これ自体あまり音質はよくないですが)やキュニフォームからリリースされた『Noisette』(1970年1月4日のライヴ音源)を参照しつつ、脳内で音質を補正しながらきくとよいですが、むしろ劣悪な音質だからこそ、「ジャズ・ロック」の上辺を剝ぎ取ったサイケデリック・ヘヴィ・ロックとしてのソフト・マシーンの本質がききとれるといえるかもしれないです。CD2 #5はタイトルは「I Should've Known」となっていますが、同曲のリメイク「Why Am I So Short?」(1st収録)の歌詞に基づいたロバート・ワイアットのヴォイス・パフォーマンス&ドラム・ソロです。

★★★★☆ 


Soft Machine - Facelift [26 April 1970] CD2