マーラー:交響曲第6番《悲劇的》
クーベリック指揮
バイエルン放送交響楽団
GUSTAV MAHLER
Symphony No.6 "Tragische"
Symphonie-Orchester des Bayerischen Rundfunks
RAFAEL KUBELIK
CD: Deutsche Grammophon
制作:ユニバーサル クラシックス&ジャズ
発売・販売元:ユニバーサル ミュージック株式会社
20世紀の巨匠シリーズ~ラファエル・クーベリックの芸術
UCCG-3952 (2005年)
定価¥1,200(税抜価格¥1,143)
Made in Japan
グスタフ・マーラー
Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲 第6番 イ短調 《悲劇的》
Symphony No.6 in A minor "Tragische"
1.第1楽章:アレグロ・エネルジコ・マ・ノン・トロッポ 21:07
I. Allegro energico, ma non tropo (Helftig, aber makig)
2.第2楽章:スケルツォ(重くのしかかってくるように) 11:44
II. Scherzo (Wuchtig)
3.第3楽章:アンダンテ・モデラート 14:40
III. Andante moderato
4.第4楽章:フィナーレ(アレグロ・モデラート―アレグロ・エネルジコ) 26:35
IV. Finale (Allegro moderato - Allegro energico)
バイエルン放送交響楽団
Symphonie-Orchester des Bayerischen Rundfunks
指揮:ラファエル・クーベリック
Conducted by Rafael Kubelik
録音:1968年12月7日、8日 ミュンヘン
◆渡辺護による解説より◆
「第5交響曲においてマーラーはペシミスティックな暗さから、明るい積極的解放へたどることができたのでったが、第6交響曲は最も深い失望に包まれている。《悲劇的》という題名はこの曲の初演の際与えられた。「いかなる作品もこのように直接に彼の心情から流れ出しはしなかった」と妻アルマ・マーラーも書いている。「我々はあの頃ふたりとも泣いた。そのように深く我々はこの音楽を感じたのである。第6交響曲は彼の最も個人告白的な作品であり、そのうえ予言的な作品である」。」
「マーラーはこの曲の第1楽章の第2主題が妻アルマを描くものであると言い、スケルツォ楽章の8分の4拍子との交替するデュナーミクのゆらめきは、砂の上をよろよろしながら駆けて行く彼のふたりの子供を示すものだと言った。」
◆本CDについて◆
3つ折りブックレットに渡辺護による解説、「ラファエル・クーベリックについて」(福本健)。インレイにトラックリスト&クレジット。
標題は「悲劇的」ですが、ベートーヴェンの「運命」が運命的であったりチャイコフスキーの「悲愴」が悲愴であったりするようには悲劇的ではないです。むしろユーモラスです。クーベリックの演奏は(第3楽章を除いて)テンポがやや速めですが、それゆえ1枚のCDに収まるのでその意味では有難いです。
★★★★☆