幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

『マーラー:交響曲第5番』  アバド=シカゴ交響楽団

マーラー交響曲第5番』 
アバドシカゴ交響楽団 

MAHLER: SYMPHONIE NO. 5 
Chicago Symphony Orchestra 
Claudio Abbado 


CD: Deutsche Grammophon 
発売:ポリドール株式会社
POCG-1318 (1992年)
税込定価¥2,500(税抜価格¥2,427)
Made in Japan 

 


グスタフ・マーラー
GUSTAV MAHLER 
(1860-1911)

交響曲 第5番
Symphony No. 5 

第1部 
ERSTER TEIL 
1.第1楽章:Trauermarsch. In gemessenem Schritt. Streng. Wie ein Kondukt 12:54 
2.第2楽章:Sturmisch bewegt. Mit größter Vehemenz 15:10

第2部
ZWEITER TEIL 
3.第3楽章:Scherzo. Kräftig, nicht zu schnell 17:33

第3部
DRITTER TEIL
4.第4楽章:Adagietto. Sehr langsam 11:55
5.第5楽章:Rondo - Finale. Allegro - Allegro giocoso. Frisch 14:41


シカゴ交響楽団
Chicago Symphony Orchestra 
指揮:クラウディオ・アバド
Dirigent: Claudio Abbado 


プロデューサー、ディレクター:ライナー・ブロック
レコーディング・エンジニア:クラウス・ヒーマン
データ:1980年2月 シカゴ、オーケストラ・ホール
解説カード表紙:ヘルベルト・トービアス撮影


◆萩原秋彦による解説より◆

「1901年にスケッチがはじめられ、翌1902年の夏、オーストリア南部のヴェルター湖畔にあるマイエルニヒの作曲小屋で完成。その間、1902年の春3月9日、アルマ・マーリア・シンドラーを第二の妻として再婚した。
 第5交響曲1903年のはじめ数ヵ月のうちに総譜の清書まで完了したにもかかわらず、その後何度にもわたって補筆修正されている。」
「死の数ヵ月まえ、1911年2月8日、マーラーはニューヨークから第5交響曲の‟完成”を告げる。‟まったく全面的にオーケストレーションし直さねばならなかった”。」
「初演 1904年10月18日、ケルンのギュルツェニヒ会堂での演奏会で、作曲者自身の指揮により。
 アルマの回想によれば、‟初演の練習のときでさえ、マーラーは全面的に書きかえた総譜を持参した”。」


◆本CDについて◆

ブックレット(巻き4つ折り)に萩原秋彦による解説、クレジット。インレイにトラックリスト&クレジット。

「葬送行進曲」で始まる第5交響曲ですが、マーラーにとって「死」は「再生」のための前段階に過ぎないです。そして作品もまた「書きかえ」という「死」と「再生」のプロセスを繰り返す。そういうことなのではないでしょうか。

★★★★★


III. Scherzo. Kräftig, nicht zu schnell