交響曲第9番/第10番 アダージョ
エリアフ・インバル指揮
フランクフルト放送交響楽団
MAHLER
SYMPHONIES Nos.9 & 10 ADAGIO
FRANKFURT RADIO SYMPHONY ORCHESTRA
ELIAHU INBAL
CD: DENON
発売元:コロムビアミュージックエンタテインメント株式会社
シリーズ:Crest 1000
COCO-70477→8 (2003年)[2枚組]
定価¥1,575(税抜価格¥1,500)
Printed in Japan/Made in Japan
帯文:
「死への憧れ、生の讃歌、巨大な美しさを描き尽くす感動の名演。」
「レコード芸術推薦」
帯裏文:
「マーラーの完成された最後の交響曲は死への予感の中で描かれたもの。緩徐楽章を両端におく異様な配置であるが、その音楽はこれまでになく深い感情を描き、受ける感動は筆舌に尽くしがたい。インバルの棒のもとオーケストラの有機性は極限まで高められ、全機能がこの偉大な作品に奉仕している。およそ交響作品を聴く醍醐味の極みともいえる名演。」
マーラー Gustav MAHLER (1860-1911)
交響曲 第9番 Symphony No.9
Disc 1
1.Ⅰ-アンダンテ・コモド 28:16
Andante comodo
2.Ⅱ-ゆるやかなレントラー風のテンポで。いくぶん歩くように、そしてきわめて粗野に。 16:32
Im Tempo eines gemächlichen Ländlers. Etwas täppisch und sehr derb.
Disc 2
1.Ⅲ-ロンド―ブルレスケ;アレグロ・アッサイ きわめて反抗的に 12:32
Rondo-Burleske; Allegro assai sehr trotzig
2.Ⅳ-アダージョ 23:39
Adagio
3.《アダージョ》~交響曲第10番 22:56
Adagio ~ Symphony No.10
エリアフ・インバル指揮
ELIAHU INBAL conducting
フラクフルト放送交響楽団
FRANKFURT RADIO SYMPHONY ORCHESTRA (Radio-Sinfonie-Orchester Frankfurt)
ヘッセン放送との共同制作
録音:1986年9月24‐27日、フランクフルト、アルテ・オーパー
制作担当:川口義晴(日本コロムビア)、リヒャルト・ハウク(ヘッセン放送)
録音担当:ピーター・ヴィルモース(日本コロムビア)、デトレフ・キットラー(ヘッセン放送)
技術:高橋幸夫
リミックス:岡田則男
テープ編集:北見弦一
使用楽譜:ウィーン、ウニヴェルザール
協力:西村龍雄(デノン・エレクトロニックGmbH)
「このCDは、COCO-85042~3の原盤による再発売商品です。」
◆結城亨による解説より◆
「●マーラー:交響曲 第9番」
「曲が完成したのは1910年4月だが、翌11年5月11日にマーラーは世を去り遂にその演奏を聴くことはなかった。」
「●マーラー:アダージョ~交響曲 第10番より第1楽章」
「マーラーの「交響曲 第10番 嬰ヘ短調」は「第9番」に引き続き作曲に着手され、未完のまま残された彼の遺作である。全体として残されたのは全5楽章のスケッチであるが、第3楽章の「プルガトリオ」の第30小節まではすでにオーケストレーションされていた。しかしそれは浄書されておらず、そこまで残された管弦楽総譜を完成したものと見るか、或いはまだ不完全なものと見るかで後世の見解は異なり現在でもなお議論が続いている。そのためこの曲にはいくつかの異稿があり、指揮者により選択の余地が残されている。その主なものは自筆譜のファクシミリ、イギリスの学者デリック・クックが作成した全曲版、エルヴィン・ラッツが校訂した第1楽章のみのマーラー協会版などだが、インバルはここでその1964年に出版された協会版を使って録音している。(中略)またこの曲に関してマーラー自身の残した言葉は、アルマに“私が死んだらこの曲は焼き捨てろ”だけだったという。」
◆本CDについて◆
2枚組用ジュエルケース(10mm厚/白トレイ)。ブックレット(全8頁)にトラックリスト&クレジット、結城亨による解説(2003. 1)、「クレスト1000第2回発売 全70タイトル」(CDリスト)、ブックレット裏表紙にカラー写真図版1点。
マーラーもここまでくると霊妙としか言いようがないです。成仏するとよいです。
★★★★★
Symphony No.9
Symphony No.10 Adagio