MAHLER
SYMPHONY No 2 IN C MINOR
"RESURRECTION"
OTTO KLEMPERER
conducting
THE PHILHARMONIA
ORCEHSTRA
AND CHORUS
with
Elisabeth Schwarzkopf
and Hilde Rössl-Majdan
CD: EMI Classics/東芝EMI株式会社
シリーズ:EMI CLASSICS 決定盤 1300
TOCE-13350 (2006年)
税込1,300円(税抜1,238円)
Made in Japan
「24bit 最新リマスタリング」
帯文:
「巨匠による寸分の揺るぎも見せない名演奏。」
「今の時代における演奏とは一線を画した、重厚で落ち着きのある、リズムも含めて揺らぎのまったくない演奏です。1960年、晩年を迎え、EMIに名作を数多くレコーディングしていたクレンペラー。おそらく今後存在し得ないであろう、偉大な巨匠による、芸術性あふれる名作です。」
マーラー
MAHLER
交響曲 第2番 ハ短調 「復活」
SYMPHONY No. 2 IN C MINOR, "RESURRECTION"
1.第1楽章:アレグロ・マエストーソ 19:06
1st Movement: Allegro maestoso
2.第2楽章:アンダンテ・モデラート 10:34
2nd Movement: Andante moderato
3.第3楽章:スケルツォ(おだやかに流れる動きで) 11:44
3rd Movement: Scherzo (in ruhig fliessender Bewegung)
4.第4楽章:原初の光(きわめて荘厳にしかし簡潔に) 4:04
4th Movement: "Urlicht" (sehr feierlich, aber schlicht)
5.第5楽章:スケルツォのテンポで(荒野に叫ぶ者) 34:24
5th Movement: Im Tempo des Scherzos (Wild herausfahrend)
エリザベート・シュヴァルツコップ(ソプラノ)([5])
Elisabeth Schwarzkopf, soprano
ヒルデ・レッスル=マイダン(メゾ・ソプラノ)([4][5])
Hilde Rössl-Majdan, mezzo soprano
フィルハーモニア合唱団(合唱指揮:ウィルヘルム・ピッツ)([5])
THE PHILHARMONIA CHORUS (Chorus Master: Wilhelm Pitz)
フィルハーモニア管弦楽団
THE PHILHARMONIA ORCHESTRA
指揮:オットー・クレンペラー
cond. by OTTO KLEMPERER
Recorded: 22-24 November 1961, 15 & 24 March 1962, Kingsway Hall, London
Producers: Walter Legge, Walter Jellinek & Suvi Raj Grubb
Balance Engineers: Douglas Larter, Robert Gooch & Francis Dillnutt
◆岡俊雄による解説より◆
「マーラーの友人のマックス・マルシャックは、作曲者自身がこの交響曲の作曲の意図をこう語っていたと記している。
〈私(マーラー)はこの交響曲の第1楽章を‟死の祭典”と名づけた。理由は、この祭典の主人公が、第1交響曲で私が墓に埋葬した人物であるからだ。そこで直ちに大きな疑問がうかんでこよう。なぜ生きているのか? なぜ悩み苦しんだのか? それは大げさにどきりとするようなただの冗談にすぎなかったのか? われわれが生きつづけようとするからには、これらの疑問のすべてに何らかの答えを出さなければならない。よしんばわれわれがただ死にかけている状態をつづけているとしてもである。この疑問の呼びかけに耳を傾けるすべてのものに答えなければならないのだ。そして、私は第2交響曲の最終楽章にその答えを出したのである〉。」
「第3楽章」
「マーラーはこういっている。〈第2楽章の満足しきれぬような夢からさめたきみは、ふたたび人生の喧騒のただなかにもどる。そこでは、人生のやむことのない流れが恐怖をもってきみに迫ってくるようなことがよく起こる。あたかも、きみが音楽をききとれないようなとおくの暗がりのなかから明るい照明された舞踏場の踊り手たちを見ているようなものである。……人生は何の感覚ももたずにきみの前に現われ、きみが嫌悪の余りに叫び声をあげて起きあがる悪夢に似ている〉。」
「第4楽章」
「マーラーは、〈至純な信仰の感動的な声がわれわれの耳にひびいてくる。私は神のもとへ帰ってゆくであろう〉と記している。」
「第5楽章」
「この終楽章についてマーラーは、〈荒野の声がきこえる。あらゆる生の終末がきたのだ。最後の審判がちかづいている……大地はゆらぎ、墓はひらき、死者はたちあがって終わることのない行進をはじめる。地上の偉大なるものも小さなものも、王者も乞食も……大行進のラッパが響き、解散を叫ぶ。そして、恐ろしい静寂のまっただなかに、とおくより夜鶯の声をきく。それは地上の生活の身震いするような最後の反響であるかのようだ。聖者と天国のひとたちの歌がそっときこえる。‟なんじ復活せよ、なんじ許されん”と。そして神の栄光が現れる。……愛の万能の感情が至福の知識と存在をもってわれわれを浄化せしめる……〉と記している。」
◆本CDについて◆
プラケース(白トレイ)。ブックレット(全20頁)にトラックリスト&クレジット、「クレンペラーによるマーラー演奏について」(2006. 7. 相場ひろ)、「青年時代のマーラーと彼の交響曲」「交響曲 第2番 ハ短調 『復活』」(岡俊雄/「1996年8月発売のCDより加筆転載しました。」)、「演奏者について」(河合秀朋/「2002年3月発売のCDより転載しました。」)、歌詞対訳(西野茂雄)、「EMI CLASSICS 決定盤 1300 SERIES」(CDリスト)。
グリューネヴァルトの聖母マリア(「イーゼンハイム祭壇画」第2面より)をあしらったジャケットがよいです。
★★★★★