MOST  『MOST』 

MOST 
MOST』 


CD: P-VINE RECORDS/Blues Interactions, Inc. 
PCD-5647 (2001年)
定価¥2,500円(税抜価格)

 

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帯文: 

「PLAY AT A LOUD VOLUME!! 
モスト衝撃のデビュー!! 
MOST: PHEW(Vo)、山本精一(G)、西村雄介(G)、茶谷雅之(Dr) 
解説: 大鷹俊一

 
1.ないないない (PHEW山本精一
2.点在・密集 (PHEW山本久土
3.どうでもいいじゃない (PHEW山本精一
4.電流時間 (PHEW山本久土
5.誰かが呼んでいる (PHEW山本久土
6.なにひとつ (PHEW山本久土
7.匿名の不幸 (PHEW山本精一
8.四角 (PHEW山本久土
9.絵になるためだけに (PHEW山本久土
10.おはよう (PHEW山本精一
11.破片風景 (PHEW山本久土
12.毎日 (PHEW山本精一


MOST are
PHEW(vo)、山本精一(g, vo)、山本久土(g, vo)、西村雄介(b, vo)、茶谷雅之(dr, vo)

recorded at GOK SOUND on 10th May, 2001 
mixed and mastered at OMEGA SOUND in June, 2001 
engineer: 小谷哲也(OMEGA SOUND) 
assistant engineer: 須田一平 

produced by MOST&牛戸圭一(いぬん堂) 

photos by 桑本正士 
art direction by 宮川隆 


◆本CD収録曲歌詞より◆ 

「なにもしていないのに
時間がない
なにもしていないのに
力がない
誰も嫌っていないのに
愛がない
なにもしたくないのに
やすめない」
(「ないないない」より)

「なにも見たくない
なにも聞きたくない
どこにも出かけたくない
ずっと眠っていたい
部屋の隅で
丸くなって
盲導犬のように夢も見ないで
一日中伏せて何もしないでいたい」
「今日は何日何曜日
今は何時ここはどこ
ここにいるのは何者で
昨日は一体なにをしたのだろう
   誰か実況中継をお願いします」
「何も見えない
何も見たくない
ここはどこでもないここ
わたしは誰でもないわたし
いまはいつでもないいま
裂け目・空白・亀裂・消失点
知らないあいだに数十年
指先がぼやけて消えていく
  誰か実況中継をお願いします」
(「点在・密集」より)

「きょうもいい天気だ
子供の絵のように
おひさまキラキラ バカみたいに明るい日
通りかかる人の 微笑む顔がこわい
つくりもの人間 にせもの景色」
「どうでもいいじゃない
これは夢 これは映画
予告編が流れています
もうすぐ本編のはじまり」
(「どうでもいいじゃない」より)

「何も思わないから
自由だ
何も望まないから
自由だ
そもそもいないのだから
自由だ
身体もない感情もない
自由だ」
(「なにひとつ」より)

「耳ざわりがいい言葉で
あたりさわりのない会話
人好きがする笑顔に
常識的な態度」
「話題はテレビでの悲惨な物語
あるいは朝刊の社説からの剽窃
それから少しだけ困っていること
それから少しだけ楽しかったこと
少しだけ本当のこと
少しだけ腹がたつこと
嘘でも本当でもどうでもいい誰も気にしていないことを
ごく普通の人々とごく普通に話しごく普通の毎日を送るために」
「誰ともつながれない言葉
誰のものでもない感情
誰も主人公でない物語
もうすぐみんな消えてしまう」
「匿名の幸福
匿名の不幸
匿名の焦燥
匿名の不安
匿名の殺意」
(「匿名の不幸」より)

「あけてもあけてもドアがある
どこにもどこにも通じていない
あけてもあけてもドアがある
どこまでもいつまでも続く
延々延々ドアがある 目眩み目眩」
(「四角」より)

※引用者注: 「「月光」旅館/開けても開けてもドアがある」(高柳重信句集『蕗子』より)。

「誰とも  出会えなくて
人と擦れ違うだけの日々」
「脈がある死人が ここにいる
絵になるためだけに ここにいる」
「どこへどこへ行きたいのかわからないまま
どこにどこに行くのかわからないまま
なにがなにがしたいのかわからないまま
なにがなにが欲しいのかわからないまま
ただ闇雲に盲滅法極端から極端へ
突っ走り突進し暴走し衝突し
行く手を阻まれ立ち往生し右往左往し
そして」
「生き損ねた死人
脈がある死人
絵になるためだけに ここにいる」
(「絵になるためだけに」より)

「おはよう
さようなら
こんにちは
ばかみたい」
「いい人だらけでいい人だらけで
気持ち悪い」
「おはよう
さようなら
こんにちは
ばかみたい
けれども
他になにも
言いたくない
どうしよう
どうだって
よくはない
だけれども
だけれども
 もう
こわれるよ
道がない
町がない
名前がない
どこにいる
あかりが
消える
ここを映す
映していた
映写機のランプが
もうすぐ
もうすぐ
もう切れる」
「誤植だらけの風景
着飾ったビル
飾り付けられた電柱
クリスマス・ツリーのような人
風船人間 笑い仮面
地球に優しい人殺し」
(「おはよう」より)

「誰も彼もが 何もかもが
しゃべりまくっている
一日中 片時も 休むことなく
もうとっくに イヤになっているのに
止められない 止められない
息ができない 窒息しそうだ」
(「破片風景」より)

「同じドアから 出ていき
同じ道を 通って
同じ駅から 同じ時間に
同じ電車で 同じところへ」
「毎日 毎日 毎日 毎日
毎日 毎日 毎日 毎日」
「どこまでも いつまでも
くり返しくり返される毎日
なんの驚きも
なんの変化も
あらそいごとも
面倒なこともない毎日」
「ずっと昔に夢みて手にいれたいと思っていた
人と同じように感じ同じようなことで悩み
ちょっとした気晴らしちょっとした幸福
ちょっとした贅沢ちょっとした苦労
平凡でありふれた普通の退屈なつまらない毎日」
「毎日 毎日 毎日 毎日
毎日 毎日 毎日 毎日」
(「毎日」より)


◆本CDについて◆ 

透明ジュエルケース。ブックレット(全12頁)に大鷹俊一によるライナー、歌詞、写真図版(モノクロ)2点。インレイカード(トレイ部分)に写真図版(モノクロ)1点。

パンクバンドMOSTのファーストアルバム。早口なうえに音が割れているので歌詞カードを見ないと何を歌っているのかわからないですが、それでよいです。伝えるべきは言葉によるメッセージなどではなくて遣るかたない憤りそのものだからです。サンプラー片手のエレクトロニカ・プロジェクト「ビッグピクチャー」の一方での純然たるパンクバンドですが、主張していることはほとんど同じです。生まれつきパンクの人は一生パンクなので長く生きれば生きるほどどんどんパンクになるのが自然だと思います。実るほど文句をたれるパンクかな。わたしが大好きな諺です。

★★★★★ 


MOST - ないないない @ METEO NIGHT 2014 FINAL

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