『ベルク: 歌劇「ヴォツェック」全曲』
ピエール・ブレーズ/パリ・オペラ座管弦楽団
Alban Berg
Wozzeck
Pierre Boulez
conducting the Orchestra and Chorus of the Paris National Opeara
Walter Berry as Wozzeck
Isabel Strauss as Marie
Fritz Uhl
Carl Doench
CD: 株式会社CBS・ソニー
シリーズ: CBS Opera Library 15
58DC 333~334 (1984年) [2枚組]
¥5,800
ベルク
Alban Berg
歌劇「ヴォツェック」全曲
Wozzeck
DISC 1 58DC 333 (36:03)
第1幕 Erster Akt (36:03)
第1場 大尉の部屋(早朝)
場面転換の音楽
第2場 野原、遠くに町(午後おそく)
場面転換の音楽
第3場 マリーの部屋(夕方)
場面転換の音楽
第4場 医者の研究室(陽当りのよい午後)
場面転換の音楽
第5場 マリーの戸口前の街路(夕暮)
DISC 2 58DC 334 (58:43)
第2幕 Zweiter Akt (35:20)
前奏
第1場 マリーの部屋(午前)
場面転換の音楽
第2場 町なかの街路上(昼)
場面転換の音楽
第3場 マリーの部屋の戸口前の街路
場面転換の音楽
第4場 料亭の庭(夕方おそく)
場面転換の音楽
第5場 兵舎の衛兵室(夜)
第3幕 Dritter Akt (23:22)
第1場 マリーの部屋(夜)
場面転換の音楽
第2場 池のほとりの小道(薄くらやみ)
場面転換の音楽
第3場 ある居酒屋(夜)
場面転換の音楽
第4場 池のほとりの小道(薄くらやみの月夜)
場面転換の音楽
第5場 マリーの戸口前の街路(朝)
ヴォツェック: ワルター・ベリー
Wozzeck: Walter Berry
鼓手長: フリッツ・ウール
Tambourmajor: Fritz Uhl
アンドレス: リヒャルト・ヴァン・フローマン
Andres: Richard Van Vrooman
大尉: アルベルト・ヴァイケンマイヤー
Hauptmann: Albert Weikenmeier
医者: カール・デンヒ
Doktor: Carl Doench
マリー: イザベル・シュトラウス
Marie: Isabel Strauss
マルグレート: インゲボルク・ラッサー
Margret: Ingeborg Lasser
第一の職人: ワルター・ポドゥシュカ
1. Handwerksbursche: Walter Poduschka
第二の職人: レイモンド・シュテッフナー
2. Handwerksbursche: Raymond Steffner
白痴: ジェラール・デュナン
Der Narr: Gérard Dunan
パリ・オペラ座管弦楽団・合唱団・少年合唱団
Orchestra and Chorus of the Théâtre National de L'Opéra, Paris
指揮 ピエール・ブレーズ
Pierre Boulez
プロデューサー: トーマス・シェパード
Produced by Thomas Z. Shepard
1966年1月31日、2月1日~3日、12日 パリにて録音
◆本CD解説(柴田南雄)より◆
「台本の原作はビュヒナー(Georg Büchner、1813~37)の未完の戯曲「ヴォイツェック Woyzeck」である。」
「「ヴォイツェック」の主人公は市井の一犯罪人をモデルにしたもので、すなわち当時、ある医師の未亡人を惨酷な手口で殺害し一世を震駭させた床屋のヴォイツェックがそれである。この人間は取調べの結果フリーメーソンの信者であり、(オペラの1幕2場にそれが出る)またいくらか精神異常者でもあったらしいが、結局は処刑されたといわれる。」
「「ヴォイツェック」は19世紀中には容易に陽の目を見ることがなく、出版も19世紀後半になってかららしいが、生誕100年を期にそれがウィーンで上演され、これがベルクの目にとまりオペラ化の機縁となったのは前記に述べた通りである。」
「このオペラはおよそ19世紀オペラにつきものの封建時代の宮廷生活も、ヴァーグナー流の英雄や烈婦や神話も出てこない。日常私たち平凡な市民の周囲にころがっている貧乏、権勢欲、うぬぼれ、恋、非情、愚劣さ、悪、性欲、酔態、妄念、狂気、殺人、自殺、残された幼児の悲劇といったものがあるだけである。このような社会劇がオペラに採りあげられたことは、かつてなかった。
妻をとられ、いわゆるコキュとなったヴォツェックは、男振りよく力の強い間男の鼓手長にはとても太刀打ちできないと悟ったとどのつまりは女を殺し、ついに自身も生命を失うのである。」
◆本CDについて◆
2枚組用ジュエルケース(24mm厚)。ブックレット(全48頁)にクレジット&配役&トラックリスト、「ヴォツェック――楽曲分析」(ピエール・ブレーズ/粟津則雄 訳)、「解説」(柴田南雄)、「オーケストラ編成表」、「あらすじ」、演奏者紹介、「ヴォツェック――レコーディング覚書」(トーマス・Z・シェパード/上野一郎 訳)、「コンパクト・ディスクの優れた特徴」。
台本(対訳)は掲載されていません(ブックレットの本文最終頁の端に「オペラ対訳全集プレゼント 特典券」が印刷されています)。
「CBS Opera Library 15」 というのは(「15」までがシリーズ名です)、CBSソニーでLPで出ていたオペラ15作をCD化したシリーズです。
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