幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

『Turquie: Musique Soufi』

『Turquie: Musique Soufi』


CD: Ocora / Harmonia Mundi France
C559017 / CD HM83 (1987)
Made in France

 

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Turquie 
Musique Soufi

1. Zikr 8:35
2. Ilahi's 15:14
3. Taksim 9:10
4. Ilahi's (Ordre Bektashi) 3:25
5. Ilahi's (Poemes chantes des Derviches) 9:28

6. a) Taksim (Improvisation de Ney sur le mode Ussak, le mode des amoureux) 7:20
b) N'Oldu Bu Gönlüm, (qu'est-ce qu'il y a en mon âme ?)
c) Canu Dilde Hane Kildin Akibet (tu habites mon corps)
d) Bu Akl Ü Firk Ile Mevla Bulunmaz (on ne trouve pas Dieu avec la raison)
e) Taksim
f) Gel Ey Kardas Hakki Bulam Mi Dersen (Viens frère, chercher Dieu) 2:24
7. Taksim (Improvisation de Ney sur le mode Huseyni, le mode de la nostalgie) 2:41
8. a) Taksim (Improvisation de Ney sur le mode Segâh) 0:40
b) Serveri Ser Bülendimiz (Notre maitre le plus haut) 4:41
c) Der Vakti Subhu Guyes (Le matin quand le soleil se lève, je sens l'odeur du Prophète.) 2:56


Enregistrement réalisé le 7 décembre 1977 au studio 110 de la Maison de Radio France, Prise de son Guy Level, Guy Courteaud (1 à 5). Editing numérique: Pascal Beanard. Texte de présentation: Neyzih Uzel. Traduction: Patricia Matoré-Wright. Conception graphique du CD: Pastelle, paris.

Collection dirigée par Pierre Toureille


◆本CD解説より(大意)◆ 

原初、音楽は魔術であり、それは天と地の結婚であったと孔子は言った。アナトリア地方のコンヤ(旋回舞踊 Whirling Dervishes のメヴレヴィー教団の聖なる都市)で「師 Master」を初めて聞いた時がまさにそうだった。1950年代のことで、たんなる娯楽とは違った音楽が存在することを私は学んだのだった。
「師」は演奏中目を閉じていた。聴衆もそうしていた。身動き一つせずに。音とリズムを超えたところで何かが起こっていたのだった。
作曲者はわからなくても、作詩者はわかっている、そういう曲がある。作詩者は詩人で、知 Gnose の探求者で、動物的本能から浄化されれば人間はより幸福になるが、自らの起源 origin の感覚を忘れてはならない、浄化された人間は自然から離脱した存在であってはならないと語り、自然そのもののなかに自らの自然な状態を回復しようとする。
スーフィー」は羊毛に身を包んだ簡素な人間で、宇宙 universe の崇拝者で、存在の連鎖の一つのリンク、一滴の水に過ぎないが、水滴は川となり、始まりも終わりもない真実在である永遠の海に向って流れてゆく。
ハッラージュは「私は神である」と言った。ルーミーはこう説明する、水滴は水滴である限り、「私は水滴である」と言う。しかし水滴が海に落ちれば、それはもう水滴ではなくなり、「私は海である」と言う。こうして人間は神の一部となり、全体のなかに自分の居場所を見出すのだ。
生きるとは共に存在することであり、共に笑い、共に泣くことである。われわれはみな違っているが、みな同じ大地から生まれてきたのだ。
音楽は生きることそのものである。「師」は何時間でも歌い続けた。時を過ごす最善の方法ではないか。このレコードを作るよう提案されたとき、私はためらわなかった。私は音楽に我を忘れた。音楽だけがそこにあった。


◆本CDについて◆ 

オコラ盤CD『トルコ/スーフィーの音楽』。笛と歌とパーカッションです。

ブックレット(全20頁)に Neyzih Uzel による解説と歌詞(仏・英)。
解説の対象は#1-5のみで、#1-5は1979年リリースのLP『Turquie - Musique Soufi Vol. 2』(Kudsi Erguner, Nezih Uzel)全曲。#6-8は1977年リリースのLP『Turquie - Musique Soufi』より。

★★★★★ 


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