『Debussy / Fauré / Ravel: String Quartets』
Quatuor Ebène
CD: Virgin Classics / EMI Records Ltd.
50999 5 19045 2 4 (2008)
Printed in the EU
Claude Debussy (1862-1918)
Quatuor à cordes
en sol mineur / in G minor / g-moll Op. 10 [26:10]
1. I. Animé et tres décidé 6:25
2. II. Assez vif et bien rythmé 4:01
3. III. Andantino, doucement expressif 8:18
4. IV. Très modéré - Très mouvementé 7:26
Gabriel Fauré (1845-1924)
Quatuor à cordes
en mi mineur / in E minor / e-moll Op. 121 [24:24]
5. I. Allegro moderato 6:32
6. II.. Andante 10:06
7. III. Allegro 7:46
Maurice Ravel (1875-1937)
Quatuor à cordes
en fa majeur / in F major / F-dur [29:46]
8. I. Allegro moderato - Tres doux 8:50
9. II. Assez vif - Tres rythme 6:29
10. III. Très lent 9:47
11. IV. Vif et agité 4:40
Quatuor Ébène
Pierre Colombet: violin
Gabriel Le Magadure: violin
Mathieu Herzog: viola
Raphaël Merlin: cello
Recording：Ferme de Villefavard en Limousin (France), 4-9.II.2008
Producer: Etienne Collard - MPA
Balance engineer: Michel Pierre - MPA
Assistant: Victor Laugier
Design: Restez vivants !
◆本CDについて◆
透明ジュエルケース。ブックレット（全20頁）にトラックリスト＆クレジット、Marcel Marnatによる解説「Quatuors français」（仏語原文／英訳「French string quartets」／独訳「Französische Quartette」）、「La Ferme de Villefavard」（録音場所）紹介（仏・英・独）、「Grand merci」（Quatuor Ebène）、写真図版3点（カラー2点、モノクロ1点）。ブックレット裏表紙に写真図版（カラー）1点。インレイに写真図版（モノクロ）1点、インレイ内側（トレイ部分）に写真図版（カラー）1点。
外見はブリティッシュオルタナバンド風のエベーヌ四重奏団ですが、演奏は本格的です。フォーレ、ドビュッシー、ラヴェルのフランス近代音楽を代表する三人が生涯に一曲だけ残した弦楽四重奏曲を三つまとめて演奏しています（収録時間80分27秒）。
ドビュッシー「弦楽四重奏曲ト短調作品10」（1893年）。
フォーレ「弦楽四重奏曲ホ短調作品121」（1924年）。
ラヴェル「弦楽四重奏曲ヘ長調」（1902－03年）。
1903年、ドビュッシーの弦楽四重奏曲作曲10周年を記念してフォーレの作曲科の生徒たちがドビュッシーに作品を合作して捧げようということになったものの、結局完成したのはラヴェルの弦楽四重奏曲でした。
ラヴェルからその弦楽四重奏曲を献呈され、自身も弦楽四重奏曲を作曲するよう促されたフォーレは、いったんは弦楽四重奏曲作曲の難しさを理由に断るものの、オネゲルとの交際などから活力を得て、1924年、死の直前に自作の弦楽四重奏曲を完成させました。
ラヴェルの弦楽四重奏曲のフィナーレはたいへんエネルギッシュですが、フォーレの理解が得られていなかったことを後で知って、ラヴェルは自作に対する疑念に苛まれました。しかしそんなラヴェルにドビュッシーはこれでよいのだから何一つ変えないようにと説得しました。
★★★★★
Ravel Quartet in F Major
