『ドビュッシー: 神秘劇「聖セバスティアンの殉教」』  デジレ=エミール・アンゲルブレシュト指揮/シャンゼリゼ劇場管弦楽団及びフランス国立放送局合唱団

ドビュッシー: 神秘劇「聖セバスティアンの殉教」』 
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト指揮/シャンゼリゼ劇場管弦楽団及びフランス国立放送局合唱団

Claude Debussy 
Le Martyre de Saint Sébastien 
Désiré-Émile Inghelbrecht 

A la recherche de l'esprit français 


LP: EMI Angel/東芝EMI株式会社 
シリーズ: フランス音楽のエスプリ・シリーズ 
EAC-40127 - MONO (1979年) 
¥1,500 

 

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ドビュッシー 
Claude Debussy 


神秘劇「聖セバスティアンの殉教」 
Le Martyre de Saint Sébastien 
Mystère de 5 actes de Gabriele d'Annunzio 
version de concert 


第1面 

第1幕 百合の園
a) La Cour des Lys 
第2幕 魔法の部屋 
b) La Chambre magique 
第3幕 邪悪なる神々の教会議
c) Le concile des faux dieux (Part 1) 


第2面 

第3幕 邪悪なる神々の教会議 
a) Le concile des faux dieux (Conclusion) 
第4幕 傷つけられた月桂樹 
b) La Laurier blessé 
第5幕 天国 
c) Le Paradis 


クロディーヌ・コラール(ソプラノ) 
Claude Collart: soprano 
ジャニーヌ・コラール(コントラルト) 
Jeannine Collard: contralto 
クリスティーヌ・ゲロー(コントラルト) 
Christiane Gayraud: contralto 
フランス国立放送局合唱団 
Chœurs et maîtrise de la R.T.F. 
シャンゼリゼ劇場管弦楽団 
Orchestre du Théâtre des Champs-Elysées 
デジレ=エミール・アンゲルブレシュト指揮 
cond. by Désiré-Émile Inghelbrecht 


◆本LP解説(高崎保男)より◆ 

ドビュッシー(中略)晩年の大作〈聖セバスティアンの殉教〉は、彼の唯一のオペラ〈ペレアスとメリザンド〉(1902)と並んできわめて重要な価値をもつ舞台作品だが、これはオペラではなく、(中略)単なる付随音楽でもない。中世の秘蹟劇にならって、音楽と歌と、台辞とマイムと踊りとによって舞台の上に展開される「神秘劇 Mystère」と名付けられた〈聖セバスティアン〉は、18世紀から19世紀にかけての時代には殆んど他に類例のないユニークな舞台作品といってよいだろう。」
「オリジナルのアイディアは、有名なイタリアの詩人・劇作家ガブリエーレ・ダヌンツィオ(Gabriele d’Annunzio、1863~1938)から生れたもので、当時パリで絶大な人気をあつめていたロシア生れの名舞踊家イダ・ルービンスタイン Ida Rubinstein を主役に、踊りと合唱が中心的な役割をもち、更に台辞も加わるという総合的な形式の舞台劇として構想された。それまで自分の莫大な財産を惜し気もなく投じて、20世紀初頭の舞踊界に数々の野心的な試みを開拓してきたルービンスタインも、ダヌンツィオの企画に賛同し、彼に台本の完成を依嘱するとともに、この劇の中心となる音楽の作曲者として、モンテスキュー伯爵の強い推薦によって、ドビュッシーが選ばれたのだった。ドビュッシーが初めてその依頼を受けたのは、1911年の年が明けてすぐのことだったが、初演の日取りは同年5月と決まり、しかもそのときまでにまだ台本は全部完成してはいなかった。それにも拘らず、ドビュッシーはこの依頼をよろこんで承諾する。「あなた方二人と一緒に仕事をすると考えただけでも、私はまるで熱にうかされたような気持になります」とドビュッシーは書いている。」
ダヌンツィオのオリジナル台本は、全曲の上演に約4時間を要するほど長大なものだが、このレコードには、ドビュッシーの作曲した音楽の全部と、それに重ねて語られる聖セバスティアンの台辞の主なものだけがおさめられている。なお、これらの音楽から4つの部分を抜萃して演奏会用に編曲した〈交響的断章・聖セバスティアンの殉教〉は、ドビュッシー自身ではなく、初演の指揮者アンドレ・キャプレの手によるもので、歌や合唱のパートは省かれているが、音楽自体には殆んど手は加えられていない。」


◆本LPについて◆ 

厚紙シングルジャケ(ジャケ絵はアルフォンス・ミュシャ)。ジャケ裏に日本語解説(高崎保男)。インサート(4頁)に高崎保男による「解説」(シノプシス)と「訳詞」(歌詞対訳)。録音に関するデータ(年月日、場所等)の記載はありません。オリジナル2枚組10インチLP(Ducretet-Thomson)は1954年リリース。
アンゲルブレシュトの「セバスティアン」は他に1960年2月の(やや長めの)録音があります。

★★★★☆