ジョン・フェイヒイ
『リヴァーズ・アンド・リリジョン+アフター・ザ・ボール』
John Fahey
& His Orchestra
"Of Rivers & Religion"
and "After the Ball"
2 Complete Albums
CD:Reprise
発売元:株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
販売元:タワーレコード株式会社
企画:タワーレコード株式会社
シリーズ:Tower to the Poeple/タワレコ良盤発掘隊
WQCP-1167 (2011年)
税込価格¥2,100/税抜価格¥2,000
Made in Japan
帯文:
「ワイゼンボーン・ギターの音色が素晴らしい『リヴァーズ・アンド・リリジョン』。ニューオーリンズ/ディキシーランドの香り漂う『アフター・ザ・ボール』。ソロ・ギター演奏から管楽器を加えた楽団編成まで、フェイヒイのリラックスした多彩な表現を味わい尽くせる名作2枚のカップリング盤。(1972&1973年作品)」
「2011年最新マスター使用」
JOHN FAHEY & HIS ORCHESTRA
'Of Rivers And Religion'
Originally released on Reprise Records (MS 2089)
1972
PRODUCED BY DENNY BRUCE AND JOHN FAHEY
FOR TAKOMA
PRODUCTIONS
1. Steamboat Gwine 'Round De Bend (J. Fahey) 4:16
スティームボート・グワイン・ラウンド
2. Medley 5:47
メドレー
2a. Deep River (Trad Arr J. Fahey)
Ⅰ ディープ・リヴァー
2b. Ol' Man River (Jerome Kern/Oscar Hammerstein)
Ⅱ オール・マン・リヴァー
3. Dixie Pig Bar B-Q Blues (J. Fahey) 4:00
デキシー・ビッグ・バーベキュー・ソング
4. Texas & Pacific Blues (Trad Arr Jack Feierman) 4:32
テキサス・アンド・パシフィック・ブルース
5. Funeral Song For Mississippi John Hurt (J. Fahey) 4:23
フューネラル・ソング
6. Medley 6:05
メドレー
6a. By The Side Of The Road (A. Brumley)
Ⅰ バイ・ザ・サイド・オブ・ザ・ロード
6b. I Come, I Come (Trad Arr J. Fahey)
Ⅱ アイ・カム、アイ・カム
7. Lord Have Mercy (Trad Arr J. Fahey) 2:32
ロード・ハヴ・マーシー
8. Song (J. Fahey) 5:24
ソング
'After The Ball'
Originally released on Reprise Records (MS 2145)
1973
PRODUCED BY DENNY BRUCE AND JOHN FAHEY
FOR TAKOMA PRODUCTIONS
9. Horses (J. Fahey) 2:11
ホーセズ
10. New Orleans Shuffle (Whitmore) 3:17
ニューオリンズ・シャフル
11. Beverly (J. Fahey) 4:51
ビヴァリー
12. Om Shanthi Norris (J. Fahey) 5:52
OM SHANTHI NORRIS
13. I Wish I Knew How It Would Feel To Be Free (Taylor/Dallas) 2:36
フィール・トゥ・ビィ・フリー
14. When You Wore A Tulip (And I Wore A Big Red Rose) (Wenrich/Mahoney) 2:37
ホエン・ユー・ウォア・ア・チューリップ
15. Hawaiian Two-Step (J. Fahey) 2:42
ハワイアン・トゥー・ステップ
16. Bucktown Stomp (J. Fahey) 2:15
バックタウン・ストンプ
17. Candy Man (Rev. Gary Davis) 1:26
キャンディ・マン
17. After The Ball (Trad Arr J. Fahey) 3:43
アフター・ザ・ボール
Of Rivers And Religion credits:
Produced by John Fahey and Denny Bruce
A Takoma Production
Engineered by Doug Decker
John Fahey - Guitar
Chris Darrow - Second Guitar, Fiddle, Dobro and Mandolin
Joel Druckman - Double Bass
Jack Feierman - Arranger and Trumpet
Nappy La Mare - Banjo
Allen Reuse - Banjo
Joanne Grauer - Piano and Calliope
Joe Darensbourgh - Clarinet
Ira Nepus - Trombone
Art Direction and Photography - Ed Thrasher
Original LP Design - Christopher Whorf
Photographed at Disneyland
Location Concept - Scott Tepper
After The Ball credits:
Produced by John Fahey and Denny Bruce
A Takoma Production
Engineered by Doug Decker
John Fahey - Guitar
Dick Cary - E Flat Alto Horn and Piano
Joe Darensbourgh - Clarinet
Britt Woodman - Trombone
Jack Feierman - Trumpet
Allen Reuse - Mandolin, Uke and Banjo
Johnny Rotella - Alto Sax
Chris Darrow - Guitar and Fiddle
Peter Jameson - Guitar
Joel DRuckman - Double Bass
Arrangements by Jack Feierman
Art Direction - Ed Thrasher
Original LP Design - John and Barbara Casado
Photography - Sherman Weisburd
Re-issue produced for release by: Rick Conrad
Sound produced by: Bill Inglot
Remastering by: Dan Hersh & Bill Inglot at Digiprep, Los Angeles.
Design by: Phil Smee at Waldo's Design & Dream Emporium
◆宇田和弘による解説より◆
「そもそも、アコースティック・ギターによるインストゥルメンタルの世界を切り開いたのが、この男、ジョン・フェイヒイだった。1939年、ワシントンD.C.生まれ。その郊外にあたるメリーランド州タコマ・パークで育ち、ギターを手にしたのが13歳。やがてアコースティック・ギターで演奏される戦前ブルースとそのレコード・コレクションに夢中になる。2歳年上のブルース研究家リチャード・スポッツウッドとの出会いは、フェイヒイの進む道を決定づけた。59年に自主制作のアルバムを録音。これが彼の興したインディペンデント・レーベル、タコマ・レコードの第1作だった。」
「60年代後半になると、フェイヒイの音楽にはクラシック、ミニマル・ミュージック、現代音楽、民族音楽など、多様な要素が入り組むようになり、独自のサウンドスケープを有する屹立したギター・ワールドを確立。ヴァンガード・レコードへの売込みが成功し、68年にリリースした2作『レクイア』と『イエロー・プリンセス』では、原初的なフィンガー・ピッキング・ギターと冒険的なサウンド・コラージュを並立させ、アコースティック・ギター音楽に前代未聞の領域を現出させた。」
「72年の『リヴァーズ・アンド・リリジョン』(①~⑧)、73年の『アフター・ザ・ボール』(⑨~⑱)ともに、ワーナー傘下のリプリーズからのアルバムで、メイジャー・レーベルでリリースされたフェイヒイの作品はこの2作だけ。(中略)通常、フェイヒイのアルバムは彼のソロ・パフォーマンスが原則だが、2作とも各種トラディショナル弦楽器に長けたクリス・ダーロウ(コーヴェッツやニッティ・グリッティ・ダート・バンドに在籍)や、トランペッターのジャック・ファイアマンと彼のアレンジによる管楽器セクションを配し、フェイヒイの描くアメリカのサウンドスケープに程よい彩りが添えられている。
『リヴァーズ・アンド・リリジョン』は文字どおりアルバム前半(①~④)でミシシッピ河とその流域を描き、後半(⑤~⑧)は宗教歌という構成。つまり、アメリカ南部の原風景を描いたコンセプト・アルバムだ。」
「『アフター・ザ・ボール』は、同じ南部が主題ながらも趣を変え、こちらはダンス・ナンバーをコンセプトに、古きよきニューオリンズ風味をまじえながら展開する。」
◆本CDについて◆
透明ジュエルケース。ブックレット(全8頁)に英文トラックリスト&クレジット(オビ裏にカタカナ表記のトラックリストが掲載されています)、宇田和弘による解説(November, 2011)。投げ込み(二つ折り)にオリジナルLPジャケット&裏ジャケット図版(カラー)4点。
温故知新ギタリスト、ジョン・フェイヒイのオールド・タイミー作品集。メジャー・レーベルからのリリースなのであまり変なことはしていないのでききやすいです。
★★★★☆
Steamboat Gwine 'Round De Bend