『ウズベクの音楽』
Music of Uzbekistan
ザ・ワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリー 54
中央アジア/ウズベキスタン
CD: キングレコード株式会社
KICW 85075 (2008年)
定価¥1,800(税抜価格¥1,714)
帯文:
「シルクロードの中心の一つサマルカンド。トルコやペルシャ、そして
ウイグルを通って中国中原の地へ。様々な文化、音楽のクロスロード。」
帯裏文:
「シルクロードの拠点、サマルカンド、タケシントを擁するウズベクは、宮廷音楽と遊牧の音が交じり合う豊穣の国。北のフェルガナ、西のブハラなど地域の多様性も聴きもの。人民芸術家ラヒモフ・カマルのタールと歌を中心としたアンサンブルは、伝統と創造性が融合したもの。カルナイ、タシュなど珍しい楽器も聴けます。」
「1999年発売の
KICW-1046と
同内容です。」
1.合奏「シグナル」 Instrumental Prelude "Signal" 2:19
2.合奏「バイヨット(娘たちの踊り)」 Ensemble "Bayot" (Dance of Uzbek Girls)" 3:32
3.民謡「恋人サナン」 Folksong "Sanan, My Sweetheart" 2:59
4.民謡「ナマンガン・タノワレ」 Folksong "Manangan Tanovare" 5:30
5.合奏「ウズベクの三つの星(三地方の踊り)」 Ensemble "Three Stars of Uzbekistan" 4:37
6.音楽劇「ムカンナ」より「別れの悲しみ」 Song "The Sorrow of Parting" from Musical Drama "Mukanna" 4:51
7.ナイ独奏「ウズベクのメロディ」 Nai Solo "Folk Melody" 2:33
8.ギジャック独奏「朝の風」 Guak Solo "Morning Wind" 3:03
9.ドイラ独奏「ウズベクのリズム」 Doira Solo "Rhythm of Uzbek" 2:54
10.ルバッブ独奏「素晴らしい朝」 Rubab Solo "Glorious Morning" 2:43
11.スルナイ独奏「踊り曲」 Surnai Solo "A Dance Melody" 2:03
12.クシュナイと合奏「ヨール・ヨレイ」 Kushnai & Ensemble "Yol Yoley" 2:06
13.カルナイ独奏 Karnai Solo 2:48
14.タシュ・カイラク(石と鉄)独奏 Tash Kairak Solo 1:03
15.合奏「心のメロディー」 Ensemble "Attractive Melody" 4:00
歌とタール: ラヒモフ・カマル
Song with Tar: Rakhimov Kamal (3,4,6)
ルバッブ: トゥランホンジャエフ・ナジョト
Rubab: Turankhodzhaev Nadzhot (1-5, 10,12,15)
ギジャック: アジゾフ・ミルホシル・ジャリーロビッチ
Gijak: Azizov Mirkhosil Dzhalilovich (1-5,8,12,15)
クシュナイ、スルナイ、カルナイ、タシュ・カイラク: ウスポフ・タヒル・ラフマンベルディエビッチ
Kushnai, Surnai, Karnai, Tash Kairak: Yusupov Takhir Rakhmanberdyevich (1-5,11-15)
ナイ: アクバロフ・アブドラザック・ガフロビッチ
Nai: Akbarov Abdurazzak Gafurovich (1-5,7,12,15)
ドイラ: ラスコフ・ハビブロ・ティリャボルディエビッチ
Doira: Rasulov Khabibullo Tilyavoldievich (1-5,7-13,15)
録音: 1985年8月17日、キングレコード第2スタジオにて録音
Recorded Aug. 17th, 1985 at KING RECORD STUDIO #2, Tokyo
Producer: Nishida Katsuhiko
Engineer: Takanami Hatsuro
Assistant Engineer: Kaneko Seiji
Promoter: The MIN-ON Concert Association
Licensed by MIN-ON
Cover Design: mitografico
Cover Photo: 花嫁のかんむり(国立民族学博物館所蔵/富浦隆則撮影)
◆本CD解説(小柴はるみ)より◆
「ウズベキスタン共和国は、かつては探検家たちがトルキスタンと呼んだ中央アジアの西側に位置し、古くからシルクロード天山南路の要衝の地、東西交易、文化の接点として栄えていた。ウズベクの古都、サマルカンドやブハラはキャラバンのセンターとして、人々や物が行き交う国際都市であった。西域に深い関心を寄せていた中国の唐時代は、また中央アジアが全盛を極めた時代でもあり、音楽文化が交流した。唐の十部伎(640‐42成立)にはクチャやカシュガル、トゥルファンと並んでサマルカンド(康国)、ブハラ(安国)の歌舞音曲が取り込まれている。8世紀後半のイスラム時代には新しい中東の波が押し寄せ、特に11世紀以後、中央アジアの宮廷の古典的音楽スタイルが最盛期に達する。そこではトルコ・ペルシア様式のマカーム体系が導入され、シャシマコーム(6つのマカーム)として洗練された。サマルカンドの栄光の時代の記録には、“金の舌の歌手、甘い響きの音楽家たちは、ペルシャ様式でアラブの旋律をトルコの奏法で、中国の方法に従いモンゴルの声でアルタイの拍子をもって奏した”とある。」
「この録音は、1985年7~8月の民音シルクロード音楽の旅(第4回)公演のために来日したウズベク音楽舞踊代表団の、優れた音楽家たちの演奏によるものである。」
◆本CDについて◆
ブックレットに解説(小柴はるみ)、英文解説、写真図版(モノクロ)2点、「ザ・ワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリー」CDリスト。ブックレット裏表紙に写真図版(カラー)1点。
過去リリースは『遊牧の詩~中央アジア・ウズベクの音楽』のタイトルで1987年「エスニック・サウンド・コレクション」12(K30Y-5112)、1991年「ワールド・ミュージック・ライブラリー」8(KICC-5108)。『ウズベクの音楽―遊牧の詩』のタイトルで1999年「ワールド・ミュージック・ライブラリー」46(KICW-1046)。そこまではジャケットに使用されている写真図版は同一のものでしたが、本CDで変更されています。
★★★★☆
Three Stars Of Uzbekistan
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