アストル・ピアソラ『エスクアロ＋チャドル』

アストル・ピアソラ
『エスクアロ＋チャドル』
Astor Piazzolla
Escualo+Chador

CD: King Record Co. Ltd　
KICP 275 （1992年）　
税込定価￥2,800（税抜価格￥2,718）　
Printed in Japan　

ESCUALO
エスクアロ（鮫）　

1. Biyuya 5:59
ビジュージャ　
2. Movimiento Continuo 3:49
連続運動　
3. Verano del '79 6:31
’79年の夏　
4. Chin Chin 4:51
チンチン（乾杯）　
5. Escualo 3:33
エスクアロ（鮫）　
6. Marejadilla 7:59
潮騒　

ASTOR PIAZZOLLA
アストル・ピアゾラ

Recorded at Buenos Aires 1979.

Astor Piazzolla: bandoneon
Pablo Ziegler: piano
Fernando Suarez Paz: violin
Oscar Lopez Ruiz: guitar
Hector Console: bass

All songs by Astor Piazzolla

CHADOR
チャドル　

7. Thriller 5:46
スリラー　
8. Panic 3:40
パニック　
9. Tango Fever (Penalty) 4:24
タンゴ・フィーヴァー（ペナルティ）　
10. Chador 2:59
チャドル　
11. Goooal! 4:01
ゴール！　
12. Baires Promenade 3:28
バイレス・プロムナード　
13. Milonga Strip 4:34
ミロンガ・ストリップ　
14. Tango Blues 4:02
タンゴ・ブルース　

ASTOR PIAZZOLLA
アストル・ピアソラ　

Arranged and Conducted by Astor Piazzolla
Recorded at Milan 1977.

Astor Piazzolla: bandoneon
Tullio De Piscopo: percussions
Luigi Cappellotto, Giorgio Azzolini: bass
Sergio Farina: guitar
Ciato (Arnaldo Piuri): piano, keyboards
Sergio Almangano: 1st violin
Elsa Parravicini: 1st viola
Paolo Salvi: 1st cello
Hugo Heredia, Sergio Rigon, Giuseppe Parmigiani: flute
Gianni Zilioli: organ

All songs by Astor Piazzolla

◆本CD解説（飯塚久夫）より◆　

「このCDはイタリア時代の最後となった77年12月ミラノ録音の8曲（アルバム名『チャドル』）と、78年に改めて結成され、80年代のピアソラを決定付けたキンテートによる79年ブエノスアイレス録音の6曲（アルバム名『エスクアロ』）である。
　前者の主な演奏者は以下の通りである。
　バンドネオン：アストル・ピアソラ　
　ドラムス：トゥリオ・デ・ピスコポ　
　ベース：ルイジ・カペロット／ジョルジオ・アソリーニ　
　ギター：セルジオ・ファリーナ　
　ピアノ：アルナルド・ピウリ　
　バイオリン：セルジオ・アルマンガーノ　
　ビオラ：エルサ・アラビチーニ　
　チェロ：パオロ・サルビ　
　フルート：ウーゴ・エレディア／セルジオ・リゴン／ジュゼペ・パルミジアーニ　
　オルガン：ジアンニ・ジリオリ　
このように、ピアソラ以外はイタリアの奏者でありこの時期のピアソラの活動をよく物語っている。
　一方、後者のキンテートの演奏者は次の通りである。
　バンドネオン：アストル・ピアソラ　
　バイオリン：フェルナンド・スアレス・パス　
　ピアノ：パブロ・シーグレル　
　ベース：エクトル・コンソーレ　
　電気ギター：オスカル・ロペス・ルイス　
このメンバーは多少入れ替わりはあるものの80年代のピアソラの世界各地での活動の基本をなした最高の編成である。」
「本CDの録音当時のアルバムは上述の2種のレコードであるが、録音時期とは逆順に、79年の『エスクアロ』が、本CDの1曲目から6曲目、77年の『チャドル』が7曲目から14曲目である。」
「『チャドル』の原題は『ピアソラ78』とタイトルされ、アルゼンチンで開催されたサッカーのワールドカップ大会を記念して作られたものである。従ってオリジナルでは各曲ともサッカーにちなんだスペイン語の曲名が付けられていた。参考までにそれを記すと、
　［7］ムンディアル78（78年世界カップ）＝スリラー　
　［8］マルカシオン（得点）＝パニック　
　［9］ペナルティ＝タンゴ・フィーヴァー　
　［10］ガンペタ（ドリブル）＝チャドル　
　［11］ゴラソ（シュート）＝ゴール！　
　［12］ウィング＝バイレス・プロムナード　
　［13］コーナー＝ミロンガ・ストリップ　
　［14］カンペオン（チャンピオン）＝タンゴ・ブルース」