クレシダ
『アサイラム』
Cressida
Asylum
CD:Vertigo
制作:ユニバーサル インターナショナル
発売元:ユニバーサル ミュージック株式会社
販売元:ビクターエンタテインメント株式会社
ストレンジ・デイズ・プレゼンツ ブリティッシュ・ロック・レジェンド・シリーズ 【第2回】 ロック・ファンタジー・パート2
UICY-9051 (2001年)
定価¥2,141(税抜価格¥2,039)
帯文:
「キーフのアートワークが強烈な印象を与えるクレシダのセカンド・アルバム。憂いを秘めたハモンド・オルガンと時折顔を覗かせるストリングス・サウンドが、英国ならではの情景を喚起させる一枚。70年代初頭のブリティッシュ・プログレッシヴ・シーンの黎明期を代表する名作。」
「◎解説:松井巧 ◎監修:ストレンジ・デイズ [一九七一年度発表]」
「初回限定生産
◎デジタル・リマスター
◎見開きジャケット仕様
◎ヴァーティゴ内袋付」
1.アサイラム
ASYLUM
2.ミュンヘン
MUNICH
3.グッドバイ・ポスト・オフィス・タワー・グッドバイ
GOODBYE POST OFFICE TOWER GOODBYE
4.サヴァイヴァー
SURVIVOR
5.リプリーヴド
REPRIEVED
6.リサ
LISA
7.サマー・ウィークエンド・オブ・ア・ライフタイム
SUMMER WEEKEND OF A LIFETIME
8.レット・ゼム・カム・ホエン・ゼイ・ウィル
LET THEM COME WHEN THEY WILL
Personnel:
Angus Cullen (vocals, acoustic guitar, extra percussion)
John Culley (Lead guitar, acoustic guitars)
Peter Jennings (piano, organ)
Kevin McCarthy (bass)
Iain Clark (Drums, extra percussion)
Harold McNair (flute)
Produced by Ossie Byrne
Arrange by Cressida
Orchestra and Musical Director: Graeme Hall
Album Design by Keef
Reissue Staff
監修:岩本晃市郎[ストレンジ・デイズ]
編集協力:ストレンジ・デイズ
デザイン:秋田和徳
Original: Vertigo / 6360 025 / 1971 * Side A (M1-5) Side B (M6-8)
◆本CDについて◆
紙ジャケット(E式見開き)仕様。投げ込み(巻三つ折りクロス二つ折り/片面印刷)にトラックリスト&クレジット、岩本晃市郎「名作と評されるアルバムからコレクターズ・アイテムとして知られるウルトラ・レアな作品までリマスター音源とオリジナルのアートワークを再現したペーパー・スリーヴで、遂によみがえる。」(「ブリティッシュ・ロック・レジェンド・シリーズ」について)、松井巧による解説(2001.2.5)、「BRITISH ROCK LEGEND SERIES 【第2回】 ROCK FANTASY Part 2」(CDリスト、モノクロ図版9点)。
クレシダの2nd。10分前後の長い曲(#2、8)が入っていたり、ストリングスや効果音を入れてみたり、なによりジャケットが1stに比べて格段にプログレっぽくなっています。
タイトかつメランコリック&ノスタルジックなアレンジが心地よいクレシダですが、タイトル曲#1は精神病院(lunatic asylum)の壁を頭をぶつけて壊して外に出ようとする歌、#3は手紙が届かなかったせいで仕事をふいにした腹いせにロンドン中央郵便局を爆破する歌で、エンディングに入っているSEは原子爆弾の爆発音ということで、政治諷刺なのかブラックユーモアなのか。#5はピアノ・トリオにスキャット・ヴォーカルが入ったややカンタベリー系っぽい音になっています。フルートでゲスト参加しているハロルド・マクネアは、クインシー・ジョーンズやチャールズ・ミンガスとも共演したジャマイカ出身のジャズ・ミュージシャンで、ドノヴァンのサイドマンとしての仕事や、ツェッペリン「胸いっぱいの愛を」のカバーで有名なアレクシス・コーナーのC.C.S.でおなじみですが、本作リリース後まもない1971年3月に39歳で逝去しています。本作ではほとんどフィーチャーされていないのが残念ですが、リーダー作『The Fence』(1970年。ペンタングルのダニー・トンプソン&テリー・コックス、ブラインド・フェイスのスティーヴ・ウィンウッド&キース・グレッチ、キース・ティペット他が参加。「スカボロー・フェア」「ヒア、ゼア&エヴリホエア」のカバーを含む)はブリティッシュ・ジャズの名盤なので一聴されるとよいです。
★★★★★
Let Them Come When They Will
Reprieved