幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

『カルミナ・ブラーナ 第4巻』 フィリップ・ピケット/ニュー・ロンドン・コンソート

カルミナ・ブラーナ 第4巻』
Carmina Burana Vol. 4 
ニュー・ロンドン・コンソート 
指揮: フィリップ・ピケット 
New London Consort
Philip Pickett 


CD: ポリドール株式会社 
FOOL-20487 (1989年) 
税込定価¥3,008(税抜価格¥2,920) 

 

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帯文: 

「中世ゴリアールの息吹を今に伝える〈カルミナ・ブラーナ〉。ピケットたちによる最新研究とボット、ジョージらの美しく見事な歌唱によっていま蘇る。」


帯裏文: 

「この第4集では、別項に掲げられた資料によって、その復元が行なわれている。その資料の写本を眺めてみると、13・14世紀のトルヴェール歌曲の写本、12・13世紀のパリ・ノートル・ダム楽派のオルガヌムやコンドゥクトゥスなどを収めた写本などがみられ《カルミナ・ブラーナ》の歌が、中世の盛期から後期に至る時期に歌われたフランス語による歌曲や、宗教的な歌と大きな関連をもっていることがわかる。
――今谷和徳〈ライナー・ノーツより〉」


カルミナ・ブラーナ 第4巻 
CARMINA BURANA VOL. 4 

1.流せシオンよ 涙を 4:20 
Deduc Sion, CB34 
2.遊んだことは恥ではない 7:16 
Nonte lusisse, CB33 
3.ディオゲネスアリスティッポス 6:48 
Aristippe, CB189 
4.舌よ 称えよ 3:28 
Pange lingua, CB20*/21* 
5.良いことだ 主に身を寄せることは 9:33 
Bonum est confidere, CB27 
6.どんな人にも報賞が 4:42 
Nulli beneficium, CB36 
7.空は変えても心は変えず 4:37 
Celum non animum, CB15 
8.ゆれ動く天秤の竿のように 6:46 
Vacillantis trutine, CB108 
9.堕落した生活の 4:14 
Vite perdite, CB31 
10.輝く星も湿りがち 5:58 
Hebet sidus, CB169 
11.ジュピターがマーキュリーと 3:03 
Iove cum Mercurio, CB88a 


ニュー・ロンドン・コンソート 
New London Consort 
指揮: フィリップ・ピケット 
Philip Pickett 

キャサリン・ボット(ソプラノ)
Catherine Bott (Soprano)
マイケル・ジョージ(バリトン) 
Michael George (Bariton)
テッサ・ボナー(ソプラノ) 
Tessa Bonner (Soprano)
サリー・ダンクリー(ソプラノ)
Sally Dunkley (Soprano)
オリーヴ・シンプソン(ソプラノ) 
Olive Simpson (Soprano)
ジュリア・グッティング(ソプラノ) 
Julia Gooding (Soprano)
ベリンダ・サイクス(アルト) 
Belinda Sykes (Alto)
アンドリュー・キング(テノール) 
Andrew King (Tenor)
ティーヴン・チャールズワース(バリトン) 
Stephen Charlesworth (Baritone)
ピーター・ハーヴェイ(バリトン) 
Peter Harvey (Baritone)
アラン・パークス(バリトン) 
Allan Parkes (Baritone)
サイモン・グラント(バス) 
Simon Grant (Bass)

Andrew Lawrence-King: harp
Tom Finucane: lute, gittern
Paula Chateauneuf: lute, gittern
Pavlo Beznosiuk: vielle, rebec
Giles Lewin: vielle, rebec
William Lyons: recorder
Catherine Latham: recorder
Anneke Boeke: recorder
Stephen Henderson: bells, nakers, tabor
Clifton Prior: nakers, tabor, tambourine
Neil Rowland: tabor, tambourine
David Roblou: organ
Organ prepared and tuned by Malcolm Greenhalgh

Recording
Producer: Peter Wadland
Engineer: Stanley Goodall 
Editor: Alison Carter
Location: Temple Church, London 
Date: January 1987 


◆本CD解説(今谷和徳)より◆ 

「《カルミナ・ブラーナ》に含まれる詩は、その内容から大きく四つのジャンルに分類される。第1のジャンルは、道徳的な詩や諷刺的な詩に属するもの、第2のジャンルは恋の歌、第3のジャンルは酒の歌、遊びの歌、賭博の歌など、そして第4のジャンルはクリスマス劇や復活祭劇などの宗教劇や、宗教的な内容の詩に属するものである。これらの詩のほとんどはラテン語で、一部、中世ドイツ語やフランス語が混ざっている。
 この第4集のCDには、全部で11曲が収録されているが、それらの詩の内容は、第3のジャンルに属するものを除く、三つのジャンルにわたっている。まず第1の道徳的な詩や諷刺的な詩によるものは、半数以上の7曲(第1曲、第2曲、第3曲、第5曲、第6曲、第7曲、第9曲)にものぼっている。」
「愛の歌に属するものは3曲(第8曲、第10曲、第11曲)ある。」
「第4の宗教的な内容を持つ歌のジャンルに属するのは、残りの1曲にあたる第4曲〈舌よ 称えよ〉(CB20)だが、これは、4世紀初頭にローマ皇帝マクセンティウスによって処刑されたとされる、聖女カタリナを讃えた歌である。聖女カタリナ讃歌は、第2集のCDと第3集のCDにも、それぞれ1曲ずつ含まれていた。」


◆本CDについて◆ 

ブックレット(全28頁)に解説(今谷和徳)と歌詞対訳(細川哲士・訳)、写真図版(モノクロ)2点。

原盤は英デッカ Decca オワゾリール Editions de L'Oiseau-Lyre レーベル Florilegium シリーズの『Carmina Burana Vols. III & IV』(2枚組)ですが、日本盤では「3」と「4」が別々にリリースされています。

★★★★★ 


Deduc Sion

youtu.be

Pange lingua

youtu.be

 

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