『ストラヴィンスキー:バレエ組曲《プルチネルラ》他』
オルフェウス室内管弦楽団
STRAVINSKY
PULCINELLA SUITE
DUMBARTON OAKS
8 INSTRUMENTAL MINIATURES
ORPHEUS CHAMBER ORCHESTRA
CD: Deutsche Grammophon/Polydor K.K.
F35G 50434/419 628-2 (1987年)
¥3,500
Made in Japan
イーゴル・ストラヴィンスキー
IGOR STRAVINSKY
(1882-1971)
バレエ組曲《プルチネルラ》
(1947年版)
Pulcinella
Suite for small Orchestra (revised version of 1947)
1.I. シンフォニア(序曲) 2:01
Sinfonia (Overture): Allegro moderato
2.II. セレナータ 3:12
Serenata: Larghetto
3.III. a) スケルツィーノ/b) アレグロ/c) アンダンティーノ 4:32
Scherzino / Allegro / Andantino
4.IV. タランテルラ 1:55
Tarantella: ♩=88
5.V. トッカータ 0:54
Toccata: Allegro
6.VI. ガヴォット/第1変奏/第2変奏 4:02
Gavotta: Allegro moderato / Variazione Ia: Allegretto / Variazione IIa: Allegro più tosto moderato
7.VII. ヴィーヴォ 1:36
Vivo
8.VIII. a) ミヌエット/b) フィナーレ 4:24
Minuetto: Molto moderato / Finale: Allegro assai
室内オーケストラのための協奏曲
変ホ調《ダンバートン・オークス》
Concerto in E flat for Chamber Orchestra
"Dumbarton Oaks"
9.I. Tempo giusto 4:54
10.II. Allegretto 4:32
11.III. Con moto 5:26
12.器楽のための8つのミニアチュア 8:11
Eight Instrumental Miniatures for Fifteen Players
I. Andantino - II. Vivace - III. Lento - IV. Allegretto - V. Moderato alla breve - VI. Tempo di Marcia - VII. Larghetto - VIII. Tempo di Tango
オルフェウス室内管弦楽団
Orpheus Chamber Orchestra
ディレクター:ヴォルフ・エリクソン
レコーディング・エンジニア:T. ヴァン・ギースト
データ:1982年4月 ニューヨーク、RCA・Aスタジオ
解説書表:Pet Halmen 画
◆三浦淳史による解説より◆
「バレエ組曲《プルチネルラ》(1947年版)」
「プルチネルラとは、18世紀初頭のナポリの民衆劇場で上演された喜劇に出てくる典型的な道化役者である。ディアギレフは『4人のよく似たプルチネルラ』という1700年頃に出版された台本を見つけ出し、これをバレエに脚色した。」
「ディアギレフは、すでに新古典的な方向を示していたストラヴィンスキーを説得して作曲を勧めた。まず、ディアギレフは、ナポリ楽派の代表的作曲家で薄命の天才ジョヴァンニ・バティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)の余り知られていない作品の草稿や初版をイタリアの音楽院や大英博物館に探させ、それらの写しをストラヴィンスキーに託した。(中略)ストラヴィンスキーはこれらの作品に素材を求め、歌を伴う1幕バレエ《プルチネルラ》を1919年から書きはじめ、翌年の4月20日にスイスのモルジュで完成した。」
「その後、ストラヴィンスキーはこのバレエから声楽の部分を省いて小管弦楽用の「バレエ組曲」をつくった。(中略)スコアは1924年に出版されたが、現在は1947年の改訂版で演奏される。」
「室内オーケストラのための協奏曲 変ホ調
《ダンバートン・オークス》
この曲は、アメリカの首都ワシントンの郊外ジョージタウンに住む名門ロバート・ウッズ夫妻の委嘱によって書かれたもので、作曲者は夫婦のすばらしい大邸宅の名称である「ダンバートン・オークス」を記念するため、題名に添えたのである。」
「曲は1937年春、アンヌマス近くのシャトー・ドゥ・モントゥーで書きはじめられ、1938年3月29日パリで完成された。」
「器楽のための8つのミニアチュア
1921年フランスで書かれた《5つの指》Les cinq doigts(子供のためのやさしいピアノ小曲集)を、1962年アメリカ時代に15奏者用に編曲されたもの。」
「オルフェウス室内管弦楽団は1972年にデビューいらい急速にめざましい発展をとげ、今や世界の第一級室内オーケストラの地位にのし上がった。しかも、指揮者を戴かないことでもユニークである。ニューヨークに本拠を置く「オルフェウス」は26名の奏者から構成されているが(弦=16、管=10)、それより編成の大きい場合には腕っききのフリーランサーを増員する。」
◆本CDについて◆
ブックレット(巻き三つ折り)に三浦淳史による解説、録音データ、「コンパクト・ディスク・デジタル・オーディオ・システム」(コラム)。パッケージは「Made in Japan」ですがディスクは「Made in W. Germany」です。
★★★★★
Pulcinella (Concert Suite) - I. Sinfonia (Ouverture)