幻の猫たち 改訂版

まぼろしの猫を慕いて

YBO²  『My Rest Place Live』

YBO² 
『My Rest Place Live』 
リマスター盤 


CD: Trans Records/Fool's Mate 
FMTR020 (2019年) 
税抜価格¥3,000+税 

 


1. MAYN RUE PLAT 〈my rest place〉  2:08 
2. WORN-OUT MUSIC  8:36 
3. 『太陽の王子ホルスの大冒険』のテーマ 1:54 
4. BOYS OF BEDLAM  3:32 
5. TRUTH  5:26 
6. WHEN I WAS HORSEBACK  6:48 
7. 空が堕ちる  5:12 
8. KINGDOM OF FAMILYDREAM  9:31 
9. ENCORE  24:36 

TOTAL TIME  67:43 


TABATA MARA <Guitar> 
SATOH KATSU <Drums> 
K.K.NULL <Voice, Guitar> 
KITAMURA MASASHI <Voice, Bass> 


[1]~[8], LIVE RECORDED AT LA-MAMA, Oct '91 BY SAYOKO & HER COMPACT CASSETE RECORDER 
[8], LIVE RECORDED AT LOFT Nov '91 & QUATTRO Jun '92 BY SONY DAT 


MASTERED BY KENJI ABE 〈CD CENTER〉 & YBO² 
ALL DIRECTED BY SSE 
COVERED BY KORPUS G 
INNERPIX BY HIROKO SHIRASAKI 


REMASTERED BY SOICHIRO NAKAMURA (PEACE MUSIC) 
REISSUE DESIGN BY MASAHIRO SHIBAGAKI 


◆本CDについて◆ 

ブックレット(二つ折り)にトラックリスト&クレジット、写真図版(モノクロ)4点。

「ex.BOREDOMS、ex.LIBIDOなどの
歴戦の強者を迎えた異色のラインナップによる
ライヴ作が初のリマスター作として登場!」
(Fool's Mate Web Shopより)

オリジナルCDはSSE Communicationsより1992年にリリースされました。それは出た時に購入したのですがどこかへ行ってしまったのでリマスター盤で再購入しました。

1989年のメジャー・デビュー作『Starship』リリース後にいったん活動停止したYBO²でしたが、NULL(ギター&ヴォーカル)が復帰、さらにギターに田畑マラ(ボアダムズ等)、ドラムに佐藤カツ(LIBIDO、Z.O.A等)を迎えて、1991年と1992年に行われたライヴの模様を収録しています。音質は(特に#1~8は)よくないですが、演奏はたいへんよいです。特に「ENCORE」に収められている「Amerika」は鬼気迫るものがあります。

#1「Mayn Rue Plat」はジューン・テイバーの『AQABA』(1988年)収録のイディッシュ語のトラッド「Mayn Rue Plats(メイン・ルー・プラッツ)」のカバーで、Nullさんが無伴奏で歌っています(歌詞大意:花が咲き、鳥がさえずり、水が流れるところを探しても、そこに私はいません。機械が命を擦り減らすところ、奴隷のように鎖で繋がれ、心が挫け涙が溢れるところ、そこが私が休むべき場所なのです)。
#2「Worn-Out Music」は『Starship』(1989年)収録曲。ヘヴィー・プログレ・バラッドです。
#3と#4はメドレーで、#3「『太陽の王子ホルスの大冒険』のテーマ」はEP『太陽の皇子』(1986年)収録のアニメ主題歌(作曲:間宮芳生/作詞:深沢一夫)カバーで、イントロ部分は省略されています。#4「Boys of Bedlam」は『Alienation』(1986年)収録曲で、スティーライ・スパンの『Please to See the King』(1971年)収録のトラッド(実際にはイギリスの作者不詳のマッド・ソングの歌詞にThe Halliardのニック・ジョーンズ Nic Jones が曲をつけた)のカバーで、後半部のみの演奏です。
#5「Truth」はジョン・レンボーン・グループ『The Enchanted Garden』(1980年)収録のイギリスのキャロル「The Truth from Above」のカバー。Nullさんの独唱の後、やや「猟奇歌」っぽいヘヴィーな曲調になってブレイクが入ったりしてかっこいいです。
#6~8はメドレーで、#6「When I Was Horseback」はスティーライ・スパン『Ten Man Mop』(1971年)収録のトラッド「When I Was on Horseback」のカバー、歌はNullさんで、中間部のギター2本とベースの対位法的な絡みが聞かせどころ。#7「空が堕ちる」(1986年)はシングル曲。#8「Kingdom of Familydream」は同タイトルの2ndアルバム(1986年)収録曲「Kingdom of Familydream II」です。
#9「Encore」は全3曲、①「Kingdom of Familydream」(II)、②「Boys of Bedlam」(後半部のみ)、③「Amerika」で、最後のフィードバックがかっこいいです。

★★★★★