『ギリシャの民族音楽』
Greek Traditional Village Music and Dance
ザ・ワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリー 23
CD: キングレコード株式会社
KICW 85037 (2008年)
定価¥1,800(税抜価格¥1,714)
帯文:
「ヨーロッパ文明の源ギリシャ。太陽と海を背景に育まれたギリシャ音楽。ゾルバダンスをはじめ精選されたギリシャ音楽の決定盤。」
帯裏文:
「長い歴史のギリシャはヨーロッパ屈指の多様な音楽文化を持つ国。その地域社会の芸能文化を知り尽くしたドラ・ストラトゥ研究所のコンピレーション。小泉文夫曰く「詩人ホメロスの英雄叙事詩に繋がる歌や語り、バッカスの熱狂的表現、アポロンの理性的演奏が、どこかに感じられる。それがギリシャ」と。」
「★1999年発売の
KICW-1027と
同内容です。」
神々の宴~ギリシャの民族音楽
Greek Traditional Village Music and Dance
1.モネム・ヴァッシア: カルパトス島の酒飲み歌 2:26
"MONEMVASSIA", wine-drinking song from Karpathos Island
2.マリッツァ・チューン: 即興的対唱歌(カルパトス島のカト・コロス・ダンス) 2:55
"MARITSA'S TUNE", improvised couplets (Kato Choros dance from Karpathos Island)
3.過ぎさりし日々を思い出す時: 即興的対唱歌(クレタ島のペントツァリス・ダンス) 2:48
"WHEN I REMEMBER THE OLD TIMES", improvised couplets (Pentozalis dance from Crete)
4.おまえには口をきくまい: 即興的対唱歌(クレタのマレヴィツィオティス・ダンス) 2:55
"I DON'T SPEAK TO YOU", improvised couplets (Maleviziotis dance from Crete)
5.庭師: インストゥルメンタル(キクラデス諸島のシルトス・ダンス) [MONO] 3:04
"THE GARDENER", instrumental (Syrtos dance from Cyclades Islands)
6.バロス(キクラデス諸島ナクソス島のカップル・ダンス) 2:58
BALOS (couples' dance from Naxos, Cyclades Island)
7.セレナード・メドレー(コルフ島の「カンタダ」) 2:54
SERENADE MEDLEY ("cantade" song from Corfu Island)
8.ハッサピコス: インストゥルメンタル(カト・パナギアの小アジア出身のギリシャ人に伝わる男性ダンス) 3:33
HASSAPIKOS (men's dance from Kato Panagia, Asia Minor Greeks)
9.羊飼いのフルート・チューン(ギリシャ本土の即興曲) 2:33
SHEPHERD'S FLUTE TUNE (improvised melody from the Greek mainland)
10.ディゲニス: 歌(スラーキ〔トラキア〕のゾナラディコ・ダンス) 2:52
"DIGENIS", song (Zonaradiko dance from Thrace)
11.挽歌: クラリネットによるインストゥルメンタル(ギリシャ北西部、エピルスの哀悼歌) 3:05
DIRGE, Clarinet instrumental (lament from Epirus, Northwestern Greece)
12.ダブル・ガイダ(エピルスのダンス) 2:07
DOUBLE GAIDA (dance from Epirus)
13.アンドルッツォの母: 歌(ギリシャ本土ルーメリ〔ルメリア〕のツァミコ・ダンス) [MONO] 3:17
"ANDROUTSO'S MOTHER" song (Tsamiko dance from Roumeli, Greek mainland)
14.わたしは萎れゆく: 歌(ギリシャ本土ペロポネソスのカラマティアノス・ダンス) [MONO] 2:49
"I AM WITHERING AWAY", song (Kalamatianos dance from Peloponissos, Greek mainland)
15.今日はイースター: ギリシャ北部西マケドニアのテーブル・ソング [MONO] 3:23
"TODAY IS EASTER DAY", table song from Western Macedonia, Northern Greece
16.山が低くできるなら: 歌(西マケドニアのシルトス・ダンス) [MONO] 3:05
"IF MOUNTAINS COULD LOWER DOWN", song (Syrtos dance from Western macedonia)
17.オマル: バグパイプによるインストゥルメンタル(黒海岸のギリシャ人居住地区ポントスのガラッサリのダンス) 2:41
OMAL, bagpipe instrumental (dance from Garassasari in Pontos, Black Sea Greeks)
18.セラニツァ: ケマンツェニヨルインストゥルメンタル(黒海岸のギリシャ人居住地区ポントス地方のダンス) 2:35
SERANITSA, kementse instrumental (dance from the Pontos regio, Black Sea Greeks)
19.われアラピアに行かん: 歌(ギリシャ北東部スラーキ〔トラキア〕のゾナラディコ・ダンス) [MONO] 2:41
"I WILL GO TO ARAPIA", song (Zonaradiko dance from Thrace, Northeastern Greece)
20.おまえが異国に往く時に: 歌(ギリシャ中央部テッサリアのクリストス・ダンス) [MONO] 3:57
"WHEN YOU GO ABROAD", song (Klistos dance from Thessaly, Central Greece)
21.コフトス: インストゥルメンタル(ギリシャ中央部テッサリアのアルギシアのダンス) [MONO] 1:41
KOFTOS, instrumental (dance from Argithea in Thessaly, Central Greece)
#1-2: マノリス・マルタス(ヴォーカル、リラ)、ニコス・マルタス(ヴォーカル、リュート)、ミカエル・マヴロレン(リュート)
#3-4: ディミトリス・スコウラス(ヴォーカル、リュート)、ドラコス・サポウツィス(リラ)、ヴァシリス・サロストロス(リュート)
#5: ニコス・エコノミディス(フィドル)、ディミトリス・ノミコス(リュート)
#6: パナヨテイス・マルク(ヴォーカル)、ゲオルギ・コニトプロス(フィドル)、ディミトリス・ツァキリス(リュート)、マテオス・ヴェントゥリス(リュート)
#7: コルフ島男性グループ
#8: アレコス・ツゥマス(ブズーキ)、ディミトリス・ツァキリス(ギター)、エルモラオス・コンソラス(サントゥーリ)
#9: ディミトリス・ツィンビシス(フルート) リュート伴奏付
#10: コスタス・ブザマニス(ヴォーカル)、キリアコス・コストゥラス(クラリネット)、スタヴロス・スタヴリディス(フィドル)、ヨルゴス・ゲヴゲリス(トゥンベレキ)
#11-12: ゲオルギ・ブラコプロス(クラリネット)、アレクサンデル・ツマス(フィドル)、ディミトリス・ツァキリス(リュート)、エルモラオス・コンソラス(サントゥーリ)
#13-14: ヴァシリス・コロヴォス(ヴォーカル) 他 クラリネット、フィドル(#14)、サントゥーリ、タンバリン
#15: ヴァンゲリス・ダスカルディス(ヴォーカル) 他 クラリネット、フィドル、リュート、トゥンベレキ
#16: ヴァンゲリス・ダスカルディス(ヴォーカル)、アントニス・ゾラス(クラリネット)、パナヨティス・ズンバス(サントゥーリ)、マティオス・ヴェンツーリス(フルート)、ヨルゴス・イェヴゲリス(トゥンベレキ)
#17: チャリス・カザンツィディス(バグパイプ)、ヨルゴス・イェヴゲリス(ダウーリ)
#18: ゲオルギ・アラマンティディス(ケマンツェ) 他 ダーウリ
#19: ヴァンゲリス・ディムーディス(ヴォーカル)、アントニス・ゾラス(フルート)、ヨルゴス・イェヴゲリス(トゥンベレキ) 他 リュート
#20: デステルギオス・ヴラチョヤニス(ヴォーカル) 他 クラリネット、フィドル、サントゥーリ、リュート、トゥンベレキ
#21: 演奏者氏名不詳(クラリネット、フィドル、リュート、サントゥーリ、トゥンベレキ)
◆本CD解説より◆
「過去20年ほどの間、ラジオとテレビの影響によって、それぞれの地方に固有の語法を均〈なら〉し、音楽とダンスの実際に際して統一的なスタイルを促進する傾向が出てきた。したがってこうした古い録音は特に貴重なものである。ここにおさめた録音は外部の影響を受けていない古いスタイルの忠実な担い手である、農村在住の古老のミュージシャンによる演唱を記録しているからだ。」
「このアルバムでは、広く様々な地域の音楽を、独自の民俗楽器、ダンス、それに歌の様式を持つものとして紹介するように務めた。ギリシャでは一万の村が本土に散在し、100の島に人が住んでいることを考えれば、その民間伝承の多様さがいかに大きなものであるかは容易に察せられよう。ギリシャの民族音楽は、古代の音楽からビザンティンへ、そこからフォークと「レベティコ(農村部の民俗音楽とは対照的に、ブズーキをメインの楽器とする都市部の民俗音楽)」、そして現在はさらにヨーロッパのポピュラー音楽のスタイルへと30世紀にわたって発展をとげてきている。ビザンティンの音楽はギリシャ正教会で歌われており、民俗音楽に強い影響を与えてきた。」
◆本CDについて◆
ブックレットに日本語および英語解説。ノート執筆:アルキス・ラフティス(訳:大島豊)。写真図版(モノクロ)5点。「ザ・ワールド・ルーツ・ミュージック・ライブラリー」CDリスト。
モノラル録音を含み、長くなりそうな曲はフェードアウトしています。
★★★★★
Double Gaida
I Am Withering Away
Omal
Seranitsa
nekonomorinekotaro.hatenablog.com
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